「ふれあいを通したコミュニティがないと本当のまちはできない」

予想を裏切らず、昨日は朝から雪!でもパウダースノーではなく、水分たっぷりの重たい雪でした・・・おかげでそれほど積もらずに済みました。市議会有志で江戸川ボートレース場への応援ツアー。多摩市が関わっている事業ですし、一年に一度くらいは「理解を深める」という意味でも、現地に足を運ぶことは必要だと感じています。舟券を買わなくとも、「関わり」がある限り、現場を知る努力は大事。最寄駅の船堀駅とボートレース場をつなぐ直通バスの中の雰囲気を感じることも、来場者のみなさんに感じる空気感も、すべてが私たち議員にとっては決して無駄にはならない情報だと思っています。

さて、今日は和田・東寺方コミュニティセンター「大栗川・かるがも館」のオープニングセレモニーでした。地元出身で芸大に通っている大学生のピアノ演奏、聖蹟桜ヶ丘地域のイベントなどでは欠かせない存在となっている和太鼓「鼓桜」のみなさんの演奏・・・華やかな幕開けを地域の皆さまや来賓の皆さまとともにお祝いしました。

テープカット…なんて初めてのことで、せっかく職員の方に教えていただいたのにその通りにはできていなかった気がします…それはさておき、和田・東寺方コミュニテイセンターは市内で9番目の館。ここに至るまでの紆余曲折は私が言うまでのことありませんが、何しろ…用地は早いタイミングで取得していたにもかかわらず、半ば放置されていたといいますか…いろいろな状況を勘案し(ってどんな状況?)、先に唐木田地域のコミュニテイセンターが開館する運びとなった時の地元の方々の思い…なかなか表現しにくいものがあります。ただ、市行政としてもコミュニティセンターを中心としたコミュニティ行政の蓄積を思いっきり凝縮し、思いを込めて建設に取り組んできたはずなので、その意味では新たな館には「最新」がたくさんあるのだと思っています。

地域の皆さんが建設からずっと関わり、そしてまた、運営も担っていくわけなので、考えても見れば…この仕組みって「よくできている」と思います。同じくコミュニテイセンター「ゆう桜ヶ丘」の代表の方がいらしていて、「こんな仕組みがあるところは少なくて、他市の方からはびっくりされるし、すごい!って言われる。」とおっしゃっていましたが、同感。運営協議会の皆さんは手弁当で本当によくやってくださっている。「地域への期待感、私たちを信頼してくれていることがうれしい。」との言葉にむしろこちらが恐縮してしまいます。

 

そして、名誉市民でもある臼井千秋元市長もご挨拶をされましたが、ニュータウンで人が一気に増えたこと、学校だけは何とか作らなければならないと必死になって取り組んだこと、全国から人が集まってきて、ふれあいを通じたコミュニティがないと本当のまちにはなれない、だから、コミュニティ館をつくろうと発想したこと…それから、「自分が住んでいるから、和田は後回しにしてきたこともあり、地域の皆さんには本当にお待たせをしてしまった」と…これがまた非常に心に染み入る内容でした。ありがとうございます。とても大事なことを私は学んだ気がしました。

午後は、多摩ニュータウン再生プロジェクトシンポジウム第5回に参加。議長として来賓挨拶をさせていただきました。この間、多摩ニュータウン再生推進会議を中心にしつつ取り組んできた「諏訪・永山まちづくり計画」についての説明があり、カルチャースタディーズ研究所三浦展さんの基調講演、そして「多摩ニュータウンのリ・デザインに向けて」をテーマにした座談会と3部構成のなかみの濃いシンポジウムだったと思います。

「ハード中心で議論をしすぎたかもしれない。」…という感想が最後に導き出され、個人的にはいい締めくくりになったなと感じています。「市民の顔がなかなか見えない、住民の存在が感じられない計画になっている」との指摘もいただいていたため、ニュータウン再生推進会議の今後の議論が、もっともっと市民の身近なところにまで届いていくことを期待します。

三浦展さんの基調講演の副題が「郊外を脱して、本当の街へ」となっていたために、ついつい私・・・「ふれあいを通したコミュニティがないと本当のまちはできない」と臼井元市長の言葉を思い出しながら、「果たして、郊外を脱する必要があるのか?」とも考えてしまった。考えただけでまだ自分の考えがしっかりまとまっていないなと認識しつつ…。

2月に入り、寒さがさらに増していくのでしょうか?節分、立春…暦は大切にしたいですね。