消防団の活動とか。

閑話休題。明日からの予算決算特別委員会に備え、今日も休会です。予算書を眺めながら…議長は質疑できないことの残念さを痛感するばかりです。今日は市議会では「議会だより」の編集チームが地域密着のタウン情報誌を発行されている方々からヒアリングを行いました。そのことはまた後日どこかで書きたいと思っています。

今日の話題は、議会から離れます。過日、春の火災予防運動のパレードに参加をしてきましたので、そのことと合わせて、多摩市消防団の高野陽一団長が藍綬褒章を受章された祝賀会にも議長としてお招きをいただきましたのでちょこっとだけ報告と感想などなど。

まず、そもそも・・・関係者以外で、「火災予防運動のパレード」を知っている人はどのくらいいるのかな?と思いますが、東京消防庁と多摩市消防団で取組んでいるパレードは今年で3回目を迎えます。スタート地点は多摩市消防団の出初式やポンプ操法大会ではお馴染みの都卸売市場です。ここからスタートしまして、尾根幹線を西に、そして、唐木田から中沢方面へ北上し、今度はニュータウン通りをずーっと関戸方面まで東に進んで、川崎街道から聖蹟桜ヶ丘駅前を通過して、今度は野猿街道に出たところから和田方面に…そして、多摩第二小学校のところから総合体育館方面へ…と市内を一巡利する感じで、多摩消防署の消防車ポンプ車などから始まり、救急車も加わり、それから、多摩市消防団10分団の車両が隊列を組んでのパレード。

なかなか圧巻と言いますか、ズラリとすき間なく並んでいれば壮観な光景であり、なかなか素敵と思います。ただ…一般車道を通行しているわけですし、市民の方の交通を妨げるわけにはいかないので、邪魔にならない場所で途中で隊列を整えることはしつつ、時に、隊列に一般車両が紛れ込んで(紛れ込んだ方もかわいそうだが)…何とかパレードを行うと言った感じです。

私は市長とともに、多摩消防署のものすごく乗り心地の良い車に乗車をしまして…時折手を振っていたり…選挙カーに乗車をしているような気分ですね。沿道でレッドカーの隊列・・・やはり注目されますし、「なんだなんだ…」となるわけなので。乗車をしている私は隊列の写真撮影をすることが出来ず、沿道の写真も撮影にトライしましたが、なかなか上手く撮影できず。沿道沿いには「防火女性クラブ」の皆さんが赤いジャンパーを着用して下さり、手を振って下さったり…と活動に協力くださっている様子でした。

もう少し告知を頑張ることは必要ですが、個人的にはここにいつかキティちゃんが乗車をするとか(でも、キティちゃんが乗車できる車輌はあるのか?)…できたらいいなあと思っております。防災無線とかうまく使えば、もっと告知できるのか?・・・宣伝活動が何よりの課題かもしれませんね。

さて、この日、消防団のみなさんはパレードに先立ち、何やら研修を行っていたようですね。休日返上での活動であって、「休む暇なし」という言葉がピッタリくる…消防団の活動とは疎遠であった私も議長になり、いろいろな場面で消防団の皆さんとお目にかかる機会も増えており、正直、「大変だな」と思います。団員を支える家族の皆さんを含めて…。

消防団の活動は過去からのイメージと言うのか、いろんな先入観も含め、批判も含めて多くの評価があります。でも、多摩市消防団は託されている業務に関してはかなり熱心に励んでいるというか、みなさん努力して活動に取り組んでおられるような気がします。本団には女性団員さんも所属をしていますので、いわゆる「男の世界」バリバリという感じではなくなっている気もします。もちろん、かなり体育会系な組織でもあり、パワーあふれるみなさんで組織されているわけで、一般的に言われる「男臭さ」があることも否定できませんし、否定はしません。ただ、ここで忘れてはならないのは、いかに自分たちの「任務」を意識し、ある意味、襟を正して活動できているかどうかだと思っていて、それは、私たち非常勤特別職の議員とも相通じるものがあります。消防団の皆さんも身分としては「非常勤の特別職」という扱いの地方公務員です。置かれた立場、身分に対する認識や意識のほどが問われるのだと感じています。

大事なことは消防団として発揮されているパフォーマンス。多摩市消防団はポンプ操法大会などでも都内でも好成績を残していることから考えても、かなり優れた活動をされているのではないか?って私は思っています。他の地域の消防団の活動を詳しく知っているわけではないので、比較していうことはできませんが、少なくとも私は多摩市消防団のみなさんは熱心に活動され、研鑽も積んでいるのではないか?考えていて、「志気」が高いと感じています。

というわけで、ここをしっかり束ねているのが高野団長。その功績が認められての藍綬褒章の受賞は地域にとって、消防団活動にとってもうれしいことだと考えています。高野団長は全ての団員の顔と名前を覚えておられ、適宜適切にアドバイスなどをされているとも伺っていまして、さすがだなあと思います。消防団の活動に縁があって参加して、それでも継続するのはとても大変だと感じています。ワークライフバランスなんて言葉とは縁遠いのではないか?と思うことすらあります。先にも書いた通り、休日返上で地域活動などにも多数の出番があり、ご家族がいる場合には大変だろうな…って思います。高野団長に伺いますと「結婚する前から消防団に入っていたからね」とおっしゃっていたわけですが、それでも長年活動を継続するということに家族の理解は絶対に必要でしょうね。こうした祝賀会にもご家族の皆さんも出席され、お祝いに駆け付けたみなさんに頭を下げておられる姿を拝見しておりまして…やっぱり大変だなあって思いながら、素敵な奥さまの姿を眺めていた私です。選挙で当選した候補者の隣で、家族が必至に頭を下げている光景と似ているなあと思ったりしつつ。

男性議員の場合「妻が出てこない」とか言われたりするんですよね…あるいは「家族が姿を見せない」みたいなことも言われたりもします。日本的というのか、いい悪いは別にして、「しきたり」…古びた慣習ともいうのかもしれませんが…。

 

いずれにせよ、こうした地域での消防団活動をはじめ、防火女性クラブの皆さんの活動なども知るようになり、消防行政に対する理解を深められたというよりか、理解するためのスタートラインを一歩踏み出したと考えたほうが適切かな。どんなことにも共通することですが「知る」というのは大事なことですね。何事にも「先入観」を持たず。でも、やはり、実感するのは…時代環境も変わり、「担い手不足」という壁はますます高くなっているということ。そして、その状況下で消防団に参加しているみなさんの存在は貴重であるということ。その点からすると、やはり「感謝」をしつつ、活動を見守り、そして応援することが私のできることかなと感じる今日この頃でした!で、このことを知り合いに広めようと思うのでした。

明日から多摩市議会では来年度予算の審議がスタートいたします。議長も本会議場で自分の席に座っていることもできるそうですが、明日はインタビューを受ける予定があるので、議長室で音声を聞いていようと思います。