多摩市に文化施策はあるか?

20150914

今朝は永山駅の街頭宣伝から一週間の始まりです。終わってから、発達支援室に行き、決算審査に向けて必要かな?と思われる資料を受け取りに。それから、議会へ。議会で実施する施策評価に向けて事前打ち合わせでした。委員会のメンバーで「文化の継承と創造」についてちょっとした意見交換・・・・議論の中心はやっぱり・・・「パルテノン多摩の今後」と「大量に収集している文化財、とりわけ民具類をどうするか?」という問題に。

今後どうしていくかについては、明後日水曜日から始まる決算特別委員会内の子ども教育分科会で具体的議論をする予定になっていますが、今まであまり光のあたってこなかった’文化財行政’を集中的に再点検するというのはなかなか面白いものです。そもそも私たち議員自身、文化財行政を知り、理解をするところからスタートするという感じ。私自身にとっても優先順位が高くなかった・・・というよりむしろ埋没していた文化財行政がものすごい奥が深く、そしてまたものすごく大変で労のいる仕事であることを認識させられました。

こんな風に注目されることに慣れていなかった文化財行政の担当者もこれだけの話題になることに、うれしさ半分・・・と言った感じかもしれません。郷土の資料、民具など等・・・と聞けば、イメージとしては「のんびり牧歌的」なわけですが、そんなイメージとは全く反するような状態。私たち議員もそんな忙しさを初めて理解できたような気がします。そして、人手不足への認識、特に、職員の育成という点については、「学芸員資格」のある人材を長らく雇用してこなかったということもあるらしく・・・今後の文化財行政の継承についてもまだまだ黄信号が点滅している感じです。数年前までは継承できる職員すら存在していなかったのもまた事実で・・・・赤字点滅と言うより赤字転倒状態であったのでは?とも思うくらいです。

 

ということなんですが、根本的にはやっぱり・・・多摩市に文化政策ってあるの?・・・という柱の部分にまで議論が及ぶような気もしています。文化政策はどう育まれてきたのか、そこに関係機関や部署がどう関わってきたのか・・・・関連すると思われる各事業だけを見ているだけでは「文化政策全体」の慎重状況ってなかなか見ることもできませんね。そしてまた、事業だけを見ていると・・・政策そのものの価値以上に、事業そのもののコストにばかり目が行くのも事実で、本来議論すべきところが置き去りにされたままの’金勘定’だけで判断されていく傾向もありそう。文化って費用対効果や、目に見える成果やコストだけでは測定するのが難しい・・・とは言え、コスト計算を無視するわけにはいかないわけで、「このあたり」というラインをどうやって見出していくかが議論のしどころなのかもしれませんね。

それにしても、「多摩市の市民文化」・・・これって人によって評価の視点も違えば、表現のありかたも異なりますね。私はどう考え、どう評価し、どう表現するかな・・・と思う時、なかなか言葉に置き換えていくことが難しいと感じるのでした。みなさんにとって「文化」ってどんなもの?こんな投げかけで高尚な議論ができるかどうか?・・・・これまたさらに難しいな・・・。