今日は代表者会議でした。意見書の調整などを行いました。多摩市議会の場合には意見書の提出は「全会一致ルール」になっているので、反対する会派が一つでもあれば、意見書提出は不可能となります。今回もいくつかの意見書を国もしくは都に対し上げていくこととなりました。その一つに、都市農業振興基本法が議員立法にて国会衆・参両院で全会一致可決をしていることを受け、立法趣旨に沿った具体的な取組みを推進してほしいと強く要請するものがあります。にわか仕立てにて、都市農業振興基本法について調べていたわけですが、こんなときにタイミングよく?町田市で新規就農で奮闘されている方にお会いする機会を得て、、玄米を分けていただきました。いただくのがとっても楽しみです。
さて、今日の会議でかなり前進したのが「政務活動費」のこと。政務活動費と言うのは、議員活動に対する補助金として支出されていますが、「会派単位に支給される」ものとして取り扱われてきました。しかし、私を含む私たちの会派では、政務活動費の支出については議員個々人がその責任を負うべきと主張し、何かあった場合(他の自治体などでは、多摩市議会ではあり得ないような政務活動費の支出実態が指摘されているが)には会派が連帯責任を負わざるを得ないような現状の仕組みに疑義を唱えてきました。しかし・・・・なかなかそれに合意を取り付けることが難しく、他の会派の皆さんは口をそろえて「会派単位で何ら問題はない」と平行線で議論がまとまらない状態で今に至る・・・・。
一方、政務活動費の支出範囲の見直し(拡大?)を求める声があり、私たちとしては、もし、支出範囲の見直しに取り掛るのであれば、「個人単位」での支給が認められることを前提にしたい・・・というような平行線ながらも、何とか妥協線を探れないか?と努力?交渉をしてきました。そして、議会事務局に全国の状況を調査してもらった結果、数少ない事例ではあるものの、支給に関しては「会派」にするか「個人」にするかを選べる仕組みにしているところがあったため・・・何とか?!議論がまとまる方向に・・・・!
つまりは、多摩市議会でも「会派単位」のみしか認めないではなく、「個人単位」も選択できるようにする方向になったのです!私にとっては朗報です。
会派単位で支給してもらい、会派単位で会計報告をする方が効率的かもしれません。事務量にしても煩雑にならなくて済むというのも一理あります。個人単位の会計報告となれば、事務的なことで言えば、負担が増えますね。会派単位なら「会計」担当になった議員がその負荷を負うわけですが、個人になれば全部自分でやらなければならないわけで・・・・。その点でも「会派単位」は利便性高い手法とも言えるかもしれません。
とは言え、会派単位で支給されている政務活動費であっても、使用実態に照らせば、個人支出になっている場合も少なくありません。例えば、ガソリン代や電車代などの交通費について言えば、「会派として出張するときのみ支出が認められる」というような厳格なものではなく、個人的に使用した分を会派で取りまとめて会計報告をしたり・・・としています。そしてまた、今回の支出範囲の拡大については、携帯電話使用料などへの支出も認めてほしいとする意見も出されています。会派へのホットラインとして専用の携帯電話を契約していれば話は別ですが、あくまでも個人の携帯電話使用料に対する支出の一部に政務活動費を充てることができる・・・になった場合、やっぱり、考え方に齟齬が生まれる気がします。
ですので、それなら、会派単位の支給ではなく個人単位にしたほうがいろんな意味でスッキリするのではないか?と。結果的には、支出範囲拡大の議論をする入口に立つためには、「会派単位」だけでなく、「個人単位」での支給も認めていくことが必要だと判断されたため、一歩前進。早ければ次年度から、個人単位で政務活動費を受け取り、支出についても個人が責任を持つ選択ができることになりそうです!
それにしても、政務活動費の議論で言えば、悲しいかな・・・・議員にとっての第2の報酬だという表現のされ方・・・私はとっても迷惑だなと思っています。毎月26,000円をいただいているのですが、これ・・・使いきれなければきちんと返還もします。はっきりいって多摩市議会議員にとっては第2の報酬にはなっておりません。そういうこと、ちゃんと市民に説明をしないと・・・マスコミ報道の勢いにやられてしまう。私たちも世間を騒がすような政務活動費の使い方で渦中の人物となっているような議員さんと十把一絡げになってしまう悲しい現実。違うんだよね・・・ホントはって思います。「地方議員」と言っても、都道府県議員から、区議会議員から、市議会議員から、町会議員から、村会議員もいる・・・・政務活動費が未だに第2の報酬になっているところがあるなら、どこの地域なのかをむしろ知りたいです。いずれにせよ、領収書を1円から添付してしっかりと使途を明らかにしているのが私たち多摩市議会。個人的には「第2の報酬」と批判され、それに萎縮して議員が活動している状態があるなら、そっちのほうが余計に問題であると思っています。政党会派立場はそれぞれ別であったとしても、多摩市議会のメンバーはかなり真面目ですし、きちんとしているって思っているので。開き直るわけではないですが、もっと堂々として、政務活動費を有効に活用していることをPRしたいなあ。