実現したい価値のためにどうすべきか?

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中野ZEROホールに行ってまいりました。そして、民間企業が指定管理者となり運営している施設を学んできました。

そして、私の結論としては・・・先日の可児市への視察でアーラの衛紀生館長にも伺ってきたように、「ホールの運営を担うのは誰か?」・・・「官よりも民」とか「民よりも官」なんて問題ではないことを改めて認識できたということです。

パルテノン多摩を運営するのは、外郭団体的存在の財団法人多摩市文化振興財団がよいのか、もしくはさまざまな企業努力を重ねながら、経験と知見を蓄積している民間企業がよいのか?

という見極めこそ必要であり、重要。

もっと言えば、「見極める力量」を多摩市行政が持っているかどうか?

ということでしょうね。

 

「従来通り」「前例どおり」の発想で今後のパルテノン多摩の運営を考えていくとすれば、多摩市文化振興財団が運営しようが、民間企業に運営者を切り替えていこうが結論は見えているというもの。つまり、「元来た道を辿るだけ」であるということ。

 

「元来た道を辿る」・・・・=パルテノン多摩の大規模改修は市民にとってプラスにはならない可能性が濃厚ということ。

 

一体全体・・・

 

「私たちはパルテノン多摩という施設に、その場所に、その機能に何を求めているのか?」そしてまた、「これまで求めてきたのか?」・・・厳かな文化の殿堂で何を実現しようとしてきたのでしょう?!

 

決して明確でなかったと思います。だからこそ、導いてこれなかったのでは?・・・・と感じています。だからこそ、「パルテノン多摩はぜひとも残してほしい!」とする市民からの強い後押しを得られず、「あんなものいらない」「つぶしたほうがいい」「壊して新しいものを建てたほうがいい」との声が聞こえてくるのではないかと思うのです。

 

中野ZEROホール他2施設の指定管理者はJTBコミュニケーションデザインと野村不動産との共同体。今日はソフト部門であるJTBコミュニケーションデザインの皆様に館内の案内、意見交換もさせていただきました。やはり、企業ならではのネットワークを活かした運営について話を伺えば、現状の財団では太刀打ちできないこと・・・正直に認めざるを得ません。人的資源はもちろんのことノウハウそのものが全く異なる気がしています。勉強熱心さ、ネットワークの広さから集まってくるさまざまな情報量の違い・・・肌で感じました。

なので、パルテノン多摩の指定管理者を今後どうするのか?仮にも、財団が民間企業と競争したところで、「勝てる」(という言い方が適切かどうかはわかりませんが)体制があるか、あるいはそれだけの体力があり、その体力を短期的ではなく中期、長期的に持続していくことができるかも含めて、判断していかねばならないと考えています。大規模改修費用も気になりますが、それ以上に運営をどうするかのほうが問題ではないかと感じます。「相当のてこ入れ」・・・何と言っても職員の意識改革が求められる気がします。

もちろん財団が何もやっていないわけではなく、例えば、運営体制について言えば、人員削減、組織体制も大幅に見直ししてきました。「えっ、その人数で運営されているんですか?」と驚かれるくらいの人数だったりします。運営状況についても努力が見えない・・・とバッサリ切ることもできないかなと思う面一面もあります。ただし、だから・・・・今後もこの体制を継続していけるかどうか。持続可能性・・・という観点で考えて今後の在り方を議論することが求められるのだろうと・・・・強く感じました。目標実現のために何をどう選択していくべきか?いくつかの観点で検討できそうですね。

 

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プラネタリウムに改修待ちの昭和のレトロ感が懐かしい小ホール。プラネタリウムについては機器の寿命で廃止の方向が出ているそうです。ですので、とっても機材を大切にしているそう。区民からは残してほしいという声もあるのだとか。かなり運営の工夫もされていて、天文学を学んだ専門知識のあるスタッフが「生解説」したり、ここでコンサートもするそうです♪土日祝日基本にオープンしているらしいので一度足を運んでみたいと思います。

さて、明日から定例会。パルテノン多摩については4名の議員が質問する予定です。また、議会では総務、生活環境、子ども教育・・・・それぞれの委員会が「パルテノン多摩」のことを特別にとりあげてそれぞれの観点から調査する予定にもなっています。総務は「地域活性化とか今後の財政計画」、生活環境は「多摩中央公園との関連」、私の所属する子ども教育常任委員会は文化財とか、文化行政とかそんな視点からになるのかしら?・・・・いっそのこと特別委員会にしたほうがすっきりしたような気もするけど。でも、決まったことなので、その路線で取組むしかないな。さ、がんばろ。

公園をもっと面白くする。

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 みどりが溢れている、公園がたくさんある。多摩市では「みどりのルネッサンス」と掲げ、単に「みどりを愛でる」だけではなく、「関わるみどりへ」というキャッチフレーズでたぶん今も施策推進に向けて公園緑地課が奮闘しているはずなのだけれど、最近は「健幸都市」…スマートウェルネスの方が全面に打ち出されていて、「みどりのルネッサンス」もやや霞んでしまったのがやや残念。

 今、多摩市が厚生労働省から政策監までお招きして、全市をあげて取り組んでいるスマートウェルネスについても、「みどり」とか「公園」は間違いなく欠かせないアイテムになっているので、「みどりのルネッサンス」もお忘れなく!と思います。

 ということで、大掛かりなイベントと言うわけではなく、身近にある公園をもっと活用できるといいなあ~・・・・と「ツリーハウス構想」はどうか?とかいろいろ話し合いも重ねてきた経過があるのですが、その際、最も課題になるのは、「その後の管理」の問題。ツリーハウスがあったら素敵だけれど、それを実現するための諸条件を揃えるだけで、結構、いろいろ大変なため、「もっと気軽に」取り組めそうなことを…と構想されたのが「今後身近にある公園を使って、ご近所さんと仲良くなろう!キャンプしながら、もう一度地元の繋がりを取り戻すプロジェクトLIFECAMPING」です。

プレイベントを経て、第1回目・・・鶴牧西公園にて開催されました。なぜ、鶴牧西公園かと言えば、火が使える場所が鶴牧西公園だから。20160530_1

こんな感じで、空き缶2つを使用して「炊飯」・・・おいしいご飯が炊けました(って私はその瞬間、別の場所にいたため、胃袋に入れることができず)。このイベントは、実は「防災キャンプ」的な要素も加味していて、市民の「災害対応力」向上にも寄与したいなあと考えているよう。

今回は第1回目・・・多摩循環型エネルギー協議会(多摩エネ協)の「たまサンサン助成金」をいただきました。そして、多摩エネ協さんの総会が鶴牧西公園で行われていたので、コラボして実施することにしたため、ちょっぴり大掛かりになってしまい、「ご近所さん」にまで届くような設えにはできなかったのですが・・・まずは初回です。継続することで、見えてくることが必ずある・・・・と思うので、次回につなげていきたいですね。参加者の方のレポートです♪

 

もともとの出だしは・・・・「ハンモック」。「ハンモックカフェ」いいよね~♪ということがこの取り組みのきっかけ。私もハンモック買っちゃおうかな~・・・と迷い中です。ハンモック担いで公園へ♪・・・みたいな。公園にベンチはいらなくなりますね(笑)

 

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そんなことで、参加してくれた子が、「かたまったダンゴムシ」を見せてくれて、「これ、開いてほしい」と言われたのですが、ダンゴムシは私には心開いてくれませんでした。

さて、さて・・・明後日から多摩市議会定例会開会です。先週末も今日も、朝から質問の準備。そして、「庁舎の在り方」についての、検討委員会の第1回目が開催されたので傍聴してきました。会議の中で、「庁舎のイメージ」について各委員がそれぞれ述べ合ったのですが、「明るくしてほしい」とか「風通しがよい感じがいい」とか・・・・これは今の庁舎の雰囲気の裏返しかなあ~・・・・と思いつつ聞いておりました。今後、どんな風に議論が展開するのか楽しみと言えば楽しみなのですが、パルテノン多摩のみならず、「市庁舎建替え問題」も多摩市にとって避けて通れない課題デス。傍聴者にも会議で使用する資料を配布し、持ち帰りOKというのがいいですね。

明日は・・・議会直前の駆け込みで・・・一般質問に関連して(パルテノン多摩のこと)、中野ZEROホールまで行ってまいります!

ねりまこども食堂の秘密♪

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昨日は諏訪小学校のランチルームでハーモニーカフェ。支えるスタッフに共通しているのは・・・・「こども食堂」というと貧困対策・・・で福祉の観点が強調されてしまうけれど、私たちがハーモニーカフェでやりたいことは福祉サービスではない!ということ。ゆるやかなつながり、おじちゃんやおばちゃんたちが怪しまれないで、地域の子どもたちとあいさつできるような環境づくり・・・・そして困ったときはお互い様だよね♪・・・・って言い合えるような関係づくり。

おいしいものを一緒に食べて、一緒に笑顔になる。

「同じ釜の飯を食う」・・・・不思議と仲良くなれるというか、幸せな気分になって・・・知らないどうしでも、食べ終わった時には一緒に「ごちそうさまでした♪おいしかった!」って言葉を分かち合えるような・・・・そんなカフェになったらいいなと思っています。

さて、今日はこども食堂・・・の先駆け・・・「ねりまこども食堂」の金子さんにお話を聞いてまいりました。つないでくれたのは中高の後輩です。元々アナウンサーで、今でも話し方教室などの講師を務められている金子さんはテレビ番組で「こども食堂」の存在を知り、とてもショッキングだったそう。そして、「やらなきゃ!」って思い立ったら吉日とばかりに、動いて動いて、実にチラシは全部で3000枚を地域に配布して、知り合いにも協力を呼び掛けて寄附募って・・・・そして、ご縁のあった真宗会館さんに場所をお借りする交渉をして、ネットで呼びかけて集まったボランティアスタッフとともに活動を始めました。とにもかくにも金子さんにみなぎるパワーには終始圧倒され、こんなにも楽しいインタビューも久々♪

それにしても、「こども食堂」はいまやトレンドと言うかブームと言うか・・・・金子さんが活動をスタートさせた当初、全国でも「こども食堂」は稀有な存在であり、10もなかったのではないか?とのことですが、一気に広がり、既に100を超える活動団体があり、正確な数は把握しきれないとのこと。もちろん、草分け的存在でもある「ねりまこども食堂」に学びたい人は多く、今でも金子さんのもとには全国から「私もやりたい!」と思いを持つ人たちが続々訪れているそうです。あまりにも個別対応をしているとさばききれないため、「こども食堂のつくりかた講座」なるものを開催しているそうですが、実に・・・講座は100人待ち!という状態なんだとか。いやはや・・・おそるべし。

しかし、なぜ、こんなにも凄まじい勢いで広がっているのでしょう。

やはりそこには、ニーズがあるから!ですね。今は「こども食堂ネットワーク」も発足して、シンポジウムなども行われていますが、これだけ注目をされている理由は、ただ単に「ご飯を食べることができる」とか「貧困対策」なんてものを越えたところ・・・・「こども食堂」には地域の人をつなぐ力、コミュニティを取り戻す力を何となく感じている人が多いからではないか?って思います。金子さんがおっしゃるように「子どもたちがお腹いっぱいにご飯を食べられる。そして大人も一緒に食べることができる。誰一人損する人はいない。みんなが幸せな気持ちになり、やさしくなれる」からなんだって思います。でも、あくまでも「会費制の食事会」として活動しているので、限界があるわけで・・・すべての人を受け入れることは難しいという限界はあるのですが・・・・。

 

まさに、昨日のハーモニーカフェ@諏訪小学校を思い出しつつ、金子さんのお話しを伺っていたのですが、「家でもなく、学校でもなく、もう一つの子どもの居場所を地域で作ってあげたい」という言葉がとっても印象強く残りました。それって、子どものみならず、大人でも同じことが言えるように思います。「家でもなく、会社でもなく・・・・もう一つの居場所」・・・「サードプレイス」。私、「こども食堂」はもしかしたら、子どもにとっても大人にとってもサードプレイスにもなれるような「場」かもしれないなって、そう思いました。なので、「こども食堂」って、こどもたちの徒歩圏内にいくつもあってもいいかも。今日はA食堂、明日はB食堂、その次の日はC食堂に行く・・・なんてことがあってもいいな♪って思います。一カ所でやるよりもいろんな食堂があった方が選択肢も増えるし、むしろその方が一カ所一カ所の活動が無理なく継続されていくような気がします。

また、「こども食堂」は、「美味しいものを食べて、身体も健康になって、そして心も健康になって・・・そして、いろんな大人がいて、いろんな生き方の選択肢があることを子どもたちに知らず知らず伝えていけるような『場』」にもなっていくような気がします。金子さんは「こども食堂」の活動を通じて出会う子どもたちの姿などから、「子どもたちの世間がとっても狭すぎる」と感じているようです。別の言い方をすると「いろんな大人がいることを知らない。」ということ。「親あるいは先生」以外の大人とはあまり接したことがない子どもが多い・・・・なので、「こども食堂」でいろんな大人たちと子どもがふれあえることもとてもいい経験になっていくのでは?とおっしゃっていました。ここにも共感♪

「やりたい人はとりあえずやってみる」・・・やってみないと課題は見えてこない・・・という言葉にも妙に説得力。最初から行政の力を借りてやろうとするといろんな意味で縛りが出て、逆にやりづらくなってしまうこともあるかもしれない・・・・ということにも共感♪また、告知のために作成したチラシも・・・「金子さんって誰?何をやろうとしているの?」と福祉事務所に置いてもらうことすらできなかったわけですが、今では練馬区として「区内のこども食堂」の案内紹介チラシを作成する予定になっているらしく、問い合わせがあったそうです。行政の対応ぶりの変化も、何だか想像できる・・・・。

ということで、でも、私の感想は・・・「ねりまこども食堂」の秘密♪・・・やっぱり「人」だなあって思いました。「活動を知ってもらうためにも取組み内容をきちんと報告をしていくこと」「いろいろなかたちで寄附を寄せてくださる方にはその『志』にどう対応したかをきちんとお返ししていかないと」・・・ということで、お礼状を書いたり等など・・とてもこまやかになさっているようでした。活動報告のブログはこちら!こうした金子さんの取組み姿勢が共感を呼び、さらにつなぎ、広げていくのでしょうね。なので、食材なども全国からの寄付がとてもたくさん集まっているそう。そして使いきれない食材については他のこども食堂さんとシェアしているそう。八面六臂・・・そんな言葉がぴったり。今日はお話を聞いただけでお腹がいっぱいになりましたが、来月の「ねりまこども食堂」にはご飯を食べにおじゃまする予定です♪

地域に‛だんらん’。ハーモニーカフェ@諏訪小学校

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子ども食堂…っていうか、多世代で交流できる場があるといいね…団地には一人暮らしの高齢者も多く、みんなで食卓を囲めるのっていいね…ということで、こばと第一保育園さんが自治会の方との連携で小さく始まったハーモニーカフェ。今日は3回目でした。

そして、この取り組みに諏訪小学校の校長先生が共感して下さり、ランチルームを使用できることになりました。1回目、2回目・・・そして3回目でホップ、ステップ、ジャンプ♪という感じ。校長先生のご理解あっての学校使用です。今日はメニューは「牛丼♪」。保育園の調理室から「あったかごはん」、食器などを運び込むのがひと手間と言えばひと手間になりますが、ハーモニーカフェを楽しみにしてくれるリピーターの親子や子どもたち、数人ですが新しく来てくれる子どもたちもいてくれてうれしいですね。小さくても、誰かのために・・・ささやかな取組みですが、確実に口コミで広がっている気がします。

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調理室から運んでくるので、そんなにたくさんのメニューが出せるわけではないけれど、みんなで食べれる時間が幸せですね。だんだんと場が打ち解けていき、カードゲームやオセロなども持込みされていたので、子どもたちも退屈することなく過ごしている様子でした。ママたちも時間がたつにつれて、互いに会話をしあうようになっている姿にもうれしくなりました。「保育園の卒園児が、諏訪小学校へ、諏訪中学校へ・・・そして高校生へ・・・ここで幼いころの面影を残しながら成長した子どもたちに再会できるのがうれしい」・・・と園長先生。保育園がさらなる地域貢献活動に一歩踏み出している!感じです。

こうした活動が必要で、子どもたちや地域のためにぜひ協力していきたい・・・とする思いが集まっているなあって思うのです。大人が300円で、子どもたちは今のところは0円です。みんな手弁当でボランティア・・・とは言え、準備から片付けまでは保育園の職員さんたちが関わってくださるからできていること。職員さんたちのエネルギー、思いがあってともに関わってくださるみなさんに感謝の気持ちでいっぱいになります。私はここで何をしているかと言えば、場の雰囲気を共有させてもらっているフラリと立ち寄った大人客の一人です。

最初に来た時と、帰るときの子どもたちの表情の違いを微妙に感じられることもうれしい。月に1度かもしれないけれど、こうした場があることで救われる・・・お仕事して、急いで学童クラブに子どもを迎えに行き、そしてここに来れば、みんなと一緒に過ごす時間が持てる・・・助かるなって思います。

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まずは月に1回から。そして、小学校のランチルームが使えるなんて本当にありがたいこと。校長先生のご理解にも感謝の気持ちでいっぱいです。こうした取組みは正直言って・・・まずは場所探しからして苦労するので。学校は敷居が高いし、もしかすると校長先生も内心ヒヤヒヤしていたのかもしれませんが・・・でも、「この様子なら大丈夫」って思ってくださったのではないかなあ・・・・。

来月はどんな「あったかごはん」がでてくるか楽しみ♪

おっと、今日は一般質問通告書の提出日・・・・発言順は12番目です。(2016年6月定例会一般質問通告書_hisaka

「子育て」にあたたかい地域づくりはできているか?

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関東若手市議会議員の会の研修に参加。同じ会派の遠藤ちひろさんが参加していたご縁もあり、今まで入会していなかったものの・・・遅ればせながら新規加入し、約1年が経過しております。今日は同じく会派の藤條さんともご一緒し、行政法の基礎知識、児童虐待防止に関するプロジェクトチームでの活動報告とそれをテーマにしてワークショップなどがありました。私はこちらプロジェクトチームにも関わっていて、乳児院や児童養護施設への見学や体験にも参加しつつ、他の議会で活躍中の若手議員の皆さんと意見交換など重ねてきました。乳児院、児童養護施設に実際に足を運び、子どもたちと接することができ、施設の方にもヒアリングもしてきたのですが、「施設に入れている子どもたちの方が幸せな場合もあるかもしれない。」とおっしゃっていたことがかなり印象的でした。規則正しい生活習慣、栄養バランスのとれた食事など・・・施設にいる不自由もあり心へのストレスがもちろんあることは大前提ですが、しかし、表面化していないネグレクトなども地域には問題が潜んでいるのではないか?とする指摘に深く考えさせられたものです。

「虐待の問題は、虐待してしまう側の心のストレスにきちんと目を向けた対応がなければ解決はできない。」

子育てが大事とか、子どもは未来の宝とか・・・言っている割には、ホント社会が冷たい。「子どもの声が騒音」だから保育園建設に反対とか、「マタハラ」とも言われるように妊婦に冷たい仕事場、予測できない子どもの事情にも休暇が取りにくい仕事場・・・女性の活躍推進も多くの会社ではまだまだその言葉が浸透し、働く人全体の意識を変えるところまでには行っていない感がありますね。電車などに乗っていても、子どもが騒がないかと冷や汗の保護者(特にママ)は多く、バギーの子どもが泣き声をあげないようにスマホを見せている場面など珍しくありません・・・・子どもにも子育て中の保護者にも決してあたたかいとは言えない。

初めての子育ての場合、子どもに向き合うだけでも大変なのに、一歩地域に出ると周りの視線も気にしつつ・・・更なるプレッシャーがかかり、心にちょっとずつちょっとずつ荷重がかかればそれがストレスになっていくわけで。

・・・ワークショップでいよいよ議論が深まっていくところで、途中退席してしまったので、今日の意見交換の到達点を見届けることができず残念。でも、つくづく思ったことは「地域における児童虐待の実態を把握するのは難しい」ということ。「多分、深刻な状況があるだろう」と何となくは言えても、正確な情報を得ることはなかなか難しい。周囲から見ていると「虐待にあたるのでは?」ということでも、保護者からは「教育です」と言われてしまえば、それ以上介入することが困難な場合もあります。

「子どもを傷つけてしまったな」と反省できればいい・・・と聞いたこともありますが、私は反省しっぱなし。

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さて、途中退席をした理由は、夕刻から予定されていた愛和小学童クラブでの話し合いに参加するため。子ども教育常任委員会のメンバー、学童クラブ保護者有志の皆さんと、民間委託をしているので施設の代表者の方、愛和小副校長先生と、学童クラブを担当する行政職員さんたち・・・・待機児問題にどう対応するのか?の協議のためです。今、低学年の保護者にとっては「学童クラブ待機児解消」がまず優先して解決すべき課題。入所できる子どもの人数を増やすことはできないか?新しい学童クラブをつくることができないか?・・・・など安心して働ける、子育てできるようにしてもらいたいとする切実な願いがあります。もちろん、それも重要で何とか工夫できたらいいなと思っているわけですが、それと並行して愛和小学校の立地する愛宕地区の児童館は「平成30年度に閉鎖」の方針が示されていて、こちらもまた実は地域にとっては深刻な課題にもなるのでは?・・・と考えています。子どもたちの居場所、居どころ・・・公園や空き地は「安心」の遊び場とは言えなくなってしまった地域・・・愛宕地域に限らずですが、日本社会全体・・・「公園に子どもがいない(少子化だからという意味ではなく)」・・・認めたくない悲しい現実かもしれませんが、それが今の社会だって思っています。

でも、「子どもは公園で遊べばいい」「公園があるのに遊ばないのがおかしい」・・・とか昔ながらの視点でしか語ることができない大人がいることも確か。子どもを外で遊ばすことをしないから危機管理能力が低くなるんだ・・・とする意見も耳にしたことがあるのですが、それは現代の「子育て難」を理解していない声。昭和時代に生まれた私たちが当然にできていたこと、享受していた遊びの環境・・・・今は全く異なっていて、「子育てのしにくさ、辛い環境」に疑問を持ちつつ過ごしている親がどれほどいるか・・・・。

市政の課題として公共施設の見直しは避けて通れない。児童館だから残す・・・と聖域ではないと思っています。ただ、それに代替できる機能をつくらずして「閉鎖」はありえない。愛宕地区児童館も「平成30年度に閉鎖」の方針が既定であるならば、それに替わる方向をしっかり示せなければ、市長は「子育て優先」を語ることができないでしょう。

何とか議会も協力して、学童クラブ待機児解消、児童館閉鎖・・・「子どもの安心と安全」を優先させ、問題解決ができるといいなと思っています。「子育てにあたたかい」・・・子どもたちの優しいまなざしを送れる地域づくりをしたいものです。

「近くで見ないで♪」…@パルテノン多摩♪

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今日からまた一週間始まります。ますます新緑がまぶしく、木々の成長ぶりを感じながら、足元では雑草の勢いを感じる今日この頃です。議会は6月1日の定例会開会前の戦々恐々?!とする時期です。そして、今日は定例会に提出予定の議案説明がありました。まだ、新年度がスタートしたばかりと言ってもいいこの時期・・・補正予算の内容も含め、議会を二分するような話題はなさそうです。

 

個人的には、一般質問の準備に始まり・・・そして終わった週末を経て、一般質問の通告書をとりあえず完成させました。今回はもちろん「パルテノン多摩」を取り上げる予定です。先週視察に行った可児市から戻った翌日にヒアリングをしたので・・・そこで得た?感触と言うか、担当課長さんの反応などを踏まえ書き上げた通告文です。明後日25日が提出締切になっていますが、担当課長さんにも提出前に目を通していただくことにして、私の思い違いやらがないか確認してもらうことにしました。

「通告書を出す前に担当課長さんに事前に見せたりするわけ?!」

・・・って市民の方から反応もありそうですが、「思い違い」などがあると質問したときのやり取りが滞ってしまう場合も多いので、勝手な思い込みがあれば、自分の認識も改める必要もあると私は考えているので、そうしています。決して「出来レース」ではありませんので悪しからず。もし出来レースなら、もっともっと私がやりたいことがスムーズ円滑にできているはず。

で、パルテノン多摩について質問することを決めてから、あれこれ考えていて、やっぱり「ひらめき」を得るためにはパルテノン多摩に足を運ぶことが必要だと思い、ここ3日間ほど連続して多摩センターというかパルテノン多摩周辺をウロウロしております。たまたま多摩センターに行ったついでといえばついでかもしれませんが、そのうち1日は図書館本館にも行って、市民の方々と一緒に学習室で過ごしておりました。図書館本館も移転新築の方向に舵を切っていくことになり、新たな局面を迎えていますね。

さて、独断と偏見の「パルテノン多摩」レポートを書きたいと思います。

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遠くから見ると、いろいろな評価はあるにしても、やっぱり多摩センターの景色には「なくてはならない存在」になっているのだと思います。

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最近はグリーンライブセンターへの看板も以前より見やすくなっていますし、「野菜の花壇」なるものがあり、これはグリーンライブセンターとパルテノン多摩の歴史ミュージアムとのコラボのようです。

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大階段のところ。パーゴラ。何と言うか、「空につながる感じ」が意外と好きです♪大階段の昇降は決してラクチンではありませんが、でも、階段をのぼりながら、途中で後ろを振り返って、駅の方を眺めたりするのが楽しい場所です。遠目から見ると、「厳か♪」な感じもあって、これもまた建物の特徴的なところですね。

多摩センターと言えば「パルテノン多摩」・・・やっぱり、これは公共施設としては「顔」であると思っております。

しかし、やはり老朽化。そしてまた、残念な維持管理。手入れが全くできていなくて、せっかくの「顔」も台無しなんですよね。大階段しかり・・・ということで、ここの植え込みのところ。遠目で見たらわからないけれど・・・・近くで見たら・・・・。

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こんな感じ。伸び伸びした草たち。猛スピードで成長しております。

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おそらく・・・パルテノン多摩大階段を上ったところには「きらめきの池」(癒しスポットとして紹介されてる♪)から西側へ・・・・多摩中央公園方面に足を運ぶ人は多いでしょうね。でも、たぶん、東側からグリーンライブセンターの方向に抜けられることを知っていて、足を運ぶ人は少ないと思われます。

だからでしょうか?・・・・あまり人目に触れないところはノーケアというか・・・・生育し放題の’みどり’になっていて、これは何かデザインをしようとしているのだろうか?意図的に’みどり’を活用した演出なのだろうか?・・・と思いこんだ方がいいかもしれないという状態になっているようです。フェンスの囲いの上にこんもりと・・・’みどり’。

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なんだろう?壁面にもみどり・・・これはチューブと言うかホースみたいなものに、絡まっているだけ?それとも・・・なにか・・・みどりの演出?!

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いずれにせよ、遠目で見ると・・・・その他の’みどり’と上手く馴染んでいるというか、調和しているのですが・・・・

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という感じになっていて・・・・すごく’みどり’のアート的なんですが・・・・やっぱり、これは十分に行き届いていないというか、本当はもう少し’顔’らしく整えておかなければならないのに、日常の維持管理・・・コスト削減の結果?

’みどり’の維持と管理、お手入れにはコストがかかります。それは’みどりのルネッサンス’でもすでに明らかにされていること。そしてまた、冒頭でも記したように、今は’みどり’たちが伸び盛りな時期でもあり、どのタイミングでお手入れするのが費用対効果的に「良」とされるのか判断は微妙なところでしょう。とは言え、せっかくのパルテノン多摩、多摩センターの顔としては・・・・残念な感じ。「もう少しちゃんとお手入れしてあげて欲しいなあ」と思うと、この台無し感が痛々しくもあり。

市民の方から、「普通に観客として入る分には、施設の老朽化の程度はわかりにくいですね。」と声もいただいたのですが、利用しない市民や観劇程度等で利用している市民にとっては、あまり目にもつかず、気がつかないところも多そうです。でも、施設はかなり傷んでいます。例えば、こんなところも傷みの一つかしら?・・・とか勝手に思ったりしています。

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昨日は多摩中央公園からパルテノン多摩へのアプローチを楽しんでいたのですが、今日はまた別の角度からパルテノン多摩周辺をうろついて・・・・そして、今日の結論・・・・「近くで見ないで♪」という・・・パルテノン多摩からの声を聴いてしまった気がします。物言わぬ声を私が勝手に解釈しただけかもしれませんが。

でも、パルテノン多摩の運営についても・・・ずいぶんと経費削減、コスト削減の努力をしていて、その結果のしわ寄せとも言えるのかもしれません。お手入れにそこまでお金をかけてはいられない・・・みたいな結果が、植栽管理経費を削減することにつながっているとしか考えられません。そういう意味では、大規模改修にあたっては、改修費はもちろんのこと、改修後の維持管理経費がどう推移していくのかも気にしていく必要がありますね。

以上、本日の現場レポート・・・。指定管理者(多摩市文化振興財団)のみなさんもこうした施設の現状を憂いつつ、しかし、何ともできず・・・歯痒さがあるのではないか?って・・・きっと、そう思っているハズ・・・・・・・・意外と何も気にしていなかったりして?!(悲)

今日はお休みでしたが、ローズウィーク開催中のグリーンライブセンターは今の時期・・・ホントに一押し♪お花が本当にきれい。たくさんの色鮮やかなお花が出迎えてくれて、幸せな気持ちになれます。ここもまた老朽化が進んでいますが・・・残したい場所なんだよなあ・・・。

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「可児市」の場合をたっぷり学ぶ

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岐阜県の可児市へ行ってまいりました。実に密度濃すぎる研修で・・・まだ全てを自分なりに理解しきれていない感じ。早朝に自宅を出て、お昼ごろ到着。可児市文化創造センターにあるレストランで昼食。おしゃれなレストランのランチタイムはほぼ満員。隣接する美濃加茂市のシティホテルさんにより運営されているそうです。それから・・・実にノンストップ・・・・まずは、可児市議会の改革の取組みについて、川上ふみひろ議員からのプレゼンテーションを伺いました。

私たち多摩市議会も都内ではいち早く議会基本条例を策定しましたが、その運用を含めて、正直・・・やや行き詰まり感あり。同行した遠藤ちひろ議員が「改革のエンジンはどこにあるのか?」って尋ねていたけれど、川上議員はかなりエンジンになっている・・・ご自身から「私が」とはおっしゃらないものの、間違いなく改革のエンジンはそれを引っ張る「人」にあり!ですね。年間50ほども視察対応をされているとのこと。一人では対応しきれないので、今は手分けをしながら、視察対応をしているようです。

何と言っても・・・地元高校と連携した「主権者教育」の取組みは学ぶところが多い。これ、できるだろうか?・・・と思うわけですが、「思いついたら、迷う暇なく即行動!」と・・・。「なるほど・・・」と感じたのですが、もともと連携する先の地元高校を卒業しているOB=議員、あるいは保護者だったりもする点がやりやすかったのかな。18歳選挙権に向けて、「学校では教えきれない」・・・そこを市議会が積極的にアプローチできる!とする川上議員からのご指摘は頷けるものです。(参考記事

そして、次に・・・休みなく、「可児市文化創造センター」の説明。今、多摩市ではパルテノン多摩大規模改修問題が’熱い’?!ため、これまであまり考えてこなかった文化政策、公共劇場やホールの在り方など勉強しなければと選んだ先の一つです。衛起生館長から直接お話を伺うことができ、これまた非常に学べることが多かった。「パルテノン多摩」はまだまだ「ハコ」でしかないなって思い・・・・「ハコ」の問題ではなく、「なかみ」・・・「ソフト」のことをもっともっと意識して、私たち議員も提案していかなければいけないこと・・・会派では共有できた気がします。これについては一般質問でとりあげるつもりなので、少し整理しておかないとな。館長からのレクチャーの後、館内案内を経て・・・・終了時間は午後6時半過ぎ。

で、午後7時から始まる可児市議会の議会報告会の会場に急いで移動。終了の午後8時半までその様子を見学させてもらいました。参加する市民は4つのテーブルへ。それぞれのテーブルには議員は2人配置。発行した議会だより(これまた議会改革で内容がリニューアルされているのですが素敵な広報誌になっています)に沿って市民に説明、そして質疑、意見交換。すべての参加者が一方的にならず発言できるのは良いですね。なおかつ、対応する2名の議員はどこから投げられるかわからないボールを受け止めなければならないので・・・・勉強しなければいけないですね。これ、議員自身もとても緊張感あり、私たちにとっても非常に意義ある場になりそう。各テーブルで出された意見は、最終的には全体で共有されます。これまた、多摩市議会でも取り入れた手法。参加者が固定化しないように、あるいは先細りにならないためには工夫も必要ですね。

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そんなことで、7時間半滞在して、とっぷりと可児市での取組みを学び、どっと疲れて帰宅して・・・・まだ消化不良な状況のままで娘の学校へ移動教室の説明会へ。脳みそのスイッチをいきなり切り替えなければならないので、せっかくの視察の内容が一気に飛びチッタ気分。もう一度帰宅して、夜に資料に目を通しながら、「パルテノン多摩」に関する一般質問の内容に思いを巡らせ・・・・はたまた課題の大きさと重さが心と飽和状態になっている脳みそにノシカカル・・・・。さて、どうやって通告書に仕上げるか考えないといけないな。

 

半日以上の滞在を快く受け入れて下さり、対応をしてくださった可児市の皆様に感謝感謝です!ありがとうございました。

多摩市の健幸まちづくりは世界モデルをめざせ!

 

20160517

「多摩市がこういうこと考えているなんて、全然知らないし、伝わってもこない。」

ということで、市長の肝いりと言うか、市長が今年度からさらに強力に推進していこうという「健幸都市への取組み」・・・特別秘書官的立場にて厚労省からは政策監として人材をお招きし・・・というか登用をさせていただいて一ヶ月あまり。4月から「健幸まちづくり推進室」へと担当部署も一段と組織強化されたお披露目ともいえる本日の「健幸まちづくりフォーラム」は会場のベルブホールも市職員他関係者、関心のある市民の方々も参加して盛況のうちに終了しました。

市長が閉会の挨拶にあたっては、今日の最初のセッションで「健康で幸せなまちを目指して」とするタイトルでスピーチをした政策監(健幸まちづくり政策監)のお披露目もかねて・・・とおっしゃっていましたが、現況をとてもわかりやすく解説して下さった政策監のお話しは好評でした。これから親の面倒を見る、介護をせざるを得なくなる私たち世代が聞いたら、とても役立つ話♪・・・という感想もいただき、個人的には一番うれしかったことです。

議員は日常的にも「健幸まちづくり」に関する話題に触れていることもあり、目新しい内容で目から鱗で有意義なフォーラムだったというよりは、今までのおさらいができて「ためになった」という印象。そういう意味で考えても、おそらく市民にとっては「明解、明快・・・」と言える、非常に充実した時間になったのでは?と思いました。

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途中、地域で介護予防+コミュニティづくりを担う「介護予防リーダー」さんたちの取組みも紹介され、「健幸まちづくり」には市民の支える力が必要不可欠であることを実は伝えていたのではないかと思いました。実際に、今後の「健幸まちづくり」に向けては、市民の参加により幅を持たせていこうとしているようで・・・「地域でのフォーラムを開催する」との告知も行われていました。とりあえず、今年度は「健幸まちづくりに関する基本方針の策定」と「健幸都市条例(もしくは宣言)の策定)と「具体的な事業の検討」ということで進んでいくようですが、有識者会議である「健幸まちづくり推進協議会」のみならず市民ワークショップを織り交ぜた取組みになるようです。さて、どんなふうに進展してくのか見守り隊と思います。

 

さて、先進事例的に「健康長寿のまちづくり」ということで、柏市の豊四季台地域でのプロジェクトの紹介があり、取組みの中心におられた東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫先生から高齢社会の今後の見通しも含めた講演が行われましたが、やはり話の中心は「地域包括ケアシステム」ですね。「地域ケア」の体制をどのように構築していくか、その必要性はもちろんのことですが、医師会と市行政との強力な連携体制の重要性が強調されたのは良かったですね。会場には多摩市医師会長の田村先生がいらっしゃり、「多摩市でも『地域包括ケア』を取り組みをさらに進めていきたい」とする決意表明とともに、「お役にたちたいという市民一人ひとりの思いを結集する呼びかけとその仕組みづくりが必要」とズバリ指摘されており、ある意味、今日のフォーラムで多摩市の課題がより一層明確になり、会場全体で共有できたこともよかったと思います。

また、辻先生からは多摩市がこれから直面する高齢社会は「世界の未来」であって、ここで「安全、安心の地域」をつくることができれば、日本のモデルどころか世界のモデルにもなりうる!・・・とエールをいただいたというか、ハッパをかけられたというか・・・。プレッシャーと感じずに取り組まなければならないですね、私たち。今後は「子育て支援、そして介護に社会的なケアを入れていかないと(公的に資金をきちんと投入していかないと)、社会全体も成り立っていかなくなる」とする・・・だから消費税も財源として必要であると指摘なさった辻先生の発言に会場ではどのくらいの方が頷くことができたかどうかは別として・・・・。財源のことを考えると、多摩市だけではいかんともしがたい面もありますが、「世界のモデルにもなりうる」そのために頑張れ!と背中を大きく後押しされ、市長が進める「健幸都市づくり」が加速するといいなと思います。

「子どもから高齢者まで、ハンディがあってもなくても・・・、だれもが幸せを実感できる」・・・単に高齢者だけに目を向けるのではない取組みの展開♪めざす方向は間違っていないはず。ここを「太い幹」にできるといいですね!市長のリーダーシップと市役所一丸となって奮闘することと、医師会を中心にした関係機関の強力なバックアップと・・・そして一人ひとりの市民がちょっとずつできることを持ち寄って・・・・「みんなが笑顔、いのちにぎわうまち 多摩」(多摩市第5次総合計画の目標。お題目」ですから。

引き続き議会へのタブレット導入・・・デモ体験その②

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先週に引き続いての、議会へのタブレット導入に向けた体験。現在、地方議会への導入実績ナンバーワンの東京インタープレイさんにお越しいただきました!既に、逗子市議会への視察などでも説明を受けたこともあったので、何となく身近・・・とは言え、やっぱり使用してみると、その使用感を考えると・・・私個人的には便利は便利とは言え、やっぱりパソコンの方が好き♪

・・・単なる慣れの問題なのかもしれませんが。

やはりデジタルネイティブとはいかないですね・・・私は。タブレット端末はノート型パソコンと比べては持ち運びには便利だし、あとはカメラ機能などを考えれば、やっぱり優れているのかもしれません。

・・・・でも、私はちゃんとキーボードがある方が好き♪

それにしても、議会へのタブレット端末導入にあたっては、何より重要なこと、そしてまた重視すべきは「研修」でしょうね。研修なくして操作できず。使っているうちに、機能などに慣れていくものかもしれませんが、慣れたとしても「使いこなす」までの水準に達し、税金を使ってタブレット端末を導入した成果・・・仮にもここに「費用対効果」なるものが求められたとき、私たちがいかに説明できるような見合ったパフォーマンスを出せるかどうかも問われそう。

そうなると、やはり「研修」に「研修」に「研修」に「研修」に「研修」・・・・一にも二にも「研修」をしなければならないとわが身に当てはめてみても思ったりします。

他の議会ではタブレット端末導入をどんな風に進めていったのだろう?・・・かなり気になるところ。個人としてでなく「議会として」というお冠がつくわけですから余計に。

 

ということで、次回のデモ体験は最終回で今週末金曜日。さてデモ体験を経て、その先どうなるやら・・・・。こうした手続きと言うか、過程を経ても最終的に予算をつけるかつけないかの判断は財政当局に委ねられていると言えば、委ねられているんですが・・・・。

議会へのタブレット導入・・・デモ体験その①

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多摩市議会でもタブレット導入の話が進んでいて、鋭意検討中です。他自治体へのヒアリングなども経て、実際にどんなシステムになっているのか、その使いやすさはどうかなどなど・・・3つの事業者をお招きしそれぞれ体験することになっています。今日はその1回目でした。

そもそも、タブレット導入の話がなぜ浮上したのか・・・・。もともとは議員一人一台パソコンという話もありつつ、一番はやっぱりペーパーレス化の話が大きいかなと思います。議員への連絡事項も正式には紙媒体を使用していますが、これらも本当ならメールで済ますこともできるのに・・・というのは私も感じるところです。とは言え、まだまだ全議員がパソコンを使用しているわけではなく、「正式通知」の在り方も従前のまま。その理由は全議員の平等性確保とする理由だったりするわけです。

議会事務局とのやりとりも、一部メールを使用できる場合にはメールで・・・という場合も増えてきていますが、まだまだ主流は「紙」ですので、その点でもまずは「環境整備」を整えるという意味でのIT化ですね。「一人一台環境」・・・・個人所有の機器があれば十分というわけにはいかないですね。業務環境に格差があっては困るというわけで、「一人一台環境」を無理やりにでも整えていくというか・・・・?!

とは言え、実際にはペーパーレス化が進んでいくかは・・・・???????のオンパレードなところもあるらしく、先んじて一人一台タブレット環境を整えている他市議会へのヒアリングでも「決して紙が減っていない」という状況も確認してきたとも聞いています。となれば、現段階では、議会事務局との連絡やり取りなどが今までよりもスピード化が図れるとか、あとは、議会関係の資料などを紙でなくデータで持ち歩ける利便性等・・・・一定程度その有効性があるのかなとは思うものの、そのことが予算査定をする財政課に響き、「それは必要だ!」となるかどうかはまだまだ道のり厳しそうです。

少なくとも今日のデモ体験のレベルでは、ペーパーレス化になるとは思えず。議員の仕事のしやすさは向上しそうですが、それだけだとやっぱり財政課の説得はできなさそうという不安が立ち込めてしまったのは私だけでしょうか?でも、議会事務局などの議会準備と言うか、資料の印刷やコピーの時間は確実に削減されていくでしょうね。代わりに、タブレット画面ではなく、やっぱり「紙」で読みたいとか見たいと思った場合には議員個人が印刷やらコピーをしなければならないでしょう。

もし、本当に徹底的にペーパーレス化を図るのであれば、「コピー機」使用するかどうかの許可をいちいち「どこか」にもらうみたいなことをしなければできないだろうなあ。民間企業だと「コピー機使用」するためには上司の許可を得なければならないところもあるようで、それにより、紙を使わなくても仕事をする環境に順応していく・・・みたいです。

今日はまず手始めと言うことで、あとそれぞれ2社さんの開発したシステムも体験できますので楽しみです。