パルテノン多摩の4階。該当年齢の子どもがいないとなかなか入ることの難しいこどもひろばオリーブへ行き、知り合いの親子と過ごしてきました。
何というか、たくさんの親子でひしめき合う…にぎわいと言えば、そんな図が思い浮かぶかもしれませんが、子育て家庭対象の広場と言うのは親にとってはくつろげる場所になっていてほしいと思っている私にとっては、空間の広さとちょうどいい人数の親子が遊びに来ている印象です。土日はとても混んでいるそうですが、平日は比較的ゆったり過ごせると聞いていましたが、そのことを実感してきました。
子どもたちは多摩産材の木のおもちゃに触れながら、思い思いに遊び、退室するときには「離れがたい場所」だったようですが、今はコロナ禍で飲食ができないので「お腹がすいたら、さようなら」という感じになってしまうのが少し残念かもしれませんが、「また、行きたい場所」になるだろうなあと思ったりもしました。小学校1年生以下の子どもたちを対象としている場所でちょうどいいなあと感じることもできました。
コロナ禍でマスク。広場では子どもたちはマスクを外して遊んでいて、とても自然でした。こうした広場の役割には「親どうし」が顔見知りになり、つながれる・・・があると考えていて、大切な一つの役目だと思っていますが、大人はどうしてもマスク着用になるために、無意識にも「密を避ける」とか「会話を控える」となっているのかなあと。ついつい子育て広場でも「親どうし」の会話を遠慮する心理にもなってしまうようにも感じます。ただ、スタッフのみなさんは、必ず、来てくれた方々には何らか声かけをしながら、見守っていて、とても機敏でした。また、子どもたちに厳しく注意を促すことはせずに、遊ぶ時のマナーについても危険なことはしない方向にと誘導するスキルがすばらしく。親子の成長を見守るってこういうことなんだな…をいくつも垣間見てきました。来場者の皆さんとスタッフさんとの人間関係を築いていくこともまた、重要なことですね。勉強になります。
(↑ これは、少し前に休憩中で来場者がいないときに撮影。休憩中というのは…おもちゃの消毒などをする時間でもあります)
ここを目的にパルテノン多摩に来る親子が…その先に、どうこの場所に親しんでくれるんだろう?…と考えることに職業病を感じるわけですが、4階の一角にある空間の「良き雰囲気」がその場所だけに留まっていて、それ以外の場所には共有されていないところは気になります。「居心地の良さ」をつくりだすとは…を考えたいものです。流行り言葉で言えば…「第三の居場所」。パルテノン多摩の大規模改修の時には「第三の居場所」という言葉が飛び交っていましたが、まだまだそれを具現化されているとは言い難く、今日は雨が降っているという天候のせいだったのかもしれませんが、…改修前の静まり返った館内の雰囲気がいまだ温存されているのが現状のように感じています。
改修したいがために、あれこれと理屈づくりをしてきただけではなかったはずなので、今後に期待と言うことですね…。そして、私は思わず「管理運営計画」なるものを読み直してしまうのでした。