(仮称)多摩市子ども・若者総合支援条例(素案)パブリックコメント募集中!

ペチュニア。うどんこ病になって以来、どうも苦手なお花になってしまい…(って手入れが悪かっただけ)ですが、この色も意外といいかもなあ。この夏はハイビスカスを育ててみようと思ったのですが、冬にもらった苗木を春を過ぎてから、「あれ?」と枯れてしまったのがとても残念。そして、せっかく朝顔市で購入してきた「富士の空」も葉っぱがつぎつぎと虫に…。ガーデニングとか、私にはハードル高いことを痛感しています。

さて、今日は子ども教育常任委員会が「(仮称)多摩市子ども・若者総合支援条例」の勉強会をするということで、子ども青少年部からの説明を聞く会があり、その他議員にも呼びかけがあったので参加してきました。市長公約にもなっている事項。来春の市長選挙…を意識しながら取り組んできた事項と受け止めています。しかし、そもそも、一つの条例の中で「子ども」と「若者」と支援してしまおうとする難しさ…「子どもの権利条約」を意識したいし、「子ども・若者育成支援推進法」も意識していきたいし…という市長からの方向性が示されての条例制定であり、「あれもこれも」と入れ込まなければならず、条例としてはシンプルさに欠ける分、難しいというのか、ちょっとカオス?!と思い、策定作業を見守ってきました。それについては一般質問でも若干指摘はしています。一つの条例で「子どもも若者も支援する」というのは全国初なのでアピールポイントになると考えたのかもしれませんが、市民にも伝わりわかりやすくするため、あるいは、運用のしやすさを考えればこそ…てんこ盛りにはしないとするのが一般的であって、全国初はどうアピールされていくのかなあとちょっぴり懸念もあります。

ただ、今回示された素案は、検討委員会での精力的な協議を感ずるとともに、担当所管の努力と苦労を感じさせる内容でもあり、条例の名称も「多摩市子ども・若者の権利を保障するとともに支援と活躍を推進する条例(素案)」という捻りだした表現にも見て取れる気がしております。ただいまパブリックコメント募集中です。

個人的には「まちづくりの基本的な考え方」とか「基本的な理念」であることを踏まえれば、そこに「議会が果たす役割と責任は?」というのも気になっています。条例の中で用いられる「市は」という表現はあくまでも「市行政は」ということになっていることが確認できたので、改めて「市議会」としての立ち位置を確認できたら良いのになあ…本当は条例の中に一言でも書き込めたらいいのに…とも思うのですが、それもまた一般的な条例の形式ではない…とされてしまうのかもしれませんねえ。

かつて自治基本条例制定の議論をしたときにも「市は」という表現について、そこには何が含まれるのか、誰を指しているのか…なんてことをハードに議論していたことを思い出します。最終的には「市は」ではなく、「市の執行機関は」という表現が用いられていて、言葉の定義にもなっている点がポイント。「市は」ではなく「市の執行機関は」とすることにより、市議会は別であることを強く意識させているのです。そのことを記憶が記憶の断片にでも残っている人って今は市役所、市議会の中にどのくらいいるかなあとも思いますが、それは「昔のこと」「過去のこと」で片づけられてしまうのとするとちょっと残念。市議会は条例を議決している点でその内容を承認することにもつながるので、それで十分なのかもしれませんが、場合によっては条例内に「市議会」の立ち位置を確認しておくことが大事になることもあるのかななんて思ったりもするのです。

ところで、この条例の目的は…

第1条 この条例は、子ども・若者が切れ目のない支援を受けられる環境及び子ども・若者がまちづくりに参画し、活躍できる環境を整えることによって、全ての子ども・若者が、自分自身を認めるとともに、 他者と互いに認め合いながら、将来にわたり希望を持って成長することのできるまちの実現を目的とします。

となっています。ここには、今は「すべての子ども・若者が」「自分自身を認められるようになっていない」「他者と互いに認め合えるようになっていない」「将来にわたり希望を持って成長できるようになっているとは言い難い」という現状認識が含まれていると考えています。

その現状を変えていくためには何が必要なのか、解決策を導くためにどうすべきなのか、今、多摩市の現状と照らし合わせ何が足りていないのか…この辺りをしっかり分析、把握していかねばならないと思っています。そのために何をするのかなあ…ということもまた大事。いずれにせよ条例制定をしてから考えるでは遅いわけであって、今から、条例制定後のイメージまで思い描きながら取り組むべきですね。私が次の一般質問で取り上げる「児童館政策」もまたこの条例に深く関わっていくに違いないと思うのですが、そのあたりもどこまで描けているのかなあ。ますます「児童館をどうしていくか」、「多摩市にとっての児童館の在り方」を深く議論すべき時期がやってきたと思っていて、とても良いタイミングと機会が巡ってきたのではないかと勝手に受け止めている次第です。いろいろ勉強しないとなあ。