何のため+誰のため。

つまり…「見つけよう秋の多摩NEWライフ」という取り組みが、次の動きにどう繋がっていくのだろう…と興味深く。将来実現したい暮らしや屋外での過ごし方を考えるイベントとして開催されたようですが、これがパークイベントで社会実験だとすれば、実験結果をぜひヒアリングしてみたいと思っていて…その結果はどうすれば得られるのかなあと。

 

個人的にはニューマチヅクリシャ さんの「たまのニューテンポ」の取組みは気に入っていて、旧東永山小学校からレスキューしてきたアイテムを活用した店舗の内装とか、素敵だなって思っているのですが‥‥。

実験の時しか活用させてもらえないようで、日常的にこの場所を開放して使えるような感じではないのが本当に残念。実験している間だけ、一過性でいつもよりはだいぶ人もいて「わー」って感じなのですが、それが終わると途端に尻すぼみ感。非日常は非日常のままで終わってしまうのか…さてどうなんだろう。

おなじみの…腰掛スペース。いつ見ても感心してしまう…斬新なアイディア。

そして、ニューマチヅクリシャさんが企画をした「まち歩きツアー」に参加してみました。

そして、諏訪団地の高層階のお部屋に実際に足を踏み入れることができて、そこには市内在住のアーティストさんの作品展示がされていて、素敵な空間に様変わりしていました。

リフォームされていて、いつでも賃貸できるお部屋なので、画鋲やら釘は絶対に使えないという条件がついていたようですが、展示の仕方にもアイデアと工夫がされていて、なるほどなあと。うちでもこんな風にすればいいのか…なんて学べてしまったりして。

また、窓から見える風景にいちいち声を上げてしまうというか、同じ場所であっても、見る場所、見る角度によって見え方が違うことを再認識して、そこに面白さを感じたのでした。

まち歩き中…アーティストの皆さんが「わあ、この文字がいい!」と「多摩永山郵便局」の看板(?)を見て、感激の声が上がっていたりして、醸し出すレトロ感に良さがあるのかなとも思ったのですが、確かにずっと見ていると、懐かしい気分に。なかなか味のある文字体。…といいますか、この建物には団地の集会所があるのですが、小学校のころ、いつもここまでお絵描き教室に通っていたんです。

商店街のロードにチョークでたくさんの絵が描かれていました。「地域が参加していくことが大切」というポリシーをもち、こうしたイベントなどにも積極的に協力しておられる瓜生小学校のサポーターの皆さんで、子どもたちも一緒に楽しめる、参加できる場づくりをされていたようです。

さて、「将来実現したい暮らしや屋外での過ごし方を考えるイベント」ということで、永山南公園にはおしゃれにテントがあったりして、くつろぎやすい空間づくりができていたと思いますが。それって「将来実現‥‥なの?」というのが素朴な疑問でして、別に「明日からでも、毎週土日とかでも、やることはできないんだろうか?」とついつい欲張りに思ってしまうわけですが、これが見慣れた風景になってしまったら、面白みもなくなるので、そういう意味では「たまーに」…いつまでも試行中とか、実験中を続けていた方が良いのかしら?

いずれにせよ、こうしたイベントは「何のために?」そして「誰のために?」が付きまとうというのか、こうした場づくりを重ねた先の目標をどこに見ているんだろう?…UR都市機構さんは…なんて思うのは私だけでしょうか?住んでいる人たちの心が動くような場になっていたかどうかが一番気になりますね。