またもや「こんなはずではなかった」と設計の見直し?!

やっぱり、生協のプリンのおいしさ。「食べすぎじゃないか?」と言われたので、しばし、時間を空けて、でもだんだんと賞味期限が迫ってきたので開封。3個入りなので、3日間楽しめます。一般質問の通告書を完成させたのでそのご褒美です。

さて、今日は議案説明がありました。新型コロナウイルス対応で新たに提案される補正予算の説明、提出予定の議案、そしてまた、9月議会では昨年度の決算審査も行うのでその内容などてんこ盛りでした。以前は、議案説明の時に結構、質問が出されたりで時間かかっていましたが、最近は市長をはじめとする出席者からの一方的な説明が中心。なるべく「密」を避ける…という配慮があるのかないのかわかりませんが、とかく時間短縮が命題となっているような感じもあり、質問はほとんど出ずに速やかに終了しました。

まずは、昨年度の決算の内容ですが、新型コロナウイルス以前の状態ですし、今のような状況は想定もされず。もちろん、「良好な結果を残すことができ終わる」…ということですね。市民の暮らしの実態はさておきで、オリンピックやパラリンピックを目前にして、世の中全体がウキウキしていたというか、浮足立っていましたから。今年度末に向けて、そしてまた、来年度以降に向けてのことを考えると、何よりも市民の生活を支えていく役割がどう果たされていくのか…不安な気持ちが立ち込めますが、それを口に出すことはまかりならないような感じが漂います。

今後のことを考える時、既に工事がスタートしているパルテノン多摩の大規模改修、そして、図書館本館の再整備、北貝取小学校の再整備…地域レベルでもコミュニティセンターの大規模改修や小中学校の改修に建替え、それに何よりも市役所庁舎の老朽化に伴う建て替えにも取り組んでいかなければならない。もちろん公園の改修をはじめとする、都市基盤インフラについても老朽化への対応は必須。道路なども含め、生活を支える都市基盤インフラは無視できないですから…。

正直、背筋が寒くなるというのか、本当にこのまま進んでしまって、財政は破綻せずに済むのだろうか…市民の負担というか、子どもたちの世代に大きな負担が重く重くのしかかるようなことにはならないのだろうか…と思います。多摩市はいちはやく行財政の改革に取り組んできて、財政も堅実な運営を進めてきたとはいえ、日本全体の経済状況も激変し、今後、ますます厳しくなることが予測されていますし、「決まったことだから」と突っ走っていくことが本当に市民のためになるのか、将来のためと言えるのか、私の中の天秤ではかれば、疑問がわいてきます。

そして、今日の議案説明で「えええっ!」と思ったのは…。パルテノン多摩の工事に関連し、「今後の維持管理面向上を目的とした蒸気配管などの埋設配管ルート見直しを行うために契約金額を変更する」という議案が出されてきたこと。この議案にはインフレスライドで人件費増額分が含まれているとはいえ、全体では約6500万円もプラスされるという内容。

副市長がここの部分だけを取り出して、説明を下さったのですが、「結果的には、汚水管と雨水管の移設工事はしなくて済むから、その分は経費は節減されるけれど、ルートの変更に伴う工事が必要となって全体では工事の金額が増額になっています」ということで…「ん?」と思うわけです。

「え、いまさら?」

多摩中央公園に図書館を建設することとなったため、もともと公園に敷設されてた基盤部分(地域冷暖房対応の配管などなど)を移設しなければならず、はっきりいって、余分な工事やら費用が必要であることは承っていたものの(これに関しても、後々から説明された記憶)、しかし、またここにきて、変更されるとはどういうことなんでしょう?

ということで、思い出したのは多摩東公園の大規模改修工事のこと。ここでも配管が想定よりも埋まっていた…というのか、図面通りの位置にはなかったので、途中から工法を変更するために工事費を大幅増額をしたということがありましたが、全く、それと類似したような出来事に思えてなりません。

もともと公園をつくるときの工事主体は今でいうUR。完成してしばらくしてから市に公園が移管されて、晴れて市民の資産となり、そして、既に工事をした当初当時の担当者や責任者はすでに退職してしまっているような状況(URにしても、市にしても)…そんな状況で、今、改修工事などを担うのは当時のことを知らない世代…。手掛かりになるのは古い図面だったりするわけです。きっと手書きで昭和臭漂うものだろうと思うのですが、その図面なり基礎的資料は多摩市にちゃんと保存保管されているのか心配になりますね。多摩東公園の時にも「引き継がれるべき資料が引き継げてなかった」という事実が明らかになったわけですが、そうした中で、今、多摩市行政が仕事を進めなければならないという状態や状況…なんと表現したらよいものか…。

今回の場合はなぜ、こうした設計の見直しが必要になったのかわかりませんが、「もともとの図面」などを正確な資料が存在していれば、はたまた、いざ工事をしようと思ったら想定通りの工法、工事内容で進めることが不可能でした…チーン…アウトにはならないはず。こんな風に「まさか!」の状況が起こること…通常だとあり得ないって思うのです。実際に、今回の埋設配管ルートの見直しがなぜ必要になったのかなどなど、きちんと要因の把握や分析を確認しておきたいと思っていますが、多摩東公園の大規模改修工事の時に引き続く「埋まっていたものの」の話ですので、もしやまた…と嫌な予感しています。

そして、こうした事態については誰にも責任を追及もできず、憤りを向ける矛先もなく、ただただ、大規模開発とニュータウンを受け入れて、まちを切り拓き発展させてきた多摩市の背負う運命としか言いようがないというのが酸っぱい。

しかし、いよいよ着工となってから、「こんなはずではなかった」と予算の増額をしなければならない事態とは、傍目から見れば「異常」というのか「不可解」としか思えないですね。こうした事態を防ぐためには、事前調査などをもっと正確に実施しておく必要があるのかもしれません。あ、「もともとの図面」はそろっていたけれど、内容そのものが正確ではなかった…ということであれば、ホント最悪ですね…地団駄踏んだところで始まらないわけですが。

今日一番の私のもやもやなので、とりあえず、議案内容をもう一度見直して、状況確認のヒアリングをしたいと思っています。そしてまた、今日は図書館再整備に関わる工事についても、「建築と空調工事に関して入札が不調」という結果の報告がありました。あ、3月の定例会のこと思い出します。建築確認の申請がおりていないにも関わらず、工事を遅らせるわけにはいかないと、ものすごくイレギュラーな補正予算が提案されるとともに、今年度の予算も可決されてしまったこと。あの時の議論を思い起こします。「工事は絶対に予定通りに進めるんだ!」…と半ばごり押し状態…私たちの会派は行政の手続き的には適切とは言い難いとの指摘は結果的にはかき消されましたので。「予定が大事、スケジュールが優先、遅らせてはならない」と議会も全力で行政のイレギュラーな手続きを後押ししていた記憶は鮮明ですが、しかし、入札不調ということで、結果的には元の木阿弥になったよな気がしてならないのは気のせい?!スケジュール通りにはならなくなったってことですよね?

 

何となくパルテノン多摩の工事費増額のことにせよ、図書館本館整備事業の入札不調にせよ…「こんなはずではなかった」が続きそうな予感が当たらないことを願いますが、もともと新型コロナウイルスの発生や拡大についても「こんなはずではなかった」ってことなのかもしれませんね。そういえば、来年に延期されたオリンピック・パラリンピックもどうなるのでしょうね。