12月議会 一般質問③

マンションのエントランスもすっかりクリスマスになっていて、もう12月なのかと思うだけで「一年間、何やっていたっけ」と思い出し、インターネットのアンケートで「この一年間で、一番印象に残っている出来事は?」と尋ねられたりして、しばし記憶をたどるわけですが、つい最近のことも忘れがちで、もう遠い昔のことにも感じ、さらには、一番とか二番とかつけることも難しいくらいの記憶力。

さて、今日も一般質問で5名が質問しました。生活者ネットワークの岩崎さんは「レンガ坂の改修工事」にかかわるユリノキの伐採に関し、「残せるところはなるべく残してほしい」という住民からの意見をもとにして質問。私もこれについては「ちょっと、その工事を待って…」という声もあったものの、今から計画変更をかけていくことも難しいこと、また、ユリノキについては樹木医診断によってかなり具合がよろしくないという判断も下っているとの結果も踏まえれば、伐採は致し方ないなと自分の中では納得せざるを得ませんでした。もともと街路樹をどう大事にしていたのか、今までどのように手入れをしてきたのかにも深くかかわり、どちらかというと、個人的には「街路樹の維持管理の手法」のことをより重視したいという考えですね。今後、街路樹をいかに保全していくか…従来通りを踏襲していてはいけないんだろうなって感じています。そして、自分たちが適切に管理できるだけの分量の街路樹にしていくことも含めて考えていかないとって思います。街路樹一本の保全にも(もちろん樹種によって異なるとはいえ)、税金が使われていくわけであって、自然を保護というか一本の木からも、私たち人間の暮らしにもたらしてくれる恵みに感謝し、愛情をもって接していくことが原点ですね。

続く、自民党の桐木さんの質問はさまざまな文献、論文などを読まれているのだなあと感じさせられるような内容なのですが、いつもとても内容が高度なので、ちょっと理解するのが難しいところあり。専門用語については、答弁する側の部長さんたちもちゃんと理解できているのかなって思うこともあるのですが、やりとりが成立していることにむしろ感心させられるのです。新型コロナワクチンの接種については既往症があったり、アレルギー疾患があったりして「接種できないと勘違いしている人がいる」と指摘し、もう少し丁寧に啓発をすべきだと促しておられました。適切に情報を提供をしていくことを否定はしませんが、答弁にもあったとおり「一人ひとりによって状態や状況も違うので、医師と相談しながら決めていくことが大切」というのが一番いいでしょうね。最終的には「自己決定」が大切。

生活者ネットの岸田さんからは「高次機能障害」に関する話題で、これも私にはちょっと馴染みがない分野なので勉強しなければならないなと思ったり、その後、自民党の飯島さんの質問では「市制施行50周年についてもっと市民を巻き込んでいくべき。先人に対する感謝が受け止められるような内容にもしていくべき。」とのご意見が述べられ、「子どもたちにとってランドセルは必須なのか」という観点も含め、ますます高価になっているランドセルの経済的な負担を減らすための提案などがありました。

私、市制施行50周年については、もちろん一つの節目であることには間違いがなく、式典などを執り行うことや記録誌を取りまとめることなどは必要かなと思いますが、「だから、市民とともにイベントで盛り上げてお祝いし、市民も50周年を迎えたことを祝う必要がある」みたいな感じなくてもよいのかなあと…これは、ホントつぶやき程度の個人的な思い。

飯島さんのランドセル問題については、とにかく重たい荷物を背負って…ひっくり返るのではないかと心配になるような小学校1年生とか…いますし、身体が大きい小学校6年生にはランドセルが小さすぎるような子どももいたりしますし、「必ずしもランドセルでなくてもよい」という考えがあってよいとは思います。いずれにせよ、あの重たさを解消できることが必要なのですが、私の子ども時代も今も…毎日の時間割を整えるという行為は変わらずですね。いずれ教科書もなくなり、すべてタブレット端末一つになってしまう時代が来るのかもしれませんが、今すぐとはいかないでしょう。「ラン活」というそうですが、ランドセル購入のために2年くらいかけて、みなさん選び抜くという話し…すでに今の時期、再来年に入学する子どものためのランドセル選びが始まるのだとか。赤と青だけでなく、色とりどりのランドセルになり、おしゃれな模様入りなど…少子化のなかでランドセル業界の生き残り策というのか、選ばれるランドセルになるための努力を感じます。

「選ばれるための条件」「選んでもらえる理由」などを考えていくというのは街づくりにおいても欠かせない視点。多摩市は50周年を機にどう取り組むのか・・・ですよね。ここにこそ、節目を感じる意味がありそうです。

最後、共産党の小林さんが「多摩市の上空がアメリカの飛行訓練に使われるのはとんでもない」って…その通りですね。