そっと見守るだけしかできないのかどうか。

今日から解体工事が始まるというので、市民の皆さんから監視活動を行う…という呼びかけがありました。市側も関係部署が見守るということも伺ったので、私も足を運んできました。いつものように朝駅の活動をやってから合流したので、少し出遅れ…市民の皆さんは「よこやまの道」に回られていたようです。取材陣が多く…注目されているというのか、話題になっていることだけはわかったのですが、それでも、市内の知人に伝えますと「知らなかった‥‥」と驚く声も聴こえてきて、市民の皆さんもそのアンテナにょって、まだまだ話題について知らない人も多そうだなと感じたところです。

市長からも、今回の件については宗教法人側に申し入れを行っていて、一応、工事を周知するための案内が出ていたり、聞くところによれば、工事現場に必要となる看板も昨日一昨日くらいの段階で設置されたようですね。

宗教法人。組織としては合法的、そしてまた、今回の土地建物の取得も建物の解体工事についても、法に則って粛々と進めているだけの話し…となるのでしょう。ちょうど、去年の参議院選挙から約一年、そしてまた、首相襲撃事件からも同じだけの年月が立ち、当該宗教法人が世間に改めて、その問題点を露呈、次々と明らかになる反社会的な活動…仮に、こうしたことが全く明らかにもならなかったとしたら、私たちはこうしてこの場所を話題にすることもなかったのかもしれません。

いろんな想いが複雑に交錯するものです。純粋に教えを守り、日々の暮らしを維持してきた方も存在し、実際にも「信じる者は救われる」と気持ちを保ってきた方がおられます。信仰が否定されるわけではないところがとても難しい。身近にそうした市民の方もおられます。それを洗脳ということは簡単ですが、本当に難しい。

思想信条の自由…と言われれば、それまでの話しであって、それ以上進むことが難しい。ただ、今回の場合には、「反社会的な活動」が明らかになっている限り、もっときちんと追求されていくべきと思っていますが。事実をしっかり解明していく責任は「国」にあり。

尾根幹線からの入り口付近、こんな感じでした。現場の中には「仕事」としてガードマンさんたち、いらっしゃいました。

さすがに、工事現場の足場を組み立てるような機材を乗せた大きなトラックが入った時には何となく意気消沈でした。合法的な活動が行われている限り、何も手出しすることもできず、口出しをすることもできない。

市長もその中で、法的に安全ラインを守りながら、ギリギリのところで当該団体への対応をされていると思います。公式ホームページでもその対応状況について情報が更新されています。(宗教法人世界平和統一家庭連合からの多摩市への回答と既存建物解体工事の着手について

今のところ、注意深く見守っていくしかないのですが、とにかく国の判断によって、私たち多摩市の運命が左右されていく感じで。市の主体性とか、積極性とか…そんなものとは無関係に進められていくことでもあり、市長がどんなに申入れをしても、直訴しても…相手方が見ているのは私たちのまちや市民ではない感じがしてしまう。

注意深く見守ることはできても、それしかできない…のかどうか。

 

昨日、「檻の中のライオン」…講演で全国飛び回っている楾弁護士さんの話しの2回目。この講演はリピートして、何度リピートしてもいいくらいにおススメ。大学の同窓ということだけでなく、広島の知人つながりもあって、だから、余計に親近感。話しを聴くたびに、もっとちゃんと勉強しなければならないと思います。また、多摩に呼んで、お話しをしてもらえたらいいな。