7月。炎天下ではじまる。消防団ポンプ操法。

梅雨明けの週末も異常な暑さだったと個人的には思っています。土曜日は教育センターで初めて実施したという講演会に参加。「子どもたちの’こころ’の成長」をタイトルに特に思春期の子どもたちを理解することを主眼においた話を伺ってきました。たぶん、一市民でも聴きに行ったと思う内容。講演の内容そのものは「頭ではわかっていること」の方が多く、わかっていても我が子と向き合うとなるとなかなかできないことも多かったりする自分に反省。でも、こうした場で「あるべき姿」を確認したり、反省したり、気持ちをちょっと楽にしたり・・・できることはいいなと思います。

昨日は年に一度、多摩市消防団の一大行事とも言える「ポンプ操法発表会」に出席してきました。セミの鳴き声を耳にしながらのポンプ操法大会というのも調子が狂う感じがしました。7月が始まったばかりなのに、やっぱり8月初旬から中旬に入った頃のような気分となりました。消防団のポンプ操法というのは消火活動の「基礎」となるもの。より迅速で確実な操作が求められると共に、安全であることも必要。そこには「規律」正しい動作も求められます。水槽の水をポンプ車を通じて、「火点」(に見立てた的)に放水するというのが一連の作業について「速さ」とともに「型」(これはなかなか素人が見てもわからないが)についても評価され、各分団ごとに評点を競います。

いずれの分団も出場選手(指揮者と1番~4番員の全部で5名)を決め、4月中旬以降から2日に1度ずつくらい訓練を重ねて臨む発表会でもあり、大会。選手に選ばれた団員は分団の代表として、かなり真剣な練習に取り組んでいます。議長になり、「訓練中の各分団への激励」という議長公務がなかった限り、ハードな練習の様子など知ることはなかったなと思っていますが、おそらく大半の市民は消防団の活動に対する理解など十分とは言えないだろうなあと思いますし、そもそも消防団の存在も感知していない場合もあるかもしれません。消防団員は非常勤の特別地方公務員。多摩市消防団では団員それぞれが自身の立場や身分にも自覚を持つことも促しているようです。

ということで、ポンプ操法発表会には多摩市議会からも多くの議員が来賓として出席しますが、松田大輔議員が第8分団の2番員として出場したため、かなり盛り上がりました。やはり同僚が出るという意味は大きいですね。なんとなく今までは、’暗黙の了解’のように「議員になったら消防団を辞退する」みたいな空気があったのですが、松田議員が現役の消防団員として議会の一員に加わって以来、その流れが変わったかな?

ホースを扱っている松田議員の図。私も議長として出席をしており、「議長用」に準備された座席に座っていたのですが、その隣で就任したばかりの副市長に対し、消防団副団長が操法の解説をされていて、私も一緒に聞けたので随分勉強になりました。加えて、消防団長がそれぞれの分団で出場している選手の様子を見ながら、一人ひとりの団員の名前を憶えていて、「○○、ちょっと緊張してそうだな」「○○、うまくなったよな。」等など・・・会話されていることに心が温かくなりました。一人ひとりの団員の特徴というのか普段の姿というのか、操法技術の習得状況を把握されているというのか・・・凄いなって思いました。消防団員は確か全部で200名くらいはいたような気がするので、その一人ひとりに目を配るのって大変なこと。でも、高野消防団長はいつも消防団員一人一人を厳しく、そして温かく見守っておられる様子が伝わり、ちょっとした感動がありました。

こうして演壇に立たれるときにはものすごく厳しい表情をされているので、一見怖い感じもするのですが、それは当たり前ですね。消防活動というのはヘラヘラやっていられるようなものではありませんから。

で、松田大輔市議と高野団長と記念撮影してみました。

 

ということで、炎天下のポンプ操法発表会で、昨年は閉会セレモニーの時に熱中症になり倒れてしまった団員さんがいて会場が騒然としましたが、今年はとりあえず無事に最後まで終了したのでよかった。消火活動は暑いとか寒いとか言ってもいられず、眠いとか眠くないとかも行ってもいられず、24時間365日ですから、地域で発生した災害につき消防団が招集され対応にあたるというのは大変なことでもあり、甘えた気持ちでは取組めないことは確かですね。

あと、最近は多摩市消防団にも女性団員が加わりましたが、まだまだ「男社会」というのか「男臭い集団」だなという印象は拭えませんし、実際にポンプ操法訓練の様子やらを見ていても、なかなかそこに女性が加わることは難しいなあとも思ったりしますが、全国を見れば女性団員の操法大会というのも行われているようです。いずれにせよ、地域の安心安全の最前線で活躍することが期待される消防団の活動がもう少し注目されると良いのになと思うものです。

今日はいつものように永山駅の朝街宣から始まりまして、定例会明けの議会事務局もちょっとホッとした感がが漂いつつ、とは言え、既に9月定例会に向けての準備などに各常任委員会の集まりなども始まっていますので、結局、それほど息抜きできるという感じにはならなさそうですね。一つひとつていねいな作業を積み重ねていくことの必要性を痛感している今日この頃です。