全議員研修。

全議員研修があり、都立大学の丹野清人先生から「外国籍住民の受け入れと基礎自治体について」というテーマで講演をしていただきました。まだまだ、多摩市内で…肌感覚で外国籍の住民の方が増えていることを感じる機会は少ないように思いますが、それでも約2,000名の方が住民登録をされていて、市内に在住されています。市内の学校にも外国籍の子どもたちが通学していますので、市教育委員会でも必要な支援や対応も行っていますが、外国籍の方を積極的に受け入れ、就労支援をしているとか、就労の場が市内に立地しているわけではなく、多文化共生を自治体政策に取り入れていく必要性などは理解していたとしても、具体的な取組みが推進されているかと言えば、まだまだ多摩市では今後の課題という位置づけになっている気はします。

もちろん、国際交流センターがあり、日本語教室や生活支援のために必要な書類などの翻訳作業など、関わっていただいているとはいえ、まだまだ外国籍住民の方はマイノリティであって、例えば、学校に在籍する児童や生徒の約半分が外国籍であるとか、住んでいる住宅にも外国籍の方が増えて、多くを占めるようになっているとか…多摩市内はそうした状況ではなく、実は、外国籍住民の方のニーズが把握しきれず、掴み切れていない面もあるのかなと…その認識を持ちつつ、現状を捉えておくことが良さそうです。

今日のお話しでは、外国籍があり、住民登録をされている方々はかなり厳重な審査と管理のもとに置かれているという話しで、その点では、日本国籍のある私たちと同様の市民サービスが受けられるような環境をつくることにもっともっと配慮する必要を指摘されていた気がします。

私は大学生のころ、川崎市の外国人市民会議のことを調査したことがあり、当時、外国人参政権のことも含めて、考える機会があったことを思い出していました。住んでいる人たちのニーズをどうやって把握するのか、在日韓国・朝鮮人の方々の多く住まう地区に足を運び、ヒアリングしたこともあったなあ…懐かしい。その時、何を話したのかとか、もう記憶の彼方ながら、今でも覚えているのは「そんなに簡単じゃなくて、ちょっとやそっとで調べきれるような問題ではないな」との感想を持って、トボトボ帰ったことくらい。あの時、若かった…ということもまた同時に思い出したのでした。

久しぶりに新宿まで出かけ、これまた質問づくりのためのヒアリング。レトロ感あふれる昭和の喫茶店はやっぱり落ち着く。たっぷりと話しを聴くことができ、やや聴きすぎて消化不良になりながら帰路に。

帰宅したら、ポストに入っていたパルテノン多摩の広報誌。11月発行のニュースなのですが、今週末の公演が1面に掲載されていて…ちょっと心配に…。もう、チケットとか完売している勢いなのでは?…と今、こんな風に大きく宣伝されているって‥‥どういうことなんだろう?なんて感じてしまったため。余計なお世話かもしれませんが。それにしても、パルテノン多摩のリニューアル公演は全体としてどんな状況なのでしょう。気になりますね。一公演を開催するにあたってどのくらいの経費を要したのか、そしてまた、リアル販売できたチケット枚数、その収入など、一つ一つきちんと明らかにしておく必要がありそうですね。