エコ・アクションへ。

先週末開催の「消費生活フォーラム」と「エコ・フェスタ」と…もう一週間も経過すると記憶がゆるゆるなってくるのですが、大事だと思ったこともあるのでここにメモしておこうと思います。

毎年開催されていて、大事な行事だなと思っているのですが、なかなか参加者の輪が広がらないというのか、こうした活動に関わってくださる方々の粘り強さというか、継続性には頭が下がるばかりなのですが、もう少し、発信力を持たせたいなあと思っているところです。

私は電磁波問題に関する学習会に参加し、それから、東日本大震災の後、いち早く原発、エネルギー問題に対する市民のアクションを!と行動をはじめた「多摩循環型エネルギー協会(エネ協)」のみなさんが企画をされたシンポジウムに生活環境常任委員長として出席し、貴重な発言の場をいただくことができました。多摩市は半年ほど前に市議会とともに「気候非常事態宣言」を行っていますが、ここへ来て、国もエネルギー問題2050年にCO2排出ゼロ!と言い始めたタイミング!…私たち、何ができるのか…と投げかけと問いかけは、ホント、タイムリーだなと思った次第です。

 

私は…結果的には「気候非常事態宣言」として結び付くこととなったかなと思われる生活環境常任委員会での取組み、「廃プラスチック発生抑制」をテーマにした調査活動などの報告をさせていただき、あとは、環境部の地球温暖化対策担当課長、ごみ対策課課長、公園緑地課課長、環境政策課のそれぞれから現状の取組みや課題などが発表されました。環境政策課長は急遽欠席となり、部長から代役を。それぞれ課長さんたちから担当業務について現状の課題も含めての報告…なかなか凝縮されていてよかったなと思います。

フロアの市民の方々は、環境活動などに熱心に取り組んでおられる方や行政や議会なんかを上回る情報や知識量、経験をお持ちの方も多く、「もっと緊張感をもって、しっかり目標を立てていく必要がある」と手厳しく、「そうなんだよなあ。宣言しただけで終わってしまってはいけないな」と思っているものの、次なるアクションというか、打つ手に乏しいというのは…まったく、鼻息荒くCO2削減を宣言した国に対して私が感じている歯がゆさと似たものがあるなと。

とにかく、私は地道に地道に、そして着実に確実に、市民の意識をどう変革していくかが鍵だと思っていて、その意味では、消費生活フォーラムとかエコ・フェスタとか、その在り方もちょっと斬新にできないかなーとボーっと考えているわけです。そこに思いついたのは「環境×芸術」ということであって、全国の事例やら海外での取組みに目を転ずると、目を見張るような「エコとアート」のコラボレーションが実現しているものが多数あり。

だから、私はパルテノン多摩って、そういうところに役割があるのではないの?と思うのです。パルテノン多摩が文化や芸術を通じて、社会課題を解決する…気候非常事態というのは、ホントに深刻で切実な社会課題だからこそ、私はそうしたことに挑戦するアートにこそ取り組めないのかななんて思ったりするのです。アイデアはいくつかあるのですけれど、これはちょっとまだ秘密。環境政策課長がとても前向きに考えてくださっていて、そのアイデアにも期待するところなのです。

ここのところ、「アート×ビジネス」ということでもいくつかオンラインでのセミナーを受講していますが、やっぱり「アートの力」を活かすことができたらと思います。

アートは「他者への理解」の入り口。作品のつくりての顔を思い浮かべたり、そこにある意図や想いを理解しようとした瞬間の自分の意識の働き…ここが大事なわけなので。新しい発見とか気づきとか、自分との違いを含めて見えてくることがたくさんあるはず。だから、私はアートって「いい」とか「悪い」とかではなく、自分にとって「好き」「嫌い」というか「合う」「合わない」というような歓声でいいと思うのですが、身近なところで触れるということがとっても大切だなと考えています。

だから、パルテノン多摩があるわけですし。

話を戻すと。このエコ・フェスタのミニシンポジウムで感じたのは、こうやって環境部長以下すべての課の課長が集合して、話を聞ける機会って‛めっちゃ’貴重じゃないかしら?!!!

という気づき。私の散漫でまとまらない話は別として、課長たちの話を聞いていて、多摩市の環境部のことがホントに手に取るようによくわかるというか、こうした場で「気候危機」をそれぞれ担当課が自分事として考えて、発言もするって重要なことではないの?ということ。なにせ、この件では、「地球温暖化対策担当課長」なんて課長がいるわけで、ともすれば、彼一人だけに「気候危機」「CO2削減」の取組みがのしかかってしまうというのはよくある話なので。環境部全体でまずは取り組みを進めていく、そしてまた、市全体としても…と勢いをつけていくためには、こうして市民とともに「環境部」としての一体感を創り出せるような場があるといい。

 

環境が大事だという割には、国もそうなのですけれど、「環境省」はあってもなんか立場的には強くない。それは多摩市でも同じような気がしてますので、奇をてらうことは必要はなく、着実なところでエコアクションにつながるような取組み、そしてまたちょっと珍しい「環境×芸術」にもトライしてもらいながら、市民の意識変革につなげていけるように後押しをしたいところ。私も情報集めなどしていきたいと思います。

 

町田市の芹が谷公園。町田市の国際版画美術館へ。「文化施設×公園×もっと使われる公園へ」の取組みが進んでいる場所でもあります。ここでも考える公園活用、そして、文化施設の在り方、子どもたちに残したい風景…。直接足を運んで触れることが大事だなと実感する週末。穏やかに過ごしたいなあと思っているのですが、いろいろ先送りしている事務仕事があるな…。