進め!東京大改革への期待。

東京大改革は「都議会改革」からはじまるというのは、全く否定しないこと。選挙期間を通じて訴えてきたことは「都知事の言いなりになる都議会にしない」ことの重要性だったわけで…地方政治の「二元代表制」をいかに確立するかが課題だなと感じてきたけれど…選挙が終わったら、すみやかに小池都知事は都民ファーストの代表から辞任するということで、「東京大改革」が名実ともに進んでいくことを大いに期待するものです。

正直、選挙直前に都民ファーストの代表となり「顔」として全面的にアピールし、選挙後に降板するというシナリオ…「何?それ?」と批判噴出ですが、個人的には「目を点になるけれど、目を見張る演出」と思うこととしました。「忖度政治をしないといいつつも、都知事を忖度する議会になる恐れ」があったわけですから、その危機感を訴えてきた一地方議員としては、「ああ、よかった」というある意味胸をなでおろします。当然のカタチと思うからです。(とは言え、代表の方についてはいろいろと話題があるようで、個人的には不安。)

さて、都民ファーストの圧勝ですが、「大会派」の風をそのまま都議会運営に持ち込み、数の力で押し切るような都議会ではなく、少数会派も排除しない議会をつくって欲しいと思います。例え、会派は小さくとも、都民の声を代表している声としてどこまで耳を傾けることができるかも大事です。ファーストペンギンの都議の皆様も存じ上げておりますが、少数会派としてこれまで見てきたおかしな議会運営、少数派排除の論理を嫌というほど味わってきたと思うのです。少数派として闘ってきた経験をぜひ活かしてほしいです。

それにしても、あまりにも新陳代謝しすぎた都議会にやや不安もあります。それに対し、自民党、民進党から都民ファーストに合流した現職議員の皆さんも多くいらっしゃり、その方々に期待する声も大きいです。しかし、既存の議会運営にどっぷり浸かり、既得権を温存する一翼を担っていたかもしれないみなさんですから、「先輩風」の吹かせすぎを懸念します。おかしな都議会運営が温存されることないようにしてもらいたい。「何において支持されたのか?」を冷静に捉えれば、「先輩風」など吹かせることはできないはず…と思っております。

個人的に言えば、いち早く、策定すべきは「政治倫理条例」ではないかと思っております。「不当口利きを防止する」ための条例も必要だと思いますが、それよりも「政治倫理条例」のほうが取組みやすいと考えるので。しかし、今回の選挙は「政策」選択の選挙とはほど遠い状態にあったと考えています。今回の結果を客観的に捉え、実は「問われているのは民主主義のありかた」ということをともに考えながら、歩む都議会であってほしいですね。「大量得票」したことをどう受け止め理解しているかもまた問われる気がします。「圧倒的支持」を背景にした都民ファーストが第1党になり、都知事支持勢力が過半数を占めたなか、都政運営がどう進んでいくかをウオッチしていくこと…一都民として実行していきたいと考えています。まずは、誰が議長になるのかも…興味深い。

市議会も選挙が終わり、少しずつ日常に戻っております。9月の定例会に向けても大量にやるべき課題があります。決算審査に向けた準備はもちろんのこと、議会運営についてもあれこれとありますが、何よりもタブレット導入とそれを使いこなすという難関が待ち受けております。定例会以外の議員どうしの日程調整をつけることがそれ以前の難題だったりします。タブレット活用に向けてはもっともっと研修をしなければなりませんが、それすら儘ならなず…大丈夫かしら?と気になっております。「せっかく入れたタブレットが使いこなせなければ、『税金の無駄遣い』になってしまう」と議会事務局がとても心配してくださるのです。…確かにその通り。副議長ともこのあたりどうするか相談しないと。

 

明日は午前中は委員会で打ち合わせをします。午後は議長室であれやこれや事務作業を片付けする予定。