白田さんを誘い、ビックサイトで開催されていたEDIX東京へ行ってきました。3日間の開催で、いつ行くかを迷ってもいたので事前申し込みのセミナーは満員御礼ばかりだったのですが、各企業のブースなどでミニセミナーのようなことをやっていて…自社製品の宣伝兼ねてですが…そちらをチラリと見たりしながら、4時間以上は歩きまわれて、もちろん足が痛くなりました。
コロナ禍を経て、加速度的にギガスクールが進んだこともあり、教育業界に対する企業のアプローチもさらに過熱化している印象もあり、さらには、学校現場も企業連携で(予算面でも)教育活動を充実させていこうとする発想も広まりつつあり、全国各地でさまざまな取り組みが展開されていることに改めて目が開かれた感じです。よりよい学校教育、あるいは授業…一人一台のタブレット端末を活かして…となるのは当然のことで、指導する教員もスキルアップをしていかなければならず、もちろん、ICT教育とか授業どうあるべきか?という視点でもいろいろ研究が進んでいて、大学の先生なども今は企業とガッツリ連携する時代になっていることも会場を歩きまわると「なるほど」と感じます。
私のようなアナログを好む人には、最先端を行くGIGAスクールの取組みが正直理解しきれないところもありますが、「この時代を受け入れなければならないのだ」とその認識を強くできたのは良かったかもしれません。
今後、ますます欠かせない学習ツールがパソコンやタブレットであって、これらは「文房具」という位置づけになっていくのは必然。とは言え、どうしても私には、未だ鉛筆や消しゴムと同列に並べて「文房具」という表現が使われることへの違和感があるのです(いろんなブースでこの表現を耳にしましたが)。デジタルネイティブな子どもたちは、便利なツールをすぐに使いこなすことができて、機器を使用するスキルに対する理解度は早いとも言えますが、そこに合わせて求められる情報処理、情報編集、情報活用能力というのは、「機器を使っているうちに磨かれていく」というわけにはならないのでは?…と私は思っているからかもしれません。情報の渦に巻き込まれず、しっかり物事を捉える力が年齢に見合って、どう育まれていくのかが、正直、私にはまだ、その部分がよく見えてこないのです。今は情報活用能力が育まれ、磨かれていくスピードよりも、便利ツールを使って「あんなこともできます」「こんなこともできます」だけが先に先に進んでいるような感じがしてしまい…ある意味、どこか頭でっかち感があるというのか。生成AIなども活用した授業の紹介などもチラ見したのですが、プレゼン資料なども、AIが評価したり、整えてくれるという…「壁新聞」が好きな私にはちょっと理解ができないというのか。「昭和だわー」と自分を自覚する瞬間が多々あり。
しかし、本当に熱気あふれていて、全国各地からコロコロのスーツケースを転がしていらしている方も大勢見かけました。多摩市教育委員会もこうしたところに足を運んだりして、情報収集しているのだろうか‥‥と思ったりして、会場内を行ったり来たりしておりました。
そして、ちょっと毛色の違うブースがあり、そちらにも立ち寄りました…「雨などが降った時に、床の滑りを解決する」…というコーティングを手掛けている会社さんが、出展していまして、興味深く説明を聴かせていただきました…特に、白田さんが。
こうした展示会なども、一人で行くより、複数名で行った方が、着眼点の違いがあって面白いですね。「船の無線」を手掛けている企業さんの名前を見つけたりして「ちょっと、話しを聞いてみよう」とか、そんな感じもあって。
ちなみに、展示会への出展料なども気になるところでして、帰りがけに「出展相談ブース」の資料も手に入れてきたのですが、一番小さな区画でも3日間で100万円超え。いわゆる名立たる企業さんのブースはそれなりの面積であって、3日間で1000万円近く。「なるほどなあ」と感心させられ。それにしても、多くの企業が参加し、自社製品のアピール合戦をされていて、そこは、なかなかのものでして、販促グッズの配布合戦でもありました。ある意味、私にとっては非日常の空気感に、どっぷり疲れましたが、足を運んだかいがあり有意義でした。「確かに見分は広がった!」という感覚で。
それにしても、持ち切れなくなるのは困るので、各企業のブースで配布されていた資料なども限定して受け取ってきたつもりですが、これに目を通すだけでも大変…また後日に…と思いながら、とりあえず、資料整理だけし終えました。
せっかくだから、記念撮影。滅多に来ない場所なので。