屋根貸でエネルギーの地産地消を。

 

生活環境常任委員会でエコプラザの屋根に上ってきました!目的は太陽光パネルを見ること。委員会では現在、気候非常事態宣言にまつわり、調査活動進行中…ということで、公共施設の屋根貸しによる自然エネルギーの普及を進めている取組みについてヒアリングをいたしました。

活動をされている多摩電力合同会社(たまでん)のみなさんのことは認識していたとしても、議会の委員会として見学をさせていただくことは初めての機会。エコプラザの屋上に行くことはもちろん初めてで、そっちにも結構ワクワクしていたのですが、冷たい青空の向こう側にきれいに富士山が見えていました。

太陽光パネルの設置については、風で飛ばされたりしないようにしっかりと設置されていて…って当たり前のことですが、去年は落雷により破損したパネルもあり、新しいものと交換したこと、また、子どもたちと一緒にパネルの清掃活動を行い、啓発につなげている様子なども伺うことができ、実演?もしていただきました。

どうしても埃などが付着して、蓄積してしまうそう。定期的に…と言っても、年に一度くらいだそうですが、水を流して、スポンジでやさしくごしごしする感じですね。でも、これによって少しは発電量も増えるそう。家の換気扇と同じですね。定期的なお手入れをしないとパワーダウンしちゃう…って感をイメージしました。

その後、エコプラザの会議室で「たまでん」さんの取組みについて、これまでの経過や現状について説明をしていただきました。多摩市だからこそできる‥‥私たちが注目すべきは「集合住宅の屋根」とのアドバイスをありがたくご提案もいただきました。

2050年、二酸化炭素実質排出ゼロを掲げているので、もっと本腰を入れていかなければ当然ながら達成できないだろう…薄々というか、ちょっとこの分野を調べてみただけで、到底難しいことはわかります。来年度、多摩市でも具体的な取組方策を考えるための基礎調査を実施していくことになってはいるのですが…。

基礎調査を踏まえた「区域施策」を実行計画としてまとめていくときにも「集合住宅の屋根活用」は一つポイントとなりそうですね。しかし、集合住宅屋根に太陽光パネルをのせる…簡単とも思えないのは、合意形成をどう取り付けていくかなど課題は小さくないと思うから。だからこそ問われるのが、多摩市としての本気度であり取り組みを後押しするための仕組みづくりかな。

「たまでん」さんも現在は多摩市内の9つの公共施設とその他民間施設など13か所で発電を行っているようですが、パネル設置とメンテナンスなども含めた経費その他…なかなか厳しいのが現状…「黒字捻出、事務局員雇用、そして更なる事業拡大…」とバラ色につながっていくわけではない現実についてもお話しくださいました。社員として活動されている皆さんも本業と並行しているから成り立っている事業であることも十分理解できました。。志は高くとも…事業を成り立たせるための苦労はいかばかり…ですね。

地産地消エネルギーをつくる取り組みは全国でも広がっていて、「市民発電」のサイトなどでも紹介されていますね。少し私も気にしておきたいと思います。来週、個人的つながりで飯田市へ行き、自然エネルギー活用についてもヒアリングしたいと思っていたのですが、ちょっと今の状況を勘案して、中止になってしまったのが残念。長野県では地産地消エネルギーに対する取組みが進んでいて、多摩市の立地環境とはもちろん違っていることは認識しているのですが、参考になる取り組み事例がありそうかなって思っています。委員会でも行政視察で行くことができればなあと思うのですが、まだまだ当面は難しいか…残念。

これからの社会を語るうえで「地産地消」というのがますます問われていくように思っています。made in TAMA…ここにこだわるって何ができるのか…エネルギーに限らずかもしれませんね。「集合住宅と屋根貸」…これはとても壮大なプロジェクトとも言えますが、進めていけると良さそうですね。その前に、もっと公共施設の屋根に太陽光パネルをのせられる場所があるのでは?ということもありますけど。あとはパネルのリサイクル問題…ここ解決策が求められますが…。