稲城市議会と研修会を共催してみる。

議員のスキルアップ無くして、議会力の向上は語れない・・・と思っているので、視察とか研修とか大切ですね。ただ、議会費にもそれほど余裕がない中、研修費を工面することも難しい。

と思っていたら、事務局が「一般財団法人自治研修協会」に研修を支援してくれる制度があることを見つけてくれ、今日の議員研修会の開催となりました。ただ、この制度には「より幅広く」という縛りがあり、多摩市議会単独で応募できなかったので、お隣稲城市にお声かけをし、北浜稲城市長さんにはお骨折りをいただいて、合同で応募できる運びとなりました。会場費、講師料等など研修会際に必要な費用を助成してくれる制度。ただ、会場の手配やら準備はこちらで引き受けるという手筈。そして、講師については自治研修協会に登録している方から選ぶそうで、できれば、私…選ばせてほしかった…と思いますが、そこは事務局が協会側に依頼し、研修内容にふさわしい講師を紹介していただいたという流れですね。

応募した段階では「改正地方自治法の内容と地域のガバナンス」という趣旨で申請書を書いていたので、その内容を踏まえ、帝京大学の内貴滋教授がお越しくださいました。「地域における自治体議会の重要性、自治体議員の果たす役割も責任が大きい」ことを再認識させられる内容でしたね。「地方議会が住民の声を反映するために、熱心に議論をして決めたことについて霞が関からあれこれ言われる必要がないんだ!」と強調される場面が繰り返され、私たち地方議員頑張れ!と背中を後押しされるようなお話しだったなと思います。

予め配布された資料の分量がとても多く、これは2時間以内に話し終るんだろうか…と心配していたのですが、やっぱりその心配が的中…ところが先生の寄れば「いつも話しはじめないと、どうなるかわからなくて。最後まで十分にお話しできていなくてごめんなさい。でもいつもそうなってしまうんです。」ということでした。でも、きっと「地方議員がもっと頑張れ!」という先生のエールは研修に参加した議員はそれぞれに受け止めることができたかな。

個人的に言えば、今回の研修については「助成制度」の存在を知ることができ、それには単独では応募できないことを知り、他の自治体議会と合同で実施しようと思えばできることが分かり、それでよかったかなと思います。東京都市議会議長会・・・というような枠組みでなくとも、ちょっと手間をかけ、ちょっと仕事は増えるとは言え、やる気があればできるということ。ただ、反省点と言えば、講師の選定にあたっても、実は主体的に私たちの方で考えることもできたようなので、それならそれで、講師をどうするのかについても稲城市議会さんと相談すればよかった・・・というか、相談したかったなと個人的には思いました。「講師の先生は選べない」のかと思っていましたら、どうやらそうではないと聞いたので・・・。

研修会の実施が決定してからは、議会事務局の対応が極めて事務的なものとなってしまったのが残念。「こちらのほうで講師を選ぶこともできましたよ」とあとから知ったので、確認しておけばよかったなあと思いました。合同開催をするということで言えば、議長どうしで講師の選定についても相談をするとか、もう少し工夫が出来たような気がします。これは私の反省点。

 

でも、まあ、やってみなければわからなかったということもありますし、何せ、こうした助成制度の活用についても多摩市議会では初めてのことで、事務局にとっても一つ経験が重なったということで「良し」…会場をパルテノン多摩の小ホール(私は第1会議室でもいいと思ったけれど)にすること、あとは集客、当時の段取りなどなど講師の先生との打ち合わせも…開催にあたってそれに伴うフォローをしてくれたのは議会事務局。「新しいことに取組めた」ことはよかったかなあ。これが議長としての感想。こうした助成制度を活用することで議会としての活動がちょっと充実できる…これがわかったことが大きい成果だと思っています。

 

多摩市も結構、雨がきつく降っていましたが…九州、関西方面と大雨がとても心配ですね。各地の被害状況も合わせて気になります。気候変動を肌で感じるというか、「異常気象」という言葉だけで語ることが出来ず、水害に対する備えの必要性を感じさせられます。四季の変化を穏やかな時間と共に感じてきたような環境…失われつつあるのではないかと思えてなりません。大雨警報の出ている地域の皆さんの無事を祈るばかりです。