すべての子どもが幸せに。

てんとうむし。

害虫なのか益虫なのかって話があるのですが、「幸せを運ぶ」とも言われますね。子どもに対する支援について打ち合わせの時にいただいた焼き菓子。てんとうむしはやっぱり益虫。四つ葉のクローバーにてんとうむしのモチーフ。

子どもたちの自殺が増加の一途になっているニュースなどにも心を痛めておられるかたは多いのではないかと思います。9月1日、夏休み明け、2学期始まり…一番気にしなければならな時期です。

子どもたちが自らいのちを断ってしまう。「助けてほしい」のサインが出せなかったのか、出していたかもしれないのに大人の側でも見逃していた…いろいろ考えさせられますね。もちろんSOSを発信していて、大人もキャッチしていたのに…ということもあります。子どもたちの辛い気持ち、誰にも言いたくないこと、言えないことを抱えていて苦しい気持ちを小さい心で消化しきれなくなってしまって…ということが想像できるとき、私も苦しくなります。

ここのところ児童館に足を運び、また児童館の館長や職員の方ともお話をして思うことは、もっともっと子どもたちに児童館を頼ってもらいたいなということ。頼れる場所なんだということを伝えたいなということかもしれません。でも、そんなに簡単に、「児童館がある」と言っても、そこに足を運んでいたとしても…そんなにすぐにはそこにいる大人を信頼すること等できるはずもありません。でも、児童館の大人は子どもたちの小さなサインを見逃さないようにと思って仕事をしています。そして、気になるときには適切な声かけをしていく…あ、すべての児童館職員がそうできるようになるといいなあという話しなのですが、少なくとも、子どものサインに敏感にならなければいけないと意識をお持ちの職員さんたちは多いです。経験も必要になるので、できるできないはあると思いますが、そう心がけている職員さんたちの方が多いです。これは経験でしか獲得できないものとも言えそう。ちょっとやそっとで身につくものではないこともまた事実。ですので、児童館職員さんとして配置すべき人材…どうあるべきかというのが今の多摩市にとってものすごーい課題になっていると思ってます。あと、子育て支援をしている職員さんたちはママたちのサインも見逃さないように心くばりをされていますね。これについても、職員さんたちのスキル差というのを残念ながら認めざるを得ない面もある。でも、最初からそれができる人、スキルがある人などいないわけ。だから、人材育成、どうやってその場に必要な人材を育てていくか?という視点が重視されなければならないのですね。

子育て支援では「質の確保」が何よりも大切だと私は思っていて、また、公設公営であるからこそ、より水準高くあるべきだと…私は考えています。そして、常により高い水準をめざしていてほしい。民間事業者のほうがよりよい子育て支援やサービスができるのなら、そちらに引き受けてもらいたいですし。公設民営でやったほうが市民や子どもたちのためになります。同じように税金を使うなら、よりよい運営をしてもらえるところに任せていくというのは当たり前のことです。

 

子どもたちのサインなどがキャッチされないまま悲しい出来事になってしまう…そんなことが起こらないように、多摩市の子育て政策が大事にされてほしいと思うものです。不登校ぎみの子どもであっても、学校ではない場所で笑顔になれていることもある。逆に学校で頑張りすぎて不平不満を漏らしてなくても、やっぱりため息をつきたいときもある。「話しを聴いてもらいたいなあ」と言うときに、その子その子のペースに合わせて、かしこまらなくていい場所で話しを聴いてあげられるようなそんな場所が地域にあると良いのになあと思います。単なる「みんなの縁側」みたいなところ。児童館はどの子にもひらかれている場であるところが強みではないかと思っています。みんなが行ける場所なんだなあと…10の児童館を回って、私が改めて実感したことでもありました。以前の児童館とは異なり、役割が確実に増えていて、期待される役割を果たしていくための研鑽が重ねられてきたのではないか。そんなことを感じています。

すべての子どもが幸せになるために。

そのために公設公営の児童館の果たすべき機能というのか、期待される役割がますます大きくなってきた気がします。市長や教育長にも一般質問で「児童館」のことをどう思うか聞いてみたいと思っています。発言時間内でちゃんと質問したいこと等を収めなければならないので、この週末はその作業に時間を使います。あとは、娘の高校のオンライン文化祭などを楽しむことにするか…という感じ。ステイホーム意識で。