鏡開き。

なるべく季節行事を大事にしなければいけないなと思うものの、スキップしてしまいがち。「今日は鏡開きだから‥‥」と言われたので、「ああ、そうだった!」と。

年末にようやっと完成させたニュースが届いたのですが、能登半島の地震のことについて触れずだなあとか、後から読み返してみていろいろ思うところあり。今回は「本庁舎の建替え」について書いています。ここ2日間も、市役所建替えに向けて視察をしてきたものの、多摩市のように

「庁舎機能のDX(デジタルトランスフォーメーション)を念頭に、行政サービスの向上や働き方改革の促進本庁舎の建替えを契機に、行政のデジタル化の進展による庁舎機能のDXを進め、行政サービスの向上や職員の働き方改革を推し進めていくことが重要です。基本構想の策定にあたっては、これらを念頭に、これまでの手続きなどについては、主に、市民が本庁舎の窓口に訪れるサービスのあり方(集約)になっていましたが、今後は、中長期的な視点にたち、市役所の各業務の性質や本市のまちの特性などを踏まえて、出張所などの他の公共施設との連携、役割分担なども考慮し(分散)、本庁舎に求められる機能について検討します。」(多摩市役所本庁舎建替基本構想策定方針より)

なんて方針のところはなく、基本構想にあるような「本庁舎連携・拠点サービス充実型」という考え方で市役所建替えに取り組んだ事例は学べていません。

「①駅近や各地域など市内各所でのサービスが充実し、②職員が多様な拠点で働くようになり、③本庁舎がサービス拠点と連携して、それらが一体となって機能する市役所 」(多摩市役所本庁舎建替基本構想より)

新しい取組みに挑戦しようとする…と言えば、聞こえだけはよいものの、一体そのなかみをどう具体化しようとしているのかなど、正直、イメージがわいてこないのです。拠点サービスを充実していくといっても、そもそも、どこに拠点を設けていくのか?ということすら見えてきません。議論が十分に煮詰まらないままに、進んでいくとしたら、それこそ禍根を残すだけのこと…。見切り発車とは言わないまでも、それとはあまりかわらない状態でとりあえず、建替えだけしてしまうとしたら、無責任な感じがしてしまって仕方がなく。

すでに、現在地での建替え方向に決定したところから、話しが進んでいるのですが、「用事が無くても、ふらっと行ける場所にすることが大事なのでは。」という声を聴いていても、「なるほどな」と思うのです。何となく足を運んで、そこで市政情報に触れるとか、知るとか、そんなきっかけができやすくなるというのはその通りかなあと。

100年先にも続いていく。

そのことを考えると、私は市役所本庁舎の「場所」の問題が実はとても重要だと思えてくるのは、年明けの「まちの賑わい」が静かすぎたからかもしれません。何となく、いつにも増してそんな印象を持ちました。南大沢と比べても、その活気の違いは明らか。

さて、とりあえず、多摩市役所の建替えの重要な考え方である「本庁舎連携・拠点サービス充実型」と切っても切り離せない関係にあるのが「DX」というやつ。これもまたわかるようでわからない中身だと思っているのですが、明日は総務常任委員会で勉強会が予定されています。「DXと働き方改革」もまた結び付けて言われるわけですが、DXが進んだら、職員の仕事はどう変わっていくのでしょう。勉強しなければならないことばかりで、ついていくのに必死。