福祉フェスタ@総合福祉センター

総合福祉センター。建物を見るたびに、大規模改修どうするんだろう…と思わずにいられません。すごい建造物をつくってしまったものだなあと思います。負の遺産とは思いたくないですが、しかし、少なくとも改修工事費に40億円必要との試算がされていて、加えて、隣接するアクアブルーの大規模改修工事費用も入れると…一体どれだけの支出が見込まれていくのでしょう。現在の試算もそれ以上を覚悟しなければならないでしょうね。私たち市民は本当に将来にわたっても、大規模改修をし、しかも少なくとも30年は使い続けるための維持管理費用を負担し続ける選択をするのかどうか。公共施設問題は総合福祉センターやアクアブルーに限らず、避けて通れない課題。数年後を待たずして、早い段階から市民にも問題提起し、考えていくことが求められると思います。「今だけ、自分だけ」を脱皮したところで、議論ができるような環境を整えていく必要がありますし、考えていくために必要な材料提供をするのが行政の役割ですね。市民に必要な情報を集約し保有しているのは行政ですから。

感染症対策がかなり厳重?にされていた印象がありましたが、福祉フェスタがありました。久しぶりにお会いできた方々もいらっしゃって、うれしかったです。お互い元気に再会できるのは何よりです。今回、ボランティア団体のみなさんによる活動紹介や体験できるコーナーで、初めて点字の体験をしてみたのですが、地道というのか、志高く、地味なところで活躍してくださっている方々の存在で「福祉」が支えられていることを感じました。そして、手話なども同様ですが、こうした場があって「知ることができる」はとても価値があるとも思ったのでした。何事も「知る」から始まると思います。ちょっとだけでも体験してみて気がつくこと、わかることがありますね。当たり前のことかもしれませんが、「その当たり前」を確認することが大事。

模擬店などの出店もあり、私は東京多摩スマイルワイズメンズクラブさんのところで販売されていたレトルトカレーをお試しに購入してみました。多摩市で活動を開始し、でも、今はその拠点が府中に移ってしまったのですが、以前から応援しているシェア・マインドさんの商品に出会えたのがラッキー。よい活動が市外に拠点を移してしまったことは何とも残念なのですが、応援は継続していきたいですね。

それにしても、こうした福祉活動の現場で汗をかいておられる皆さんとお会いするたびに、自分が恥ずかしくなることも多い。地道地道な努力を重ねることの大事さ、必要性を教えられるのです。パフォーマンスだけで、アドバルーンをぶちあげても、本当に意味がないことを知らせてくれる感じ。私は福祉フェスタの無料映画上映会はとても良い作品がセレクトされていると思っているのですが、なかなか他の予定と重なって見に行くことができず、今回も先約があったので断念したのですが、「不安の正体~精神障害者グループホームと地域~」は見たかったなあ。残念。やっぱり「知る」ことから始めなければいけない。

しかし、総合福祉センターというのは「端っこ」すぎますね。ここがもう少し、街中にあって立ち寄りやすい場所だったら良いのですが。「福祉フェスタ」という名前も以前は違っていたように思いましたが、かつては旧東永山小学校グランドとかでやってた気もするのですが、違ったかな。記憶は曖昧になっていますが。時代とともにというか、「何のためにやるのか」を常に問いかけながら、今にフィットしたやり方でやっていく、大事なことを見失わずに継続していくことが求められるイベントかなという感想を持ちました。

私は教会でピアノを弾くというのが…ちょっとした楽しみなのですけれど、今年は失敗しすぎたので、自分の中では後味悪い思い出。来年もまた弾く機会がもらえると良いなあ。