男女平等参画条例10周年。

「女と男の平等参画を推進する条例」の施行から10年を節目として、阿部裕行市長と浅倉むつ子さんの座談会がありました。「制度の平等から結果の平等へ」という副タイトルにまつわった深い話は伺えなかったものの、浅倉さん、阿部市長からそれぞれのお考えや思うを伺うことができました。

阿部市長はこの条例の制定にはとても思い入れもあり、元祖育児パパとして各種メディアにも登場していた歴史なども披露されていました。私は阿部市長が取材され、インタビューされていた番組を大学時代の授業で見たことがありました。「男だって子育て」の広岡守穂先生(かつて、多摩市の男女平等参画の審議会などにも関わってくださっていました)に授業だったと記憶しています。

そしてまた、阿部市長とはものすごく昔、まだ大学生になる前の頃、オープンしたての女性センターで話し合いをしている会合があり、何となく興味深く参加したときにもご一緒したのですが、もう30年くらい前のことか…。

さて、いわゆる「女と男の平等参画」…女と男…というタイトルの順番にもこだわりのある条例はその原案をつくったのは市民の皆さん。その案をベースにしながら議論することができ、とてもやりやすかったというのは策定委員をされていた浅倉さんからのコメント。また、策定委員会に参加されていた多様な立場の方々が、どんな条例にしていくのかなど議論を通じて、平等や参画などに関する考え方や価値観を変えていく過程があったことが紹介され印象的でした。さまざまな意見を交わしながら、認識が発展していくって、本当、大切なことであって、社会全体も高まっていくということ。

最後のまとめは、誰が首長になっても、「男女平等参画」の考え方が変わらずに続いていく。そこが条例の存在意義であると。そこは同感。もちろん、議会の構成も大事になってくるのですが、まずはやっぱり首長です。

個人的には「TAMA女性センター」という名称、「男女平等参画」の視点から問い直される必要あるかな?とも思っていますが、まだ、その議論は時期尚早で、今まで女性政策に力を入れてきて方々の立場からは異議申し立てもありそうかな。しかし、「女性のための場所」というイメージが持たれやすいようにも思っていて、もし、「TAMA女性センター」という名称をこれからもずっと使用し続けるとすれば、もっともっと施設の内容など多くの方に理解されていく必要がありそうですね。

10周年を節目として、市民が中心となって今日の座談会が開かれたこと(女性センターも共催していたが)も多摩市らしいかな。今年は自治基本条例が20周年ですが、どうなっていくのか…「市民協創」という造語を使うための条例改正を20周年の目玉にはしないでほしい(12月の議会で散々取り上げていること)。

今日は議会でオンラインを使用した参集訓練なるものを実施。参加した感想からすれば、とりあえず、ZOOMをつなぐ練習で終わってしまった印象でしたが、ひとたび、発災した時、議会はどう動くのか。改めて、議員全員でも共有していくことが必要かなと感じています。