揺れる子どもたち。

今年の初物。もう関西方面では柿の収穫が始まっているのですね。パリッとしている状態で多少青っぽい感じがあったとしても、やっぱり「かため」を好みます。枝から収穫したばかりの実り。感謝していただこうと思います。

多摩市内も夏休みが終わって新学期…感染症対策で今は午前中の授業が続いていますが、おそらく緊急事態宣言は延長になりそうなので、学校もそこに伴う対応が引き続き…となりそうです。保護者の方からの気になるお声が入ってきます。それぞれの家庭の方針があり、その中で子どもたちは判断もして、行動もしていく。そして、学校は学校で、教育委員会から示された一定の方針の下で判断し動いていく…多摩市教育委員会の判断は東京都教育委員会、あるいはもっと大元の文部科学省の判断にも基づきながら…ということで、今までに経験したことのない状態と状況に向き合いながら日々を進めていかなければならない苦労があり、悩みもあるのだと思っています。

一切の私語禁止。

学校全体の方針で各クラスでの徹底…。程度があるのかなと思ったりもしますが、真面目な教員であればあるほどに、厳しい子どもたちの取り締まりになっていくのかもしれません。結果、学校に登校することを諦めてしまった子どもがいるようです。先生の指導に真面目に答えようとすればするほど苦しい…子どもの苦しさを想像します。でも、「一切の私語禁止」は市教委の示すルールにはなっていないはずなんだけれど。しかし、一切の私語禁止の徹底が怖すぎて、自宅待機というのか、オンライン学習も選択できる状況にあるため、学校に行かない選択をした事例もあるようです。また、夏休み明けにあたって、最初から、感染症のことが怖いので中には在宅学習を選択している子どももいます。各ご家庭の方針のもと、子どもたちは今の状況を乗り越えるためにそれぞれ必死です。

学校へ行かないで学ぶ選択も認められる中、学校に行っていない子どもたちの方が少数派。その子どもたちがいずれ登校を再開するタイミング、またその時に学校でクラスに上手く馴染める環境があるのかどうか…とても心配しています。子どもたち同士で区別されたり、分断されてしまうことがないように事を運んでいかなければならないのだと感じています。

そして、奈良県の中学校ではワクチン接種の有無を生徒に挙手させて調査したことの報道がされていました。「ワクチン接種の有無、生徒に挙手させ調査 奈良の中学校 教諭が謝罪」。

まさかとは思いましたが、市内でも同様のことが行われていたと耳に挟んだので、こうしたことで子どもたちの間での区別や差別が起こりかねない懸念を市教委には伝えました。実際に子どもたち同士の間では、心無い会話がされていることも聞いているので、心配です。学校には再度、「ワクチン接種は任意」であること、個人の意思が尊重されることを伝達してもらえたようですが、子どもたち同士でも疑心暗鬼にならざるを得ないような状態…今、社会全体がそんな息苦しさを抱えながら進んでいるように捉えています。子どもと接する先生、大人の対応、声かけの仕方一つひとつが大切になるような気がします。その在りようを子どもたちは身体全体で受け止めている気がしていて、慎重に言葉を選びながら、現状を伝えていかねばと思っています。

大人の社会もいろんな意味で翻弄されていて揺れている。そのしわ寄せはもちろん子どもの社会にも。子どもたちは無意識にも不安を抱えていて、言葉には発していないいろんな思いを抱えているんだろうなと思っています。その気持ちを少しでも解きほぐすことのできる場所は大事ですね。

今日はハーモニーカフェでお弁当のテイクアウト。完全予約制にしたので(飛び込みでも対応できるようにはしていますが)、調理する数にも概ね目途を立てることができるのはやっぱり助かります。みんなで集まって、わいわいしながら、ご飯を食べれるなんて今は夢のような話し。もう、なんか数年前のことがものすごい遠い昔のようになっているなあと。

明日から市議会は一般質問が始まります。トップバッターか…。