こども・まち・知る権利

ドイツのミュンヘンから広がって、日本でもじわりじわりと各地で開催されているミニ・ミュンヘン。私はずいぶん昔(議員になりたをての頃)に「子どもの権利」に関する学習会に参加をしたときに、千葉県佐倉市「ミニさくら」での取組みを知ってから、多摩市でもこうした取り組みができたらいいなあと思ってきました。そんな中で、市民発で「ミニ・ミュンヘン」の企画があると知り、遠巻きにその活動を支援してきました。

活動の中心になっている矢田さんは「小さく生む」ということで、地道地道に取組みを広げておられて、打ち上げ花火のような派手派手しい宣伝をするようなことはせずに取り組んでおられます。私はその姿勢にとても共感をしていて、活動を支えるスタッフの輪を少しずつ広げながら、単なるイベントとして実施するのではなく、どちらかと言えば「ミニ・ミュンヘン」の本質を理解できる大人も増やしたいとの思いがあるのかなとお見受けしています。

今年の2月に開催予定だった「こどものまちたま」(多摩市版のミニミュンヘン)は、新型コロナウイルス対応にて中止。とても残念だったのですが、この週末、「ミニ・ミュンヘン」を日本に紹介された中心的人物でもある卯月盛夫先生をお招きした学習会が開催されたので参加してきました。

「ミニ・ミュンヘン」が誕生した背景、それを支える人々、資金…ドイツでの歴史はもう40年以上にもなりますし、とても興味深いですが、そこにはやはり、ミュンヘンならではの教育システムとの関係などそこで育まれてきた文化との関連がありそうです。そして、「ミニ・ミュンヘン」の取組みを通じて、子どもたちが自治を学ぶ、そしてまた、まちへの愛着を深めていくきっかけづくりにもなっていそうな気もします。本場の取組みを見に行きたい!と思うものです。以前、高知県で開催された勉強会でも「とさっ子タウン」の事例発表があり、学んだこともありますが、実際の現場ツアーにはまだ参加できていないので、ドイツに行く前にまずは高知かな。

  

ところで、この勉強会には児童館の職員さんも参加されていました。児童館でも子どもたちの主体性を大切にし、子ども実行委員会をつくり開催されているイベントなどもあります。事前準備から、イベント本番を迎える…その時間の経過の中に子どもたちがぐっと成長するというエピソードが紹介されたのですが、児童館の存在意義を改めて認識。本場の「ミニ・ミュンヘン」は開催期間も3週間と長期にわたっていて、数日間だけしか開催できずに一過性イベントになりがちな日本版取組みとは一線を画しているような気もします。さらには、その取組みを支えていくための「地域の人づくり」と配置が行われています。その意味では支える基盤が異なるとも言えますが、しかし、ミュンヘンの「子ども参画専門員」と多摩市に配置されている児童館と児童館の職員…私には何となくオーバーラップするのです。

その意味で、多摩市版のミニ・ミュンヘン…児童館などとタイアップしながら、「こどものまちたま」の取組みを推進することができれば、まちの基盤として根づいていくと良いですし、(一応)市民自治とか、地域の自治にこだわり取組み推進をしていこうとする「多摩市行政」にとってもプラスですね。多摩市自治基本条例のことを久しぶりに思い出しながら、学習会をあとにしました。

町田市で開催された前川喜平さんの講演会に参加。「知る権利」のことを深く考えさせられました。「知る」ことからはじまる。子ども参画についても同じですね。子どもたちはまちに参画できることをどこまで理解しているのか、知っているのかなあ。選挙権がないだけで、子どもも市民としてもっとまちに参加してほしいですし、そのための仕組みを整えていきたいですね。

今日は久しぶりに公務らしい公務。三多摩上下水道・道路建設促進協議会の第3委員会でした。生活環境常任委員長のお役目ですね。多摩市が「副委員長」と持ち回り方式で、知らない間に?というか、「副委員長」のお鉢がまわってきており、開会のあいさつを担当。ものすごく形式的な会合過ぎて、「令和時代なのに『昭和』」という気持ちになったのは私だけでしょうか。東京都建設局の道路建設部(この部署名はわかりやすいな)の方から「多摩地域における都市計画道路のの整備について」の講演というかレクチャーをいただきましたが、要するに「道路建設部の仕事とは」について解説を伺った感じです。道路建設は経済成長を支える重要なインフラであることの証左について…もう少し突っ込んで聞きたかったです。データの裏付けとかあるのかなと。

今日と明日で永山北公園で「コロナ困りごと相談会」開催されています。今朝は設営をお手伝いしました。関わることで学べることもたくさんあるなと思います。「場づくりって何なのか?」ということも含めて。午前中は秋晴れでしたし、相談会に協力してくださっているスタッフのみなさん(都内各地から来てくださっている)にも多摩市のみどり、空気、心地よさを感じていただけたかな。

 

大切なことは毎日をていねいに過ごすことではないかと。そんな気持ちを確認する11月の始まり。そして、今日は夕刻から学習支援のボランティア。子どもたちのエネルギーをチャージしてもらった週明け月曜日となりました。