議員が課題を共有するということ。

毎年この時期に手をつなぐ親の会のみなさんから全議員がお声かけをいただき、懇談会を行うようになったのはいつの頃だったでしょうか?総会や新年会などの時以外で、こうして議員全員に声がかかって意見交換や情報交換をするという場の設定をなさっている団体は少ないというか、他には見当たらないかもしれません。今日も多くの議員が参加させていただき、市の障害者施策に対する取組みに関し、当事者の皆さんからの率直なご意見を伺うことが出来ました。

会の皆さんからの質疑などについては障害者分野に力を入れて取り組んでおられる安斉議員、あるいは障害者施策をとりあげて一般質問をされている本間議員や池田議員が分かる範囲などで応答して下さり、心強いなと感じながら、同席しておりました。そして、市議会はそれぞれ議員が「得意分野」を持ち、その施策を徹底的に勉強していくことで深めていくことの必要性も感じた次第です。私のように「障害者施策も何となくわかる。尋ねられれば通り一辺倒のことはわかる。」というのでは、やっぱり強力な施策展開を求めていくまでには踏み込めず、懇談会の場でもなかなか応対しがたいですね。

その観点からも、こうした場にお招きいただき、現状認識を共有できることは意義深いと感じます。会の皆さんにはありがたい場を設定していただいています。移動支援に関する改善要望、在宅支援のこと、身元保証・死後事務についてのこと、障害者差別解消法の認知度のことを中心に議題になった懇談会でした。私は最後までいることができませんでしたが、この4月から、障害者の地域活動支援センターを運営する事業者が交替したことに伴う課題について情報共有できたことはよかったと思います。

今日は何だかバタバタしておりました…ランチをすっ飛ばす…お昼が食べれない私を救ってくれた「ゴールド!」…ブラックサンダーおいしい。

 

そして、パルテノン多摩について特別委員会の開催です。今日以降は全ての会議が公開される予定です。市民に対し、パルテノン多摩の大規模改修のことをもっと知ってもらう必要がある…積極的にPR活動をしていくことにもなりました。また、8月7日月曜日の19時から特別委員会のメンバー以外にも呼びかけて、市民との意見交換会第1弾を開催することも決まりました。場所はパルテノン多摩5階のシティサロンです。

特別委員会の内容について、全議員で内容を共有することも必要かなと考えています。やはり特別委員会に所属している議員と所属していない議員とでは情報量も違う。そして、今日の会議で話題に上ったのは「大規模改修事業に都市計画税を使うための手続き」のこと。今、議会では図書館再整備のことにも話しが及んでおり、パルテノン多摩の大規模改修と合わせ議論しています。その際、「図書館の再整備にも都市計画税を使う」とする条件は出していない(もともと市が考えていた図書館再整備でも都市計画税を使うことにはなっていません)と思っているのですが、何だか市側とやりとりをしていると、このあたりの認識が共有できていないのか…できているのか?????…「都市計画変更を伴う場合には」とかなんだとか、よくわからない話にもなってしまい、「?」マークが飛び交い始めてしまいます。

この様子を傍聴していた市民より「行政にはちゃんとわかっている人間がいるのか?」…「理解できるような説明をしていないじゃないか?」…「職員もわかっていないのではないか?」…と憤りと心配の声が届いてしまいまして…。「職員がわかっていないということはないと思うんですけれど、もう少しわかりやすい説明をもらえるように私からもお願いしておきます。」とは答えたものの、やや不安になりました。

特別委員会全体、議員全体で正しい認識、理解が出来なければ、「なるべく早く結論を出してほしい」とする市長の議会に対する要請には応えられないし、応えきれない。そのために必要な情報を的確に伝えてもらえるようにしないと。議員全員で認識共有していくことの重要性と「わかる説明」「理解できる説明」を求める必要性と…。

議員全員はスーパーマンでもないですし、興味関心の分野も違えば、それぞれ得意不得意の分野があって当然。だから、互いに学びあうことはもちろん、認識をできる限り共有し、足並みをそろえていくことも必要なのです。そのために、今、何が必要であるか、何を理解しておくべきなのか…行政側も議会対応をしながら、把握し理解できる部分もあると思うのです。そこに的確な対応ができればもっと効率よく議論が進む気がします。

今年も夏は…休みなし。パルテノン多摩の問題については、議会全体としてもどこまで努力できるかが問われそうです。