見えづらい窮屈。

今週は一段と寒くなりそう。これも気候変動の影響なのかしら…とも思いますが、猛暑の夏と厳寒の冬…どちらにも身体がついていけない感じがしています。子どもたちを待ち受ける未来はこれが当たり前になるのかしら?

第14回ユネスコスクール全国大会、ESD研究大会で東寺方小学校が事例発表をすると聞いたのでオンラインにて視聴したのですが、市内全ての小学校でここまで充実した取り組みができているわけではないだろうなあ‥‥というのが感想でした。多摩市はわりと早い時期からESDに取組み、全小中学校とも「ユネスコスクール」になっているのですが、各学校がそれぞれに工夫しているとは言え、その内容を見比べてみると質的な違いがありそうで、東寺方小学校の取組みは、さすが全国大会で発表できるだけの内容になっているなあと感心してしまいました。今度、各小中学校のESDに関わる資料を集めてみようかなあ。何となく、各学校の取組みには温度差も感じていて、教員の力量というよりは、その熱意によりけりでものすごく子どもたちの学びが左右されていきそうに思っています。

そのことをすでに感知しているというか、認識している教育委員会では「多摩市子どもみらい会議」を開催していて、今年度も来週行われる予定になっていますが、参加校、発表校になることで、学校側の意識、モチベーションを高めたり、維持しようとしているのかなあとも捉えています。結局、ESDを進めるにあたっての教員の向き合い方こそ問われ、ある意味、単に子どもたちに指導し、教えるだけでなく、教員が自分自身も学び高め、あるいは深めていく努力が必要になりますし、子どもと一緒に「未来への問いをたてていく力」が求められるのだろうと‥‥そんな印象を持っています。先生の熱意が子どもに伝わる時、子どもが主体的に動いていく。子どもたちの好奇心がどんどん引き出されていく。東寺方小学校の実践を通じ、改めて、私も学んだ気がします。こうした授業の見学、してみたいです。

コロナで、学校公開など気軽に足を運べない状況で本当に残念。

ところで、ここ最近、話題になっている「ゆめパのじかん」の上映会があり、無理やり時間をこじ開け、見に行きました。たまたま、阿部市長も私用の帰りがけに同じ時間で鑑賞にいらっしゃるという偶然で…いつもとは違う普段着の市長に何となく、ホッとした感じ。たまにの休息があってこそ、また頑張れると思うので。しかし、私は金曜日、土曜日のパルテノン多摩大ホールのコンサートに引き続き、この場でもまた…と妙なめぐりあわせを感じてしまうわけです。それはさておき、上映後に感想を求められた市長が「あれがダメ、これがダメではなくて、あれもできる、これもできる」という場所をつくっていきたいという趣旨の意欲を述べられていたことには拍手。ぜひ、市長のその想いをカタチにしましょう!!!…って思いました。大人の管理下ではなく、子ども自身が自分の力で判断すること、子どもが自分でやらないとダメなんだということ…映画を通じて、改めてその大事さを感じたということですので、多摩市内でもぜひそうした場づくりのために力を注いでいただきたい!…心底そう願うばかり。

ゆめパ・・・オープンしてから20年の歳月を経て、今に至る川崎市子ども夢パーク。多摩市でも、一足飛びに「子ども夢パーク」とはいかないと思いますし、やっぱり時間をかけながら「場」の成長と発展があるのだと思っていますが、何というか、今でも十分に、同じような発想や考え方に基づいた取組みはできるような気がする。

とにかく、大人も窮屈さを感じる世の中や社会のしわ寄せが、全部、子どもたちの暮らし、子どもたちに向けられていく気がしてならず。ここ、何とかしたくて仕方がない。私は、コロナ禍でますます窮屈に窮屈になっている子どもたちを解放してあげられるような場が今こそ求められ、必要になっていると考えています。川崎市の子ども夢パークはキラキラして目に映りました。一方で、こうした場所が必要とされる理由、その本質的な部分を見落とすことなく、きちんと見ておきたいとも思っています。不登校の子どもたちが増えている現状などなど…子どもたちを取り巻く環境は見えない窮屈さで覆われ過ぎている…そこを見ずして、対処療法的に取り組んだところで、根本的な解決にはつながらない部分もありそうで。

今日もたまたま、子どもたちに関わるいろいろなことを情報交換しましたが、子どもたちが心底伸び伸びできる環境が足りなさすぎると思われ、そうした環境があれば、例えば、多摩市のESDももっともっと進化していくのかもしれないなあとか感じたのでした。先生たちも窮屈さに押し込められていそうだしな。