3月議会始まりました!

改選前最後の定例会が始まりました。平成31年第1回定例会…で、平成最後の定例会ということにもなります。次は改元してからの第2回定例会になりますので、この際、「西暦」も併用すればいいのかもしれませんが、議会のルール的には西暦は用いないことになっているので、「平成31年第1回定例会」ということになります。今日から3月28日の最終日までの30日間の会期で、来年度予算審議も行われるので長丁場です。

そんなわけで、いつもどおりの議事進行、今回は市長施政方針演説も行われました。市長施政方針演説の時にはいつもはもう少し注目されて、傍聴者も多かった記憶なのですが、それほどでもなく静かに、淡々と、粛々と進行して一日が無事に終わりました。

施政方針演説の後、代表質問。大会派順なので改革みらいの大野まさき議員、日本共産党の菅原しげみ議員、自民党・新正会の飯島文彦議員の3名からの質問が行われました。

大野議員、菅原議員の質問を通じては「市長の姿勢」とか「市長の打ち出すメッセージ」をもっと毅然と示すべき、明確に市民に伝えてほしいという視点が貫かれていたような気がします。漠然とした言葉だけが並んでいるだけでは、何も伝わらない…あるいは、「政治家としての市長」の姿勢や態度が見えてこないとの指摘だったと感じています。

今回、副市長を1人から2人体制にしていくということで、人事の提案がなされます。既に人選が終わっているのですが、東京都に対して「もう1名」の人選をお願いしたようですね。私よりも少しだけ年齢が上の女性が提案されることになっています。個人的には女性であることや、同じ40歳代ということでは親近感が増すというか、新しい人材が加わることにより、少しは明るくなればいいなあとか、雰囲気が変わるといいなあ…という期待もありますが、しかし、大野議員が指摘をしていたように「なぜ、今、もう1人なのか?そしてまた、わざわざ東京都からの招致をするのか?」というのは問われるでしょうね。

市長によれば「市民自治を担当する副市長をもう一人配置するのは公約だった」とする答弁があったわけで、そのことも否定するものではないのですけれど…。しかし、「市民自治」というのであれば、もっと現場に近い民間人などから選ぶことはできなかったのか?と思うのは私だけでしょうか?東京都の職員さんは市の職員さんよりも市民との距離は隔たりがあるのではないか?と一般的にも感じてしまうのですが…まあ、そんなこともないのかなあ。

これまた個人的に思っているわけですが、今の浦野副市長は・・・もともと市職員さんとしても活躍された方ですが、他の職員さんに比べても「市民参画」について、理解が深く、そしてまた共に活動実践を重ねてこられた方の一人であると思っております。ですので、何となくですが…いまさら「市民自治を担当するための副市長」ということに違和感。これは個人的な感想ですが、「東京都から『市民自治』を強化するために副市長を」というのが結びつかない。

飯島文彦議員が「ワクワクするような新しい時代の創造していく」ということをおっしゃっていたのですけれど、ラグビーのワールドカップ、オリンピック・パラリンピックなどなど、あるいは多摩市で言えば、パルテノン多摩の大規模改修や中央図書館機能のある図書館の建設とか…まあ、街をリニューアルするというのか、次の時代に向けてのまちづくりが始動するような時期に入っているとも言えますが、「ワクワク感が足りない」。市長施政方針演説を聴きながら、来年度に向けた期待感を少しくらい抱きたいなあと思ったのは私だけでしょうか?

これまた、市長批判とも受け止められるのでこれ以上感想を述べることは控えておきますが、大野議員が指摘するように「市長の発するメッセージ」が届く言葉になっていないのかもしれませんね。市長の施政方針演説をもとにして来年度の行政運営が進んでいくわけであって、それを担っていく職員さんたちにも自然と共有されていくようなものになっているのかも気になります。もちろん職務としては担わざるを得ないわけですけれど、「ああ、そうだよなあ」という頷けたり、共感できて、そして共鳴できるような・・・そんな言葉になっているかどうかが気になるということです。

いずれにせよ、私たち市議会議員には任期最後を締めくくる定例会になりますし、その意味ではいつもとは違う心持ちで臨む定例会になるかなと思っております。私にとっては「議長」として臨む最後の定例会ですので、円滑無事に進むようにと心を配っていきたいと考えています。