いろいろあってもやらねばならぬ。

20151202

一般質問2日目です。今日は国が地方創生だの、地域活性化、人口消滅社会の危機だとあおり・・・・各自治体に作成することを求めている「地方版総合戦略」に関して、遠藤めいこ議員、橋本由美子議員から質問がありました。

地方分権とか、地方主権に逆行するような国のやり方には解せないというか納得できない気持ちもありますし、やらされる側に立ってみれば、ホント「ありがた迷惑な話」としか思えないような事務作業の追加。総合戦略かどうかはわからないものの、多摩市には既に総合計画があるのに、その上にかぶせるような計画をつくるなんて・・・・と思いますね。

相変わらず、地方に活力を吹き込むメニューに地域商品券が目玉になっていることにも私は本当に疑問。地域商品券が地域経済の底上げと活性化、もっと言えば継続的に地元経済の発展にとつながるかどうかが問題にもかかわらず、一体、国はどこでどうやってその政策効果を検証しているのかしら?と思ったりするものです。一時的には「利」を得る人もいるのかもしれませんが、今求められているのは「そういうことではない」はずなんだけどな・・・これ、個人的見解です。

ですので、「やらされ感たっぷり」なお仕事、もちろん、その中でも私たち市民に身近な自治体がやるべきこともたくさんあるわけですが、なるべく「労多くして何とか」みたいな結果が目に見えるようなことは職員の残業時間を増やし、職員の肉体的な疲労を増やすだけなのでなるべく控えていただきたい・・・と思います。

とは言え、「やったからにはそれなりのお土産」・・・・にんじんぶら下げられているがごとくの状況もあり、同じく自治体が策定を求められている「公共施設等総合管理計画を策定させられているけれど、何かメリットはあるのか?」と尋ねたところ・・・・「老朽化建造物等について除却にあたっての起債ができるようになる」という答えが。「ええっ!除却のためだけに策定するものなの?」と思わず突っ込みたくなったわけですね。もっと他にはメリットはないの?

そして、わが市が積極的に?取り組もうとしている公共施設の統廃合などのことが真っ先に思い浮かんでしまうわけですが、やはり「廃止しなければ」「減らさなければ」という意識が先行せざるを得ないんだなあと・・・察するばかりです。私は最近思うのですが、公共施設について「床面積を減らせ!」とさんざん発言し、指摘をし、その気持ちは未だ変わらず持ち続けている一方、しかし、本来、公共施設の統廃合などでやるべきことは「機能の見直し」であって、もっとそちらを強調しなければいけなかったかもなあと。高齢者のための高齢者しか使用できないような施設、子どもたち対象の子どもたちしか使えないような施設・・・こんな縦割り理屈で建設してきた(はっきりいってこれもまた国からの多大なる補助金などで誘導されてきた経過がある)施設の在り方をもう一度考えてみよう・・・って、地域やコミュニティには多世代が住んでいるのに、いつしか、世代別施設が世代ごとの見えない壁をつくってしまい、そのうち、世代間交流が減少し、また、今、世代間交流の必要性が言われ、一生懸命世代間交流の場を創出すべく努力をしている真っ最中・・・みたいな。世代間交流を分断してきたような人たちが、「やっぱり取り戻すべきは多世代交流だ!」と言いながら、旗振り役をやっているという不思議・・・(あっ、言い過ぎですか?)。時代環境、社会の意識・・・徐々に蓄積され、刷り込まれてきた考え方や価値観はやっぱり徐々にしか変わっていかないのでしょうね。

 

というわけで、話題を国から策定を求められている諸計画に話を戻しますが、「我が自治体に引き寄せて、プラスになることについては計画も立てることは必要。」と市長が前向きに答弁していたことは良かったですね。「あのときに計画をつくっていなかったために・・・。」と後悔することが無いようにしていきたいんだ・・・というのはその通りなんだと思います。いろいろ疑問はありますし、やらされる立場としては「冗談じゃない!」という気持ちもあるわけですが、しかし、「多摩市にとってプラスになる」と考えて、しっかりとやっていくとする表明については「意気込み倒れにならないようにお願いします♪」と後押ししなきゃ!って思います。「いろいろな思いはあっても、やるべきことはやらねばならない。」と言うことになるのでしょうね。引き続き、荒谷議員もこの件に関する質問をするようなので、しっかり聞かなくちゃ!と思っています。

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マンションがクリスマス仕様になったため・・・我が家でもクリスマスの飾りを出してみました♪