9月議会 一般質問

今日から一般質問で、私はトップバッターでしたので…サクッと終わって、ホッとしたところ。帰りに立ち寄ったところ、「たっぷりホイップあんぱん」の兄弟?姉妹?品を見つけてしまって、もちろん購入してみましたが、…やっぱり「あんぱん」でなければダメでした。すごい迷ったのです。何となく味わいが知れている感じがしたので、想定内で予測できたわけなので、私にとっては無難な「あんぱん」を選ぶべきでした。そもそも、クリームパン系というのは、手づくりパン屋さんとかで選んで購入しない限り、カスタードクリームの味がいまいちであることは学習済みなのになあ・・・と思い、再び反省。

さて、私の一般質問は「児童館政策」のことと「パルテノン多摩」のことでしたが、ほぼ90%以上の時間は「児童館」に対する質問に使いました。なぜなら、パルテノン多摩の再開館にあたっての準備状況については現況確認をするために必要な情報が「今の段階では出せません」ということだったので、突っ込んで再質問をするのはあまりにも非生産的だと思えたため。「指定管理者にお任せをしているので、見守っていく必要があるし、行政が介入しすぎてはいけない。」というスタンス一点張りの担当所管に対し、再質問をしても深めることができないことを理解したからですね。久しぶりに物分かり良く振舞えたのではないか?と思います。実際、そう言ってくださる人がいました。

しかし、「税金を使ってホール経営が行われている」という事実の認識が指定管理者側に不足しすぎている気がします。パルテノン多摩の指定管理者は共同企業体なのですが、その代表企業というか事業者として「多摩市文化振興財団」の名前。理事にはくらしと文化部長、評議員には副市長が加わっていて、監事には教育部長も参画。加えていうならば、財団には市職員2名が派遣もされていますし。それに、退職したくらしと文化部長が常務理事を務めていることも考えると、「市民に対する説明責任」のことは十分に心得ているはず。「十分な資料って何なの?」とも思ったりしましたが、言葉の上げ足を取るのもまた非生産的ですし。

ただ、「現状で十分な資料を出すことができません…」ってそれは、「あるけど出せない」のか「ないから出せないのか」…どっちなの?と思いますが、まさか議場の場で「まだ作りきれていません」という答えはしないでしょうから、市民のために議論を深めることができないな…って思えただけです。その先の質問はしないほうがいいなという判断でしかありません。

行政の立場を、税金を使って仕事をすることの重みが身体に沁みついている方々がいる多摩市文化振興財団がパルテノン多摩の指定管理者、共同企業体に名前を連ねているわけですから、「市民(議員も市民)に理解をしてもらうための資料づくり」の重要性をもっと理解してほしいですね。共同企業体が「チーム」となってパルテノン多摩を従来とは見違える状態に持っていく…という話しなはず。共同企業体内のチーム力。「税金を使う」ことの重たさをどう受け止め、仕事をするチームなのか、市民のために還元できるパフォーマンスを発揮できるのか問われている気がします。

博物館部門を支える人材育成をどうするのか、自動演奏楽器の活用をどうしていくつもりなのか…きちんと具体的な計画が示されるべきと思います。ここは、引き続き、嫌われるくらい(ってもう煙たがられていると思いますが)しつこく求めていくつもりです。

ということで、今日の主題でもある「児童館政策」のほうは、事前にかなり準備を重ねて質問に臨みました。私は「児童館が果たす福祉的な役割」に着目し、改めて、理解を深めていくべきだと考えているので、その立場で質問しました。上手く伝わっていると良いのですが…。今まで以上に児童館がセーフティネットとして果たす機能が大きくなるとも考えているので、そこに共通理解が進んでくれるとうれしい。少しずつでもいいので、私の周りから、児童館に対する今までの固定観念を取り除いて、共感する人を増やしていくことが必要かなと思っています。「児童館って、ただ子どもと遊んでいるだけなんでしょう」…というイメージが沁みついていそうですしね。その意味では、じわりじわりと理解者を増やすことしていかねばと思っています。そうしない限り、政策も進んでいかないと思うので。政策を進めるとか政策を実行する…そこを支える職員の力が大きい。児童館に対する庁内理解も重要なポイントです。

星形カードの寄せ書きは、施設の大規模改修に入る直前の連光寺児童館で子育て広場を利用しているママたちからのメッセージ。市長や部長にもこの一つひとつ、ぜひ、読んでほしいと思います。そして、他の議員の方にも読んでほしいなとも思いますが、児童館は間違いなく「ネウボラ」としてももっと機能できますし、「子育てしやすい多摩市」には欠かせない場所になるとも思います。

もちろん子育て中のママやパパたちだけではなく、子どもたちにとって必要な「居場所」として、これからも機能していくことが期待されますが、部長が答弁で「ソーシャルワーク的な機能が求められていく」と認識を示したことの意味は大きい。少なくとも「児童館の役割をきちんと多摩市の政策の中で明確化する必要」については共通見解に立てたと思うので、あわせて、それを支える人材確保、人材育成という課題にもしっかり取り組んでほしいと思っています。

しかし…子ども青少年部長の児童館に対する勉強というのか、知識や情報の増え方には圧倒されました…。意見交換をするたびに、その前よりも明らかに児童館への理解が深まっていて、しかも、薄っぺらではなく、ちゃんと分厚くなっていることを感じさせられて、驚きました。今日の答弁も、その場凌ぎで何とか答えられれば良いなというものではなく、部下が作成したメモ書きの内容をきちんと理解し、すっかり自分の言葉として児童館のことを語っておられるなあと思った次第です。既に、多摩市の児童館ガイドラインを策定する方向でプロジェクトチームも動き出しているようですが、部長が「児童館に足りていないことは活動したことに対する評価の視点」と答弁されていたように、客観的な立場から児童館活動を評価し、今後の方向性やビジョンづくりにもつなげてほしいですね。そのためにも学識経験者というか助言をもらえるような体制も確保してほしいし、何よりも大事なことは利用者の声を聴くことだと思うので、そこも工夫をしてほしい。市長は「子ども青少年部を後押ししたい」と最後に発言されていたので、ぜひ、そのために必要な予算をつけてほしい…。数千万数億円と予算が欲しいと言っているわけではないので。

あと、今日は今月末で任期を迎え、退任される教育長にも「児童館」に対するお考えも伺うことができて良かった。子どもたちの居場所が、必ずしも「公設公営」でなくても良い…とのご意見は重要な視点です。逆に言えば、なぜ、児童館を「公設公営」で維持すべきなのかを考え、答えを出していくことが求められるとも思うからです。すべての子どもたちを分け隔てなく受け止めていくこと、ソーシャルワークのできる児童館の機能を高めていくこと…など含め、実は「公設公営」のほうが機能を発揮しやすいと思える側面もあります。多摩市はそこをどう考えるのか?が重要です。他自治体のことはさておきなのです。多摩市には多摩市が重ねてきた歩みがあります。そこにしっかり目を向けて、必要な方向性を出していくべきです。まさに、私たち多摩市の子育て環境、子ども政策にとって児童館がどう必要なのかを考える…ここ大事ですね。

やっぱり、「あんぱん」にすればよかったとか思いながら、書いてます。今日は私の後は、藤條さん、大野さん、飯島さん、橋本さんと質問が続きました。藤條さんはオリンピックのレガシーに関連し、「スケートパーク」をつくってほしいと要望していましたが、確か、この間の議会で共産党の板橋さんも同じ要望していたな…。大野さんが学校で「ワクチン接種をしたかどうか」を挙手させたことに触れてくれ、市教委から「任意接種であることを踏まえて学校に指導しました」という答弁があり。当然の対応ですが、それこそ学校への指導を徹底してほしい。飯島さんが質問した市役所調査建替え問題の答弁で、未だどこまで話が進展しているのか見えなくて今後に不安を先送りしているだけの状態を再確認、橋本さんが取り上げていた「自治体DX」のことは私自身の勉強不足を痛感…と振り返る一日です。

 

児童館については、細かいところで伝えておきたい要望事項が少しだけあるので、そこは来週から始まる決算審査で取り上げる予定です。あ、それから、今日、私は…質問するときに座りっぱなしでした。コロナ禍の議会運営で発言するときにはいちいち立たなくて良いという認識で、そこは議会事務局にも確認済みでしたが、どうやら認識違いだったようです。でも、いちいち立たなくて発言できるのは身体への負担が少なくて助かることを実感。