委員会でトヨタ西東京カローラさんに行ってきました。

今日から多摩市議会は委員会が始まっています。今日は総務常任委員会。私の所属する生活環境常任委員会は来週の火曜日に行われる予定です。でも、私たち議員は休みというわけにはいかず、それぞれ何かしら自分なりの活動をしているわけですが、今日は生活環境常任委員会で行っている「気候非常事態宣言」に関する勉強会や調査活動の一環として、市内の企業にヒアリングに行くこととなり、聖蹟桜ヶ丘にあるトヨタ西東京カローラさんに伺いました。

トヨタ西東京カローラのみなさんは日ごろからも地域活動など積極的に関わってくださりイベントをはじめ、清掃活動などなど「企業の社会貢献活動」という視点でも活発に動いて下さっていて、多摩市にとっても身近な存在という印象です。今は、議長車も「MIRAI」。

ということで、店内のお客様に邪魔にならないようにしながら、「電動自動車」のご案内をいただき、充電設備なども見せていただきました。いわゆる満タンにするのにはだいたい9時間かかるそう。家庭に設置のスタンドだともう少し時間がかかるかなっておっしゃっていました。

私、店内含めて、どの車も本当にピッカピカに磨き上げられていることに目と心が奪われてしまって、「車を大事にしてあげる」ということを久々に思い起こしたのですが、年末になったらまた…同じ会派の白田さんのところに駆け込もうと思います。車のレースには欠かせない「レースメカニック」をされていた白田さんのところ、ちょっとした車に関する相談事のみならず、壊れた家電製品などのことについても相談にのってもらえるのでホント助かり、ありがたいのです。今年も「水だけで洗車」をしたいと思います。

さて、トヨタ西東京カローラさんへのヒアリング。多摩市が行政として気候非常事態宣言への取り組みを進めていくために、どんな形で事業者の支援をしていけばよいのか?も含めての内容でしたが、まずは現在行っている取組み、あるいは会社としての考え方や方針も伺うことができて、大変参考になりました。

当たり前のことなのかもしれませんが、単に「走るとき」の排ガスで二酸化炭素の排出のみならず、車の生産製造過程における工場からの二酸化炭素排出のことまでを考える必要があると考えておられる視点、「ライフサイクルアセスメント」も重視をしているというのはすっかり私の頭からは抜け落ちていたことに気が付かされました。よくよく考えてみれば、そうだよなあと思えるわけですが、「意識はしていなかった」というのが正直なところ。西東京カローラさんは車を販売するところなのですが、そこだけに目を向けるのでは全く足りていないなと認識させられました。

個人的にはこれからはもっとシェアすることが必要とされる時代になり、車も「シェアカー」の時代にもなっていくような気がしていて、「公共交通」の一環に「シェアカー」「シェアサイクル」までも組み込まれていくのかなあとも考えているので、そうした点に対してもお考えを伺ってみました。また、他の議員からも「電動自動車」のバッテリーの再利用などの話もありました。初歩的なところの質問にもとても真摯かつ丁寧なる回答をいただいて恐縮でした。なぜなら、「正解は見つけられない。今できること、考えられることをやりながら、めざすべき社会に向けて取り組んでいくしかない。」というのは本当にその通りとしか言いようがない。再生可能エネルギーと言って、太陽光パネルが本当に良いのかどうかだって…パネルそのものがいずれ廃棄物になることを考える時、やっぱり正解でないと言われればその通りですしね。

トヨタ西東京カローラのみなさんが「カーボンニュートタルの本質を『正しく理解した』上で、みんなで対応することが大切」という方針の下で、一足飛びに行くことの難しさと向き合いながら「脱炭素社会の実現」に向けた取り組みを重ねておられるご苦労なども共有することができ、今、私たちが実現しなければならないこと、そしてそのために行動することがいかに簡単ではない課題であるのかも痛感させられるものでした。でも、私たちが生きていく限り…というよりも、人類が生存し続けるためには避けて通れないことでもある…そして、子どもたちに対する責任から逃れてはいけないとも思う…ここにもまた「新しい生活様式」をつくっていかなければならないんですよね。きっと。

そして、行政はもっと市民への啓発活動というか、地球温暖化に対する理解を広めることと、そのために私たち一人ひとりができることをわかりやすく伝えていくことなど、ある意味…諦めずに取り組んでいくことが何よりも必要で大事なことであることもみなさんとともに共有できたような気がします。ちなみに、環境政策課長と係長も同伴してくださったので、私たち委員会メンバーとともに話を伺うことができたのは何よりだったと感じます。

今だけを見れば、何とか凌げ、逃げ切ることができるかもしれませんが、「そうはなりたくないな…」あるいは「そうしてはいけないな…」という想いを共有し、広げていくことで私たち一人ひとりからの意識を変えていくこと。ここがまず優先かもしれません。トヨタ西東京カローラのみなさま、今日はありがとうございました。