遊歩道の街路樹チェック

昨日に引き続いて、今日も朝から新型コロナワクチン接種の予約をされた方からの連絡を受け、「やっと予約が取れました」という安堵のお声。そしてまた、今回の予約に関するご意見などもいただく。

たま広報でも「新型コロナワクチン接種」のことが書いてあるけれど、とてもわかりづらいなどご意見もあり、「でも、発行段階ではワクチンがどのくらい届くのかとか、確定事項ではなくて告知しきれないこともあったのではないかと思います。」と説明をすると「なるほど。」とご理解くださる方も多いですね。「今日も予約ができなくて」という方もおられる一方で、「ワクチンは必ず確保されるのよね」と念を押しをされるかたもおられたり…さまざま。

市の情報も随時更新されていきますし、インターネット予約サイトなども微修正で改善が加えられているようで、そのことにお気づきになった方もおられるようです。予約日ごとの予約受付人数についても、確定用情報として…素早く情報提供ができるということではホームページ(特設ページです!)には情報掲載されています。高齢者の方はみなさんインターネットをチェックする、あるいはホームページすみずみチェックするのも大変なのかなと思われます。今は75歳以上…ということを考えると。

神戸市では大学生が高齢者のワクチン接種予約について「お助け隊」となってサポートしているという情報もありましたね。各自治体で工夫がなされているようです。今日は市議会でも議会運営委員会が行われたのですが、ワクチン接種予約の件について議員に寄せられている声があれば寄せてほしいということで、急遽なのかヒアリングも行われたようです。よりよく改善できるところなど、前向きに捉えて対応したいとする姿勢なのかなと理解しています。

こうなることはある程度予測できていたことでもあるので、「よりベスト」に近づけるように考えていくことが大切ですね。

さて、今日は折戸議員と一緒に豊ヶ丘1丁目に出向き、道路交通課の職員の皆さんと地域住民の方との遊歩道の街路樹チェックをしてきました。ぐんぐんと成長する街路樹、「引っ越してきたときと比べると、背丈がうーんと大きくなってしまって…」とおっしゃる住民のみなさん。街路灯のあかりが遮られる、あるいは遊歩道が暗がりになる…ということで、その都度、市に相談をして個別対応で剪定はしてもらっていたようですが…。今年に入ってから、「何とかできないものか」と市に相談をしたところから始まり、実際に、樹木が生い茂る季節に改めて状況を確認することになり、今日を迎えたようです。遊歩道に面してすぐの住宅街。遊歩道沿いにかなり密に植えられている樹木たち…育ちに育っていることは一目見ればわかります。

大木だなあと見上げて喜べない…「巨木になりすぎた樹木に恐怖を感じる」というご意見に「きっとそうだろうな」と思えるのは、強風に枝がわっさわっさとものすごい揺れること間違いなしでしょうし、「倒れてきたらどうしよう」と窓の外を心配してしまう気持ちが想像できるからです。また、強い風雨などがあれば、落ち葉がどっさりとトイに溜まってしまって困っているという声、住宅の外壁、屋根なども枯れ枝などが飛んできて傷がついていると言われたことがある、そして、雪が降り積もれば、その重さで枝がへし折れてしまうようなことがあって、万が一が起きたら…などなど声が出されました。「こちらは高齢になるのに、木は成長するし、脚立を使うのにも躊躇してしまうし…」…今までは、何とか住民自身で枝を切り落としたり、なるべくできるところは自分でと対応をしてきたけれど、「さすがに難しくなってしまって」と…市にお願いすることの心苦しさが入り混じったお声も伺うことができました。

 

街路樹チェックを開始するにあたり、担当職員の方から「多摩市には街路樹が約1万6千本あります」という説明もあり、「他の地域でも対応しなければならないところもあり、今年中にすべてを伐採するのは難しいかもしれない」という説明がきちんと行われていたことは好印象でした。住民の方の中には「木を一本伐採するのには30万とか40万とか必要なんです」ということにも「すごいかかるんですね。」と驚かれていたご様子もありました。

地域住民の方と一つひとつの樹種を確かめながら、伐採なのか、剪定なのかなどなど、どのように対応することができるのかを見極めつつ、何らか対応する樹木についてはお決まりの目印…スズランテープを巻いていきました。市としては、周辺住民だけでなく、遊歩道を利用される市民の方、例えばウォーキングされる方々の声も聴いておく必要があり、「みなさんからいただいたご要望を100%叶えられるかどうかは確約できるものではないけれど…」ということの説明もあり、行政側の抱える事情についても住民側にまずは共有される場面もあり、重要なコミュニケーションだなと思った次第です。

地域の方は、職員の方が一つひとつ丁寧に樹木チェックをされたことに感謝をされていました。「本当にありがたいし、うれしかった。」との感想もいただきましたし、なかには「要望要望で申し訳ない」という気持ちを漏らしている方もおられ、恐縮されていました。

個人的には防犯的な面からも「安全安心を確保する」観点で、やっぱり巨木化していたり、立ち枯れまでは言っていなくても、密林のように植えられているからか互いに競り合って、養分を確保しきれずに弱っていそうな樹木、枝がからみあってどうしようもない状態などなど…適切に手を入れてあげると、街路樹にとってもよい環境ができるのかなと思いましたが、素人考えかな。陽の光が土壌まできちんと届くことも大切なことかなと思ったりします。

折戸さんは「職員がフットワーク軽く、現場に出向き、市民と一緒に考えることは大事なこと。」とおっしゃっていましたが同感です。今後、限りある予算の中で対応しなければならないので、多少の時間がかかりそうですが、そのことも含めて、コミュニケーションをていねいにとり、意思疎通をすることさえあれば上手く進んでいくかなと思いました。

暑い夏は日陰を作ってくれる街路樹であったり、青々としていて目を休ませてくれる効果があったり、樹木が果たす役割はとても大きい。一方で、住宅がそばにあれば防犯や防災面からの安全安心確保の面から対応する必要がある場所があることも事実。…樹木の伐採や剪定には数多くの意見がありますが、何を優先に考えていくかなど悩ましいということも再確認。私自身もいろいろと学べたこともあり、いい場面に立ちあわせていただいた地域の方と職員の皆さんに感謝です。

多摩市街路樹よくなるプラン