「勝ちすぎない」という結果。

一年ぶりのふるさと多摩夏祭り。今年は「ピンク」の朝顔が欲しいと思っていたのです。「富士」という品種だそうです。咲き終わったお花を摘み取って、秋まで咲き続けるように育てたい…と思っていますが、上手くいくかな。

東京都議会議員選挙の結果が出ましたね。多摩市、稲城市の南多摩選挙区の結果には頷けるものがありました。そして全体としても、前評判というのか、選挙コンサルタントなどを名乗る方々の分析は当たらずで、議席は減らしたものの都民ファーストへの一定の支持が明らかとなり、議席増で躍進するだろうと思われていた自民党が期待されていないことがわかり、公明党が厳しいとしながらも候補者全員当選という強さを見せ、立憲民主党は議席は増やしたものの目論見通りの結果が得られたとも思えず、その立憲民主党との連携関係が結べた地域では一定の成果を出せたと自負し、もちろん手ごたえを感じることができたと話す共産党は1議席を増やすことができたということ。どこか一つの政党が「勝ちすぎる」というわけではない結果で「圧勝」とか「躍進」というような言葉が躍らない結果。今後の都政運営に置いてどのような綱引きが行われていくんだろう…と思うものですが、各政党は国政選挙の前哨戦とも位置づけていることを思うと、今後、都民ファーストに所属の議員のみなさんの国政選挙に対するスタンスがどうなっていくのか…都知事との関係性は「是々非々」ということをおっしゃり、「ふるい議会をあたらしく」するためにこれからも取り組むとする言葉通りに行くとしたら、どんな対応が図られていくのか注目したいと考えています。都民ファーストに所属の都議会議員のみなさんは、私が民主党に所属していた時に一緒に活動したり、勉強していたことが懐かしく思い出されますが、当時の「志」…今でも忘れずに貫いてくれているといいなあって思うものです。

今回の結果で個人的には「無所属」で立候補されていた江戸川区の上田令子さん、品川区の森澤きょう子さんの当選は個人的にうれしいです。このお二人には勝ち抜いてほしいと思っていました。都議会の中で「一人会派」であることはなかなか辛いところもありそうですが、ぜひ、がんばってもらいたいです。生活者ネットワークも岩永やす代さんが当選されて、よかった。生活者ネットワークの議員の多くは議員に立候補することを決めてから地域活動に出始めて、顔を知ってもらう行動をするというよりも、もともと何らか地域で活動している中から議員(代理人)となっていくわけで、みなさんテーマをお持ちです。とても大切なことだと思っています。たまご?ひよこ?…議論でしかないかもしれませんが、議員になるために地域に顔出しをしていくことがほとんど。もともと議員になりたい人を候補者に選ぶわけではないのが生活者ネットワークであって、その良さを発揮した活動の継続、期待するものです。生活者ネットワークの候補者は全員当選してほしかったので残念。春に亡くなった大学の恩師も「自治」にこだわり、ずっと応援していました。

今回の都議会議員選挙で…女性議員がまたじわりと増えたことはよかった。127の議席のうち、やっぱり半分ちかくを女性にしたいなと思うものです。今は、「女性だから当選しやすい」みたいに言われてします。女性がまだまだ特別であるという認識の裏返しにある発言。「女性だから、男性だから」を意識することのない時代の到来はまだまだ少し先になりそうですが、とにもかくにも「政治家なんてなりたくない」と嫌煙されるのではなく、子どもたちが憧れを持てるような職業にもしたいですし、「いい仕事をしているなあ」って政治が信頼されるようにもしていきたい。

今はそれに著しく逆行しているようにしか思えないのが悲しく、そこへ来て、この低投票率…ここには本当に毎回、ガッカリさせられるものですが、その意味では、今回の都議会議員選挙で自分自身の立ち位置の難しさ、あるいは、静観せざるを得なかったという状況など振り返ってはいろんな思いがこみ上げるものです。

でも、落胆ばかりもしていられず、また明日からのために深呼吸をしてから、前進するしかありません!今回のどこかが「勝ちすぎない」という結果が都政運営の緊張感となり、いい方向に変わっていくことを願うのみ!