12月議会 一般質問②

さつまいもをそのまま置いておくと…ということで、同じ会派の折戸さんから器ごとお裾分けをもらったのに、全然…育ちません。折戸さんのさつまいもは…。

気長に待つしかないのかもしれませんが、水が切れないようにちゃんと見張っておかねばなりませんね。気を抜くと、すぐに弱ってしまいます。

今日も一般質問でした。多摩市議会は議長を除く全議員が一般質問をするという…「そんなの当たり前でしょ!」というのは多摩市議会の常識ですが、他市の議会では全く異なるとも聞いていますし、区議会などは議員数も大きいので毎回全員が質問することの方が難しいという事情もあるとも聞きます。とにかく多摩市議会の議員はある意味、そういう点からすれば、マジメと言えるのかもしれません。

トップバッターは共産党の橋本さん。聖蹟桜ヶ丘駅東口に駅員さんが常駐しなくなったことに対する市の見解を問うていました。子どもたちや高齢者、障がいをお持ちの皆さんに対するあり方として考えさせられるという発言でした。民間の鉄道事業者のことですし、行政としてはなかなか口をはさめないとも思うものの、確かにインタホンで呼び出せば西口側の駅員さんが駆けつけてくれるにせよ、親切か不親切かを問われれば、後者になってしまいますね。そのうち、利用者も「慣れる」のかもしれませんが。鉄道事業者も楽ではない経営環境に立たされている時代です。行政からお願いすることはできても、それ以上のことにまでは踏み込めないでしょうね。見解を問いただすことの意味はあっても、その先へと動かしていくことはなかなか難しそうです。もう一つ、永山駅構内の通路不具合のことを指摘されていましたが、大雨などによって水たまりができて危険な個所などは目につきますよね。ホント、一日でも早く解消してほしいというのは利用者のいちいち口には出さない思いだと感じています。ここもあくまでも民間企業管理のところであってお願いベースにしかならないのかもしれませんが「公共の空間」であることを踏まえ、行政がどう立ち位置を示すかは大事だなと感じています。

ところで、一般質問というのは、議員それぞれが「意見開陳する場所」であり、自由に発言できることが原則であることに変わりはありませんが、正直、ここは「多摩市議会」なので、まるでミニ国会さながら、「国会の焼き直し」のような議論が展開されるというのはいかがなものかと思います。確かに、18歳以下の子どもたちに10万円を給付する件については、所得制限は付与されたにせよ、ご意見さまざまあるのはその通りだと思っています。ただ、多摩市行政の立場としては、国で決まったことを「事務」としては粛々とやりこなすだけなんですよね…。すでに先だって、全会一致にて関連予算については可決されているのに、今更ながら、「愚策!」などと言い放たれるというのもいかがなものかと思います。だったら、補正予算にも「反対」してもらい、筋を通してもらわなねばと思います。一方では「子どもへの給付金に賛成」をしておきつつ、「愚策」というのはあまりにもあまりにも‥‥です。

国会レベルではいろいろな論戦はあったとしても、そこが自治体に降りてきたところで同じように批判だけしても、建設的なやりとりができないのが事実。なので、国政の立場はいろいろであっても、補正予算としては全会一致で可決するわけですね。「あれは愚策だから、多摩市ではやりません」とは言えませんから。

また、大阪では小中学校の学校給食の無償化が実現したということで、日本維新の会の取組みを紹介しながら、藤條さんが市長に対し「改革なくして成長なし」、「学校給食の無償化のために行財政改革をせよ!」などと迫っていましたが、さすがに私…他の議員と同じように声を荒げてしまいましたね…「だったら、どこを改革すべきなのか。学校給食無償化のために必要な予算、試算では約4億円の捻出のために、何を減らせばいいと思うのか示してほしい!」って。4億円というのは、あくまでも保護者の方から「食材費」としていただいている部分であって、多摩市の場合には「学校給食センター運営費」というのは別にあり、永山と南野の調理所の年間の費用は職員人件費までを含めると約7億円です。無償化というのは魅力的ですし、子育て支援策としてもアピールにはなりますね。でも、今でも低所得の世帯からは給食費を徴収していないことは頭に置いておきたいですね。

市長が「学校給食という一点だけで多摩市の子育て政策や施策を評価しないようにお願いしたい。」との趣旨で答弁をしてくれたので実にスッキリ。その通りです。俯瞰的に物事を捉え、政策判断していくことを私たち議員も忘れてはならないですね。

それにしても、一般質問で財源の話になるとき、「国や東京都に補助を求めて」という声があったり、「軍事費を減らせばいい」というような発言に結びつくこともあるのですが、もちろん国や都からの支援を求める提案はまああったにせよ、軍事費減らすことに対しては市議会レベルでどうこうできるものではなく…「ここで議論することは全く馴染まない」感じ。「ここは市議会なのに。」と思えることも多い。

いずれにせよ、「無償化」は税金の使い方を変えるという意味で一つの考え方であるとは思います。しかし、無償化というのは決して「タダになった」ということではないので。子育て世帯が手元にて実感できる負担がなくなることの効果はありますが、でも、お金には色がついていないので、結局どこかで誰かが負担していて、巡り巡っては自分たちも負担し、納めた税金が使われていることは意識しておきたいです。

今日は午後からは私以外のフェアな市政のメンバー3名が続けて質問しました。会派内では一般質問で何を取り上げるのかまで調整はしていないので、どんな提案や意見がなされるのかなあと…たぶん、メンバー同士でもちょっとした緊張があるかもしれません。折戸さんの認知症、介護予防については「ふまねっと運動」の提案ですが、介護予防体操には実にいろんな種類があるようですね。飽きずに楽しくやれるものがあれば、一つのものでなく選択肢が増える方が良さそう。高齢のなっても社会とゆるやかにでもつながっていけるような参加の場は必要ですね。高齢社会の伸展は財政的な面からも重たくのしかかることは一目瞭然…2015年と比べれば、介護保険の給付費が約1.2倍にもなっていまして、約76億円が昨年は約92億円になっていると。この傾向はまだしばらく続いていくでしょうね。「不可避」という言葉がぴったりです。みなでここの負担も分かち合っていかなければならない。厳しい時代になりますね。

白田さんが指摘したことの中で重要なのは「多摩市の医療」に関すること。病院の経営も今後厳しくなっていくことを見通す必要があり、多摩市として病院に対する助成をするのであれば市民に説明できる基準を持つべきと主張されていました。その通りですね。日本医科大学多摩永山病院の移転建替えに対する多摩市の考えや姿勢を問うものだったと理解していますが、答弁から理解できたのは「日医大多摩永山病院は特別な位置づけ。利益の出にくい政策医療を担っている。」ということのようでした。これはあくまでも一つの理由になるのかもしれませんし、そこに多摩市が補助金を出す根拠を求めていきたいということかなと思います。すでに、政策医療を担っている点で国や東京都から助成されていることを念頭に置きながら、他の病院との比較を知りたいところですね。病院経営の状態をいかに分析し、理解するのか…ここ専門的視点も求められそうです。

大野さんからは私たちが今までこだわってきたコンプライアンスの重要性にも触れる内容で質問がなされたとおり、これからますます財政的にも厳しい状況が見通せるわけであり、行政のみでなく私たち議員もさらに問われる姿勢なのではないかと受け止めています。「他人のふり見て、我がふり直し」という気持ちで臨みたいものです。

最近また、オンラインでのセミナー参加などをしておりますが、今日も応援している会社さんの話しを聴くための場に参加。改めて「自分自身を問う」ことの必要や大事さを認識しましたね。そして、「正しさ」だけをぶつけ合うのではなく、ぶつかり合いの中から生み出されるものを大事にしていきたいということも。まさに「答えのない時代」を生き抜くために必要な心構えかなあなんて思った次第です。明日は金曜日でやっと週末が見えてきました。ちょっとホッとします。