「9月入学」導入見送り。

ここのところ、注目して見守っていたのが「9月入学」問題。今日は参議院開館内でも「学びの保障と9月入学を考える院内集会」が開催され、オンラインを通じて、有識者からのご意見なども拝聴していましたが、いちいちに「ご尤も」と思えるご意見ばかり。文部科学省内は「9月入学」問題に影響を受け、あらゆるところで業務停滞というか、他の業務に支障が出るほどの状態だったと伺っています。導入が先送りされるというニュースを見て、胸をなでおろしています。#9月入学本当に今ですか?

改めて、丁寧に議論を進めてほしいです。そして、今回の9月入学については、もし実施されるとすれば約5兆円ほど必要であったとも耳にし、それなら、もっと有効に必要なところに税金を使うべきだろうとも思うわけです。文部科学省でお仕事される方々はもちろん決定通りに動かざるを得ないのだと思っていますし、いろいろ思うことはあっても、そこは従順にするしかないはずですが、仮にも「9月入学」ということになって、やらされるほうもたまったものじゃないというか、辛いものがあるのでは?…とも勝手に想像しておりました。

「9月入学」について真正面から反対というわけではなく、素朴に…「本当に今なの?」という声。

これ、受け止められて良かったと思います。私も「それ、今なの?」って心底思っていました。よくわからない力に押し切られなくて本当に良かった。

多摩市内でも小中学校が再開。教育委員会の方に問い合わせをしたところ、指導主事の皆さんが各学校の様子を巡回されていると伺いました。個人的には各学校の保健室のことが気になっていて、やはり、感染症対策をしていくともなれば、「学校保健」が関わってくるでしょうし、保健室の先生=養護の先生の役割が大事になってくるかなと思うからです。そしてまた、4月に先生になったばかりというような新米の先生たちもいらっしゃるわけですし、教職員の人事異動によって、新たに着任された先生方もおられるでしょうし…いろんな意味で先生方の不安も大きいのかなあとも思います。

正直、そうなってくると各小中学校の管理職とも言える、校長あるいは副校長先生の力量が問われ、そこに力量さも現れるのではないかと考えていますが、そこをフォローしていくのは教育委員会の大事な役割でもあります。あれこれと指示、命令ばかりを出す教育委員会ではなく、学校現場をフォローする役割を果たす教育委員会であってほしい…日ごろから私はそう思っていますが、「新型コロナウイルス対策で各小中学校で工夫して取り組んでいることについて共有できるように情報発信をしている」という話を伺いました。

日ごろから、学校どうしの関係で言えば、お互いに聞きあうというか、尋ねあうことをしない限りは見えてこない取組みというのは多々あります。ですので、今回の新型コロナウイルス対策に関する各学校の対応について、全体を眺めることのできる指導主事の皆さんが、「ちゃんと(国やら東京都やらの指導指示について)取組めているのか」とただ単に監視するだけ、そして、不十分であったり、できていないところに「ダメ出し」をするだけで終わるというのではなく、教室レイアウトの工夫、トイレや洗面所での工夫などなど、現場で努力しているところに目を向けて、共有していくというのはとても良いですね。

今日は会派でも集まり、市民の方からいただいた陳情への対応をしました。私たちも市民の方からご意見をいただいて、気がつかされることもあります。いろいろとお話を伺いながら、途中で市の担当者の方にも入っていただきつつ、意見交換をさせていただきました。市の担当者の皆さんたち、ご自身の受け持つ範囲というか、担当している範囲のことについてはしっかり勉強しているというか、まじめに取り組んでいることが伝わりました。ただ、気を付けなければならないには、自分の業務だけには精通していたとしても、それは「ミクロ」の視点に陥ることもあり、実は、ちょっと俯瞰するというか、少し離れたところから捉えるというののか、もう少し「マクロ」で捉えると、違った見方とか考え方もできるのかなということ。個人的な印象としては、せっかくエネルギーを注いで仕事をしているのに、もったいないなあ。

 

「東京アラート」が初出動…。私たち一人ひとりが気を緩めることなく…ですね。よろしくお願いします。