今、健康福祉常任委員会では「障がいのある市民のみなさんとのコミュニケーション」というテーマを一つ大切にし、手話言語条例の制定に向けて取組みを進めています。かなり精力的に活動が進み、当事者団体の皆さん、支援をするみなさんのグループなどとも意見交換をし、早ければ9月定例会に条例案を出していくことになっています。今日は6月定例会の議事運営について確認し、決定するための議会運営委員会が開催されましたが、その中、健康福祉常任委員会の遠藤めいこさんから報告がありました。
市民からの声を受け、どのように議会が政策作りをしていくのか?
その道筋を考えていくためのモデルにもなるような取組み。多摩市議会では「委員会主義」で委員会を中心にした活動を主軸にしながら、議会運営をしていくことになっているので、こうした取組み実践が一つずつ重ねられていくことが必要で、議会基本条例を制定してから8年になりますが、着実に議会活動は発展していると私は思っています。
そんなことで、せっかく制定するのであれば、議員も実践しなければと思い、私も今年から多摩市の手話講習会に通っていますが、出席率をまずはクリアすることが必要なので…ちょっと心配です。毎朝、テキスト付属のDVDを見て、復習する…一応、これを初めて今日で3日目です。この間、ゲートボールの練習会に行った際にも手話でお話しをしてくださった方がいらっしゃいましたが…大事なことは「伝えたい」という気持ちと、そしてまた「口話」。へたくそな手話であっても、しっかりと口を動かすことが大切だと教わっているのですが、「なるほど」と思うわけでした。同じマンションにも聴覚障がいのある方がいらっしゃり、この間、たまたまお会いしたので覚えたての手話でご挨拶をしてみました。以前はとっさに手話を使うことすらできなかったので、挨拶くらいなら落ち着いてできるようになっている!と少しうれしいですね。
というわけで、「一般質問を提出していないのは議長と・・・・」と言われるたびに、「提出していいなら、提出したい」と申し出しているのですが、議長は質問ができないという慣例を打ち破るのはなかなか難しそうですね。市議会によっては議長のみならず、副議長も、場合によっては監査委員も一般質問できないところもあるそうです・・・。
一般質問をするだけが議員の仕事ではないと言われればそうなのですけれど、やっぱり質問で市政運営を質していくというのは大切なことだと考えています。しかも一般質問をやらなくなり、自分の感性が鈍っている感じがします。やはり3ヵ月に1回、一般質問をやるというのは頭脳が活性化していた気がします。
話しを戻すと、市議会もいろいろと活動の仕方が変わっているので、実はその活動を支える事務局が旧態然としていては全く話にならず、議会活動を支えきれないということになります。局長のマネジメント力がものすごく問われますし、実務面から支える次長の役割、そしてまた事務局組織の規模も小さいのでお互いに協力し合うことでパワーを発揮してもらわなければならないと考えています。今は昔…3ヵ月に1度だけ定例会が開催され、のんびりと議事運営を支えていればいい時代ではなくなっている。きっと昔々「議会事務局」にいた職員さんが、今の「議会事務局」でもう一度仕事をするとなれば、その違いに驚くのではないかと思います。
スタンダードに議事運営で粛々と進めるべきところ。それについての専門知識をきちんと持っていなければいけないし、議会事務局の管理職にはそれ相応に「熟達」が求められるのがなかなか大変。ピョン!と異動してきただけでは身に付かず、これまで行政事務の職員として身に着けてきたスキルに重ねた力量が必要。お隣の町田市議会の局長さんは議会事務局職員22年目というエキスパート!…多摩市議会にもこうした熟練した腕を持つ、職員さんがいてほしい。そうした人材をいかに育成するかが大事な視点になります…とは言え、議会事務局職員も結局は行政職員の「人事異動」の波の中で動いてしまうのが難。「私たちの地域には『どんな市議会が必要か?』」を考えつつ、職員体制も整えていきたいものです。(ここには、「首長」の見識も関わるところかなとも思ったりしますが。…つぶやき)。
しかし、定例会前なので議員の皆さんも質問の調整などで登庁されていて忙しくされています。そして質問調整に走る職員さんたちの姿も見かけ、議会のある4階フロアもにぎやかです。「ああ、定例会始まるなあ」という雰囲気になってきました。