計算ドリルとノートのセット!

夕刻から、ちょっとだけ小学生の宿題を見る機会をいただいたのですが…。なんとびっくり、この計算ドリル用にノートがあるんですね。

外見だけ写真を撮影させていただいたのですが、このノートの中がまたびっくり。単なるノートではなく、ちゃんと問題に対応して、回答場所まで指定してあり、しかも、ご丁寧にちゃんと「筆算用」のスペースまであり、ワンポイントアドバイスまで。教材会社恐るべし…。そして、これは保護者が教材費として「買わされる」わけですよね。それまた、学校から言われたことについて、一般的には言われた通りに対応するのが保護者…ともなれば、すっと受け入れて購入するのでしょうね。

私は、学校が指定する「〇マス」「〇行」といったようなノートを購入させられることについて、母が「おかしい」と疑問を持っていたので、言われた通りではなく、「うちの子は、うちの子どもが書きやすい文字の大きさで、ちゃんと書字させますので、大学ノートを持たせます。」ということでしたから。いわゆる「キャンパスノート」を使用していて、算数の時は「横書き」、国語の時は「縦書き」にしていました。まあ、学校に言われた通りのものを購入しなくとも、勉強のは何ら差支えもなく、普通に授業を受けていましたし、もちろん、先生は先生でいろいろ思うことはあったのかもしれませんが、そのことが特段、学級経営や授業をする上で問題になることは全くありませんでした。

そんな私から見ると、今どきの「計算ドリル&ノート」セットという教材に驚くしかなく。まあ、先生にしてみたら、ノート指導をする時間を節約できるのか、そこはよくわかりませんが、「売れている」わけですから伴うニーズがあるということですかね。まあ、「百マス計算」用にノートが販売されていることにもびっくりしたことを思い出しましたが、これを教材の進化とでもいうのか?「ドリル&ノート」セットにしたほうが、子どもたちの学力向上につながるんですかねえ。

と思ったひとときでした。これから、学校は「個々に応じた」がますます求められる時代となり、そしてまた、一人一台タブレットPCともなれば、そうした環境により近づいていくはず。一体、どんな教育活動の展開をめざしていくのでしょうね…。個性が大事とか、一人ひとりにあったやり方…を認めていくとしたら、すべて統一規格に当てはめよることなどもはやできないような気もしますが…。

少なくとも、うちの娘の時代にはなかったなあと思い、時代を感じます。それにしても、教材の進化というか、教材会社の工夫なのかもしれませんが、その分、子どもオリジナルのノートの使い方とか、自分なりの工夫みたいなことが許されないということがあれば、それについてはいかがなものかと思うのでした。