シルバー人材センターの入会説明会に行ってみた。

知り合いから「シルバー人材センターの雇用形態はどうなっているのか?」と問い合わせがあり、いくつかの疑問をいただいていたため、定例で開催されている多摩シルバー人材センターの入会説明会に参加しました。なかなかの盛況ぶりで、参加者は20名ほど。半数は女性ということで、昔ながらの「男は仕事、女は家庭」みたいな古臭い価値観から脱し、「女性が外で働く」ことに抵抗感を持たない世代がシルバー人材センターの対象年齢になっているんだろうなあという印象を受けました。

「シルバー人材センターは職業紹介所とは違う」という説明があり、シルバー人材センターは「働くことを通じたいきがいづくり」の支援をすることが大目的であって、「働く=稼ぐ」を主目的としているわけではないことがよくよく理解できました。そしてまた、シルバー人材センターの雇用形態というのか、会員の皆さんは全員「個人事業主」という立場なんですね…ということも今さらながら理解をし、何と言う勉強不足だった自分を反省した次第です。

この「シルバー人材センターは職業紹介所とは違う」という点が実はとてもわかりづらく、会員になったとしてもなかなか理解されにくい点だそう。私自身はシルバー人材センターの会員の皆さんは「ワークシェア」をしているイメージを持ちました。労働についても「週20時間まで」が基本です。ようするにシルバー人材センターのお仕事はそもそも「稼ぐ」を大目的に置いた働き方になっていない…ここ、かなり大事な点ですね。ちなみに賃金については「配分金」という呼び方になっています。企業戦士として長年雇用されてきた方にとっての馴染めなさは、「シルバー人材センターは職業紹介所ではない」ことから生じてくるのかもしれませんね。

 

とは言え、このご時世…「いきがいづくり」という構えよりは、「少しでも稼ぎたい」と希望する高齢者が増えているような気がします。「保有している蓄え」というのは、長生きをすればするほどに減少していきますし、そういう意味での「不安」と背中合わせに暮らしている高齢者の皆さんもいらっしゃると思います。年金にもそれほどに期待できないとすれば、「収入」はとても大切になり、「いきがい」として「労働」を捉えたシルバー人材センターでの仕事では高齢者ニーズとミスマッチする時代が来るかもしれませんね。「一定の年金収入と貯蓄があり、生活不安はない」という層は今後益々減少していきそうな気がします。

・・・ということで、これは従来ながらのシルバー人材センターさんの事業内容。最近は法律が改正され、シルバー人材センターでも「労働者派遣事業」を実施できるようになっています。今は企業の人手不足などで高齢者に期待される時代であり、シルバー人材の活用について、「公益性」を大きく掲げる「シルバー人材センター」が注目されるのは当然のことかなと思っています。

多摩市シルバー人材センターはこうした時代環境の変化に柔軟な対応ができているところがすばらしい。昔ながらの運営から脱皮できていないシルバー人材センターでは未だ「労働者派遣事業」への取組みに踏み出せていないところがあり、まだまだそちらのほうが多いのが現状。そんななか、いち早く、多摩市シルバー人材センターでは「労働者派遣事業」に力を入れつつあり、かなりの実績を上げつつあります。シルバー人材センターの「お墨付き」により人材を派遣してもらえるのは、企業にとってメリットがありそう。そしてまた、会員にとってもシルバー人材センターが仲介役としてコーディネートしてくれることの安心感は高いのではないか?と思われます。また、労働者派遣の場合には週に40時間まで働けるそうで、会員さんにとっても「より多く働ける=より多く収入を得られる」につながり、プラスですね。シルバー人材センターの公益性は行政との密接なかかわりという点からも「信頼」において、かなり優位でしょう。

そうは言っても、漫然としているだけで「信頼」が確保されるものではなく、やはり多摩市シルバー人材センターが団体としての努力をしなければ、「労働者派遣事業」の実績が伸びることはないでしょう。現状は、先にも書いたとおりで、順調な取組みで好成績が続いていると言えますし、そのことは経営状況を示す「数字」が証明しています。これは多摩市シルバー人材センターが団体として改革を進めてきた結果の現れとしても私は理解しています。

そんなわけで、「多摩市のシルバー人材センターの雇用形態、どうなっているの?大丈夫なの?」と心配し、寄せられた声に対する疑問は解消。

議長室では多摩市シルバー人材センターのカレンダーを使わせていただいています。7月に入り、黄色がとても印象的な絵に変わりました!なので、これを見ると、嫌なことを忘れる感じ。気持ちが明るくなります。

今日は夕刻から手話講習会でした。いよいよ自己紹介ができるように…ということなのですが、まだまだ「カタコト」という感じです。ちょっと前に作成したという「多摩市地名手話ガイドブック」を分けていただきましたけれど、「市役所」はあっても「市議会」はやっぱり掲載されておらず、残念…。