わかっていた光景とはいえ。

新型コロナウイルスワクチン接種の予約再開(月曜日、火曜日はお休みだった)され、電話がやっとつながって予約を確保できたという声を数件ですが聴くことができました。電話予約ができたという話しは初めて…。歳末感謝セールで特賞を引き当てるくらいの感覚なのかなと思うくらいにつながらないと聞いていたので、数件であっても「つながった」という声を聴くことができ、ネット予約に対応できない市民にも配慮した予約受付体制になってきたのかなとも感じています。

「いのち」がかかっている。

みなさん、そんな受け止め方で、必死に電話予約をされています。プッシュホンを押しすぎて人差し指が痛くなってしまうからと絆創膏を指に貼ってから電話をしているという方もいらっしゃいます。今日も予約ができなかったという声もありますし、今日、予約ができたという声もありますし、悲喜こもごもがこんなにも身近に感じられたことはあったかなと思うくらいです。「受験の時の合格発表みたい」だと…でも、息子が合格した時よりもワクチン接種の予約ができた今日のほうが「ホッとしている」と。受験はやり直しができるけれど、ワクチン接種の予約はダメならダメで終わってしまいそうだ…とそんな気持ちで電話機に向かっておられるわけであって、予約ができた時には涙が出たと。

さて、市議会も定例会前に差し掛かり、一般質問を準備しています。今回は「気候非常事態宣言その後」のことをとりあげたいと思っていて、担当所管へのヒアリングなどを含めて、情報収集中です。

そして、改めて…図書館本館建設予定地を見に行きました。車で当該地のそばを通過することはあっても、しっかり見ていなかったので見てきました。わかっていたけれど、やっぱり凄まじい光景です。時代に逆行しているのではないかという気持ちは私の中ではいまだ錯綜中でもあり、竣工されてしまえば、また時の流れと共にこの場所に馴染む風景になっていくのかもしれませんし、きっとそうなるに違いないはずだと思いつつも、心が痛くなるような風景でもあります。

「あんなにも木の伐採が行われてしまうなんて」・・・と想像以上だったとする声も耳にしますが、レンガ坂沿い遊歩道側の工事囲いは高いので、歩いているだけだとなかなか全体を見るなんてこともできず。ガシガシ動いているブルドーザーの音をぼーっと聞いておりました。

一応というか、伐採した木の活用をする「中央公園のみどりの記憶をつなぐプロジェクト」が行われ、図書館の家具をつくったり、木工体験ワークショップ、木のしおりづくり、炭焼き体験ワークショップなど企画もありますが、それはここにあった樹木のうちどのくらいを使用するものなのかなと思います。「みどりの記憶」…当然ながら、樹木だけの話ではなく、動植物もいたわけでしょうし、そのことも含めた記憶であるのかどうか…というのは気にかかっていますが、ここで暮らしていた動物や植物のことまでは調査をしている感じはないなあ。「生物多様性」大事だと思っているので。多摩中央公園の開園と共にこの場所で育まれてきたものにはもっと多様性があったのかなと今更ながら…。

「気候非常事態宣言」に掲げられている3つのこと。

1.「気候危機」が迫っている事実を市民全員と共有し、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指します。
2.資源の有効活用を図り、使い捨てプラスチックの削減を推進します。
3.生物多様性の大切さを共有し、その基盤となる水とみどりの保全を積極的に推進します。

せっかくの宣言も、正直、まだまだ市民も共有できているわけではなく。残念。認知度を上げていかないといけない。もっと発信していかないといけないだろうなあと考えつつ、一般質問作成中。