今週は議会Weekが始まりました。定例の月曜日朝、さわやかに始まったのは良かったですが、本会議場の湿気の高さは頭がボーっし、酸欠を感じてまして、マスク着用によるものと確信しています。確か、図書館ではマスクは外していいはずでしたよね…本会議場も「発言する人以外」マスクは不要ではないかと感じています。会話しないわけですから。かえって体調不良の要因としか思えない…。「本会議場でマスクを着用する」というルールを緩和してもらいたい。そもそも「密を避ける」として、傍聴者を入れず、傍聴席まで議席にしてしまい、議員同士がぴったりしないように間隔確保していますし、議席にはアクリル板もあります。答弁する側の行政も、答弁者以外の部長はなるべく議場の外で待機していて、答弁の必要があるときにだけ本会議場に出入りする方式。
とにかく、発言者以外は黙っているわけなので、マスクなどつけなくていい。明日、外そうかな。
さて、今日はトップバッターで代表質問でした。代表質問とは何か?…って未だによくわからないながらも、自分としては「細かいところは聞かない質問」ということで、「大きな方向性だけ確認する」ことを心がけ、一般質問との差別化をしていてるつもり。「再質問は少なくする」を自分なりのルールにしています。「ここ、もうちょっと突っ込んで聞いておきたいんだけど‥‥」をそぎ落としてしまうので、なんか「突っ込み不足」を感じてしまい、手応えなく終わってしまう気がしてなりません。聞き足りなく、言い足りないところも数多くありましたので、今後の議会活動を通してしっかりフォローしていきたいと思っています。
それにしても…周りに聞き疲れを引き起こしそうなほどの早口にしてました。予め提出している通告書原稿の文字数をカウントすれば、再質問できる残り時間をだいたい計算できて、再質問もそれを意識して組み立てるのですが、できるだけ必要なところは再質問したいと欲張ってみたら、何となく、時間不足が発生する恐れがありました。のんびりやっていたらダメだな…みたいな。
「息つぎできてるの?」とか言われましたが、マスクはしていても、苦しくならないように口先だけで喋っていたので全然問題ありません。大丈夫。
今回は市長4期目のスタートですから、なるべく市長に再質問の答弁にも立ってほしいなあとか、この定例会ののち退任される予定の副市長からも答弁していただけるようにと事前にきちんとお願いもしていました。それに応えてくださり、ありがたい限り。感謝します。やっぱり、部長のみなさんがある意味、事務的に答えるのとは重みが違いますよね。「市民主権、市民が主役のまちづくりを進めていきたい」、そして、そのために「自治基本条例をベースに」と強調されていたのが印象的でした。これからの4年間、市の方向性というのは「市長の政策」がベースになっていきます。今後、長期ビジョンをつくる予定にもなっているので、議論がなされていくことと思います。その意味でも、市長の考え方や方針なりがまずはきちんと行政組織全体で共有されていくことが求められます。
「なぜ、市長はそう考えたのか?」
市長政策を具体化していくところに行政職員の力量が問われることとなりますから、市長の意図を理解すること、考え方の根拠みたいなところを知ることはとても重要だと感じます。同じ仕事をするにしても「質」が変わってくる気がするのです。
ということで、「不意打ち?」で事前にシナリオなくやることが本来なのかもしれませんが、それでも質問者の意図も理解してもらわないと的外れの答弁が来ても困ってしまうので、今回は「再質問したい内容」を何となくは伝えていて、市長は副市長がそれに真摯に対応してくださり、しっかり答弁を考えてきてくださったことはありがたかったです。でも、「議場」でやりとりされていることが、この箱の中だけで完結してしまうとしたら、これまた残念なんですよね。
職員の皆さんにも「議会の中での議論」に関心を寄せてもらえることが一番なのですが、そもそも「定例会が開催されている」ことすら意識せず、「あ、そうなんだ」レベルでしか捉えてくださっていない…と残念ではあるのですが、事実をつきつけられてきた場面がいくつもある私としては、結局のところ、部課長など管理職の皆さんの在りように注目していて、部下である職員の皆さんに情報を共有する力がもっとも問われるような気がしています。市民から選ばれた市長の想いがあって、一方では、市民から選ばれた議員の存在があるわけで、議員にもそれぞれの想いもあり、そして、議場の中では「市政運営」に関して、議論がされていく…、その受け止めをいかに職員に共有できるかがカギを握るというのが私の考えです。
ですので、今日の代表質問の個人的な「裏テーマ」=「共有する」でした。私も日頃から感じるのは「想い」を伝えるのは難しいということですし、「考え方」を共有するというのも簡単ではないということ。でも、しっかり「共有」ができたとき、そこにグッと力が結集し、馬力あるエンジンができていく気がします。これからの4年間、市長にはしっかりリーダーシップを発揮してもらわねば困りますから、「共有する」に拘ってほしい…これが市長に私が最も訴えたかったこと。あ、ちなみに「行政、職員」だけではなく、もちろん、「議会、議員」にも考え方を共有していくことは必要ですし大事ですね。そうすれば、自然と「市民」とも共有されていくはずなのです。再質問でも取り上げた「市民、職員、議員」と三者が互いに肩書きを取っ払って「まちづくり」を議論できるような場のデザインをつくるという話しの根底にも「共有する」がつながっていました。
先週、朝日新聞の折々のことばで「人はどんなツールを使っても、100パーセント自分の考えを伝えられる表現などはない」…というドミニク・チェンさんの言葉を知ってから、ますます「共有する」を考えさせられる今日この頃です。
そして、子どもたちの未来を考えるには度外視できない環境政策にもっと力を入れて取り組まねばならないと思っていて、私も必死に勉強中。市長も「環境共生型都市」に向けてさらに重きを置く方向を示していることには賛同し、大いに後押しをしていきたいと思っていますが…目下マイブームは「土」。多摩市の環境行政をけん引されてきた浦野副市長(阿部市長が環境部を復活させたときの初代部長ですし)が答弁の中で、「土中環境」という書籍を紹介してくださったので…こちらもマイライブラリーに追加しないとと思ったところです。
再質問でも取り上げた連光寺6丁目の自然環境を守るために取得した土地で計画されている「農業公園」。今後設えをを整えていく方向になっているのですが、「整える」ではなく「調える」にしてほしい。最近はやりの「調う」が意識されると良いなと考えています。
この地球上で、人間が傲慢に生きてはいけないと思うので。「地球にやさしく」なんて悠長なことをいってられない状況であることもまた、私たちが共有できなければ、子どもたちの世代、未来に本当に「負」を押し付けることになってしまう。そんな大人であってはいけない。これまた最近、心底感じていることの一つです。
今日の代表質問ももりもりたくさんのことを質問して答弁を得たので、その答弁の中で大事なこと、自分にとってのポイントを忘れないように書き出しておかないといけないな。とりあえず、一番目に終わってホッとしていて、私に続いたネット・社民の会の岩崎さんの代表質問、そのあとから始まった公明党の本間さん、渡辺さん、共産党の安斉さんの質問も穏やかな気持ちで聞くことができたのは何よりでした。岩崎さんの質問を聞いていると、かなり視点がかぶっていることも感じましたし、本間さんの「お悔みコーナー」の設置、渡辺さんの「観光」にまつわる提案、安斉さんの「知的障害のある子どもたちの学校卒業後」を考える話題、どれもこれも勉強になるなあと思いました。聞いていて、「へー」とか「知らなかった」みたいなこと、多いので。明日も一般質問が続きます。自分の順番が終わったので、ホント、気楽。