特別支援学校のオンライン研修会

ご縁があり、都立小平特別支援学校武蔵野分教室のICT研修会に参加いたしました。オンラインを活用した講座でした。武蔵野分教室は国立精神・神経医療研究センター病院内に設置されています。多摩市にある多摩桜の丘学園も島田療育センターに分教室があり、子どもたちの育ちを見守りながら、一人ひとりに応じた学習活動が行われていると思います。武蔵野分教室の場合、コロナ禍でなければ、本校舎まで子どもたちが通って学ぶこともできていたようですが、今は、先生がベッドサイドまで訪問しながら活動が継続しているようです。

今日は熊本高等専門学校の福島勇先生と小平特別支援学校の谷本武慶先生が講師を務め、「入院する肢体不自由児に対するICT危機を用いた支援」をテーマにした実践報告と合わせて、学習活動で楽しく使えるアプリの紹介や子どもたちのための教具の紹介などもあり、普段はあまり触れることのない話題にとても学びの多いひとときでした。

福島先生は日々ブログを更新されているそうで、探してみたところ、ありました!・・・こちら。先生はもともと特別支援学校で教員を務められていたようですね。新聞の記事でも紹介されているように、この分野では先駆者として取り組みを重ねてこられてきた方のようです。自分の意思を表すことが難しい子どもたちであっても、意思もあれば、想いもあることを周りがどう受け止めていくのか、見逃してしまいそうな微細な動きをキャッチしながら、医療スタッフと共に成長を見守っていく…経験を重ねても重ねても、一つとして同じケースはなさそうですね。一人ひとり「個」に寄り添った対応…とは言葉では簡単に言えても、実際には非常に高度なスキルというのか、人間力そのものを磨いていかなければ、子どもたちと向き合うことができないようにお見受けします。重度心身障害のある子どもたちは意思を表出したとしても気づかれない場合も多く(タイミングの問題もある)、それが積み重なっていくといずれ表出することをやめてしまいます。「無力感を学習する」(学習性無力感)と先生はおっしゃっていました。私たち健常であっても、人間関係の中では「どうせ、言っても無駄だし」と言わなくなることとも相通じるものがあり、何となく理解できますね。ただ、重度心身障害のある子どもたちの場合には「表出しなくなった」ことにさえ、気がついてもらえない場合もあるのかもしれません。喜怒哀楽の表現も得意ではない。健常を当たり前として過ごしている私の想像力にも限界を感じるところです。

福島先生が「カラダを動かすうえでの不自由さはあるけれど、『○○したい』というココロは不自由にさせないよう教育」と述べておられ、このことは肢体不自由児への教育を考える重要な視点だと思うと同時に、「心を不自由にしない」ということもまた障害の有無に限らず、人間の尊厳を考える上でも基本的に重視すべきことであり、何よりも私たちが大切にしなければならないことではないかと思った次第です。

また、谷本先生が「応答する環境」として紹介してくださった言葉がズシリときました。「学びの基盤は『自分が外界に働きかけることができる』という自分の可能性に自らが気づくことである。自分が、外界に働きかけることができることへの気づきから、『自分もやってみたい』という意欲が育つ。」。

コミュニケーションが土台であり、基礎にあるということを改めて認識させられますし、やっぱり、「人との関わり」が大事になっていくということですね。コミュニケーションを支えていくための機器等、技術の開発が進んでいる今、以前と比べると飛躍的に肢体不自由の子どもたちをはじめ、コミュニケーションに困り感を抱えている方々を取り巻く環境も向上しているとも言えそうです。ただ、使いこなせるスキルを持つにもやっぱり学ぶことが必要だなと思い知るのは、今日の研修で紹介されていたiPad機能についても使ったことのないものばかりでした…。福島先生のYouTubeチャンネルには支援ツールなどを使いこなすためのヒントが掲載されているようです!また、後から復習してみよう。

特別支援学校は都立ということもあり、市教委との関係は薄いというか、ほとんど無いに等しい感じもあり、地域にあっても距離感があるのは正直なところ。まだ、ちゃんと見学はできていないのですが、諏訪商店街にも「+laugh(アンドラフ)」さんがオープンし、近所の子どもたちにも好評の駄菓子屋さんとか、楽しい取り組みもしながら、みんなに居場所のある地域環境をつくるために頑張ってくれていて、医療的ケアの必要な子どもたちが日々過ごしている姿を目にしています。

何かたいそうなことができるわけでもなく、そんなスキルも持ち合わせていないわけですが、理解者としての自分自身の意識をもっともっと高めたり、磨いたりしておかなければ…なんて気持ちを改めて確認したのでした。

今日は、「議員の学校」のオンライン研修会があり、「私がみてきた地方議会、私が考えるこれからの地方議会のあり方」というテーマで好きにお話をして良いという話しでしたので、好きにお話しできると思い、報告者を引き受けたのですけれど、これが思った以上に大変で…ここ一週間ほど、すごい勉強してしまった…。メールなどいただいていた方には、対応が遅れ遅れになっておりまして、申し訳ありません。この場を借りてお詫び申し上げますが、順次、お返事などさせていただきます。

こんな感じで…ズームを使っての会議。東村山市議の佐藤まさたか議員が撮影してくださいました。佐藤議員とはこの間の日曜日…西東京市の公園視察もご一緒させていただいたのですが、それもまだ、自分の中ではきちんと消化しきれていないので、どこかでまたブログに掲載しないといけないなーなんて思っていたりします(これは私の備忘録でもあるので)。私の議員活動というのは、ホント、多くの方々に支えられているなあと感謝する限り。

今日の研修会も…参加することができたのはひょんなことから、ご縁から…というわけで。多摩桜の丘学園の先生も参加されていたようですし、コロナが少し落ち着いたら、小平特別支援学校にも見学に行ってみたいですし、多摩桜の丘学園にも足を運んでみたいと思っています。

今日のハーモニー塾のお弁当は「ひき肉と夏野菜のカレー」でした。ぜひ、シェフのえみちゃんのランチも食べに来てくださいね。ハーモニーカフェの売上が子ども支援の活動を支えます。