9月議会 一般質問4日目

台風のnewsを気にする週末ですね。先日、国産さば入りのカレーを買おうかどうか迷ったのですが、やっぱり、買っておけばよかった。家にある備蓄品は水と羊羹ですが、これらは回転備蓄品。

一般質問も4日間が終わりました。今日は岸田議員から始まり、最後は同じ会派の白田議員。板橋議員、大隈議員、荒谷議員と議員はもともと個性あふれるメンバーなのですが、キャラクターが濃いメンバーが続きます。板橋議員は小難しい課題を小難しく感じさせずに質問をするという技があり、この独特さは魅力の一つだと思います。不思議。

岸田議員は「食」の問題を取り上げていました。栄養バランスの大事さを伝えていましたが、「ただ、空腹を満たせばいいというわけではない」という主張はその通りなんです。とりあえず、何か食べてて・・・とお金を渡されて、手軽に食べられて口に美味しいものばかりを食べていると残念ながら、必要な栄養を取ることができず、ぷくぷく傾向に身体が育っていく場合というのも少なくありません。でも、実際に子どもたちの中には大人の忙しさに巻き込まれ、身体の成長という観点でも望ましくない状態になっている子どももいるのです。一方、アイドルなどに憧れて、「痩せぎみ」の子どもたちも増えていて、成長期を支える栄養素を十分に取れていない場合もある。こんなに飽食時代にも関わらず…。

だから、「給食」ってとても大事であって、学校の長期休校の時に満足に食事がとれなくなっている子どもたちの存在…これは現実。多摩市教育委員会も新型コロナウイルス休校期間中に一部のご家庭を対象に「食の支援」を実施しましたが、改めて、子どもたちの「食」の問題については成長に必要な栄養摂取という観点からも見つめなおしたいですし、「食の安全」という視点からも考えていきたい問題でもあります(もちろん、子どもたち以外にも…という声もあると思いますが、やっぱり成長期の子どもは最重要なので)。理想はやっぱり…オーガニック給食!(こちらのセミナー、オンラインでも受講できます!)

続く、板橋議員の質問では遊歩道に「ベンチ」と「トイレ」にも触れてくださったのですが、「ベンチ」はますます必要とされている気がするのです。特にこの暑い夏…。ちょっとだけ坂道を上がっては、じっと立ち止まっている方も時々お見受けしますし、買い物帰りの方々でもベンチで休息をとっておられる方もいらっしゃいます。ただ、「ベンチ」ってただ置けばいいというものではなく、置いたベンチを管理し続けるという責任も果たしていく必要があり、汚れてしまったり、壊されてしまったり(自然劣化もあるが)、きちんと維持管理もすることが大前提ですね。「せっかくあっても座る気しない」と言われたことを思い出しました。

どんなものでも税金で購入して設置しているものというのは、その後の維持管理が伴います。「もっともっと」という要望に応えて増やすことに税金を投じるか、「今あるもの」を大事にするために税金を使い、「今あるもの」を交換するタイミングでもう少し利用しやすかったら使い勝手のよさそうで、なおかつ維持管理もしやすいようなものに取り換えるか…というようにベンチだけに限らず、大きな施設から小さなもの、あらゆるものすべてに行政の管理責任が発生します。今、多摩市はその管理責任をどのくらい果たせているだろうか。そして、今後の社会を見据えて、どうしていこうとするのか…まちが年月を重ね、木々も育ち、道路のアスファルトも傷み、いろんな立て看板類も錆びていて、私の眼には「大事に使うための手入れ」が十分できているとは言い難い状況なのですが、「十分かどうか」という判断基準はまた人それぞれということにしかならないのかな…と。まちの美観を損ねないように。まちをきれいに。私たちの住み心地について、特にみどりが繁茂するこの時期には考えさせられるものです。

大隈議員の「学校の働き方改革」問題については、今回の議会でも数名が触れていた課題ですが、「上を見て」「上も気にしながら」業務をこなす多摩市教育委員会としてはそうそう軽々しく発言できない課題ですね。文部科学省や東京都教育委員会を意識せずに…なんてことはできないので。ただ、「学校の働き方改革」については、教育長も現場をご存じであって、表には出さなくとも心中さまざま感じておられることは多いと察するばかり。実際に、私も不登校問題を取り上げて質問しましたが、議会が要望したり提案することを受け止めれば受け止めるほどに…現場を却って苦しめることになるのではないか…と躊躇もしますし。質問などに関連し、データなど資料が欲しいと要請するときにも「結局、これって各学校現場に聞くわけなんだよな…。ひいては副校長先生が大変な思いをされることになるのか」とついつい私の思考も働きます。

荒谷議員からは、最長期政権だった安倍首相のこの間の評価を尋ねる質問があり、市長がとても丁寧にご自身の想いも踏まえながら回答されていたのですが、「安保法制」のことに関しては一言も触れず。市長は「平和」へのこだわりがあるので、それについてサラッと言及されなかったことはちょっと残念でした。これもまた、市長の発言を受け止める議員の立場などによっても捉え方が異なるだろうなと思いましたが、市長はおおむね評価されているように感じられました。市長という立場と市長個人という立場ではまた発言内容に差異はあるのかもしれませんね。荒谷議員はビジネスという観点というか、市議会の中で最もビジネス感覚を理解されている方ではないかと思っています。議員になる前にしょっちゅう出張に行かれていたようですが、中国の成長をビジネスマンとして目の当たりにしている、その感覚は私のように多摩市だけしか見ていない人とは異なるなと常に感心してしまいますね。やっぱり、議会には多様な経験のある人材が必要だと思いますし、そしてまた、自分自身も想像力を広げる努力をしていかねばと思うものです。自分一人だけで「知り得る範囲」というのは狭小ですから。

最後の白田議員の質問。中学生の部活動については大会なども中止になり、それぞれ活動の集大成と最終学年の意気込みを持っていた子どもたちにとっては複雑な心境で今の状況に向き合っていることと思います。市内学校どうしのスポーツ部では交流試合などは行われているようですが、文化部については…ここも工夫していく方向が示され、具体的な取り組みが明らかにされそうです。子どもたちが大人になり、いつか将来になれば、「あの時に」…となる現在…問われているのは、私たち大人がどう行動できていたのか、何をしていたかではないのかなって思います。

久しぶりに一般質問が行われ、何だか新鮮ささえ感じた4日間でした。個人的にはこれまで経験したことのないような口内炎に悩まされていますが、折戸議員からプロポリスなるものの粒をいただき、週明けには治ることを念じていただいております。