三市収益事業組合議会の行政視察で、ボートピア呉とボートレース宮島に行ってきました。こちらの視察には、管理者である市長も同行するというのがポイント。管理者の稲城市長、副管理者のあきる野市長もそれぞれ3月の予算議会前で忙しい最中、ご一緒下さいました。競艇業界というのか、施行者である私たち側でとても大事なのはネットワークでもあり、こうした機会を通じて、他地区他のレース場の方々とつながりを作ることは実は大事だったりします。
一般的にも議会が実施する常任委員会の行政視察の場合、執行部側からも関連部署の部長、課長が同行され、議員と共に調査や研修を実施されている場合があります。実は、これ、とても有効であって、見聞を広めてきた議会側が提案したことを、行政が受け止めやすいというのが利点です。
ボートレース組合議会の視察の場合にも、一緒に行動することで、ともに得られ、広げられる知見がある。なおかつ、一部事務組合で三市で構成し、普段はほとんど接点のない市長、議長の皆さんともご一緒できる機会でもあり、意見交換や情報交換など交流することも大事かなと思っています。
ボートピア呉。私たちもボートピア習志野の活性化は課題になっていますが、その運営にはなかなかご苦労されている様子でした。呉市と言えば、海軍ですし、大和ミュージアムということで、ちょうど休館日でしたので賑わいの様子まで伺うことができなかったものの、ボートピア呉を所有する施設会社が大きな立体駐車場も保有し、そこをミュージアムの駐車場とし、呉市として利用しているようなので、ある意味、迷惑施設とも言われるボートピアであっても呉市さんとの関係性はまずまず良好にいっているようですね。
ボートピアなどを立地する際には「周辺環境整備費」が必ず計上されますし、合わせて警備体制などもかなりしっかり強化されるという面があり、必ずと言っていいほど警察OBの方が雇用されているのです。
平日の日中で客入りはまずまずといったところです。ボートレース業界全体はさまざま業界努力により最近では増収になっていますが、直接、レース場などに足を運ばなくても電話というよりかインターネットを通じて舟券の販路拡大に成功している結果とも言えます。要するにボートピア、あるいはレース場に直接ファンを集めることにはいずれも苦戦中…ということで、その傾向は全国いずれも同様と言えそうです。
そして、ボートレース宮島。昔は「競艇場」と言っていたようですが、今ではそんな表現をする人はいないそうです。なんとなくカタカナ語になると印象が異なるかもしれませんが、まあ、競艇をするレース場のこと。
立地する廿日市市の松本太郎市長もわざわざお越しくださり、ご挨拶くださいました。そして、ボートレース宮島企業団の議会からは堀田憲幸議長(廿日市市議)がお迎えを下さり、私たちの視察の最初から最後までお付き合いくださいました。ご当地に立地するボートレース場ということで、感覚的には私たちよりもボートレースが身近であり、レース場にも思い入れがあるようにも感じます。ボートレース場がまちづくりをする上でも一つ無視できない存在になっているということです。
そこが、私たち三市組合とは若干というか大きく異なるのかなと思います。遠く江戸川に立地するボートレース場ということなので、市民にとっても縁遠い存在。ちなみにボートレース宮島企業団については、廿日市市と大竹市が構成市になっています。そして、企業団の組織も三市組合のように事務局員4名であれこれ兼任で兼務というようなことではなく、企業団の議会には「議会事務局長」がちゃんと存在するというような感じ。
同じようにボートレース施行者であっても、施設を所有しているかどうかなど環境が違うので、それに伴って運営者側のありようも変わっていくということですね。江戸川の場合には施設会社があって、そこでレースを施行させていただいている…というような関係性になるのかな。
最近改修したという施設。有料フロアについてのトイレ環境がすごい。使用頻度にもよるのかもしれませんが、トイレ掃除の行き届き方って重要だと思うのですね。有料で観戦していただくことを思うと、より快適性が問われると思いますが、トイレ環境というのは施設管理者の美意識にも深くかかわるところですね。施設が大切にされているかどうかというのは、トイレに行けばよく分かる…と私は思っています。
これは、壁面緑化。造花(草?)ではありません。虫がつかないのなら、いいですよね。目に優しというか、気持ちが和むエントランスになっていました(これも有料席の入り口)。ファミリーで楽しめるスペースが確保されていたり、あるいは、5000円というある意味ラグジュアリーとも言えるような有料座席なども個別ブースになっていて、居心地悪くない仕事スペースにもできそうでした。(施設ガイド)。
そして、ボートレース宮島。実は…レース場の向こう側には厳島神社の鳥居が見えるはずですが、この度は70年に一度の改修工事とのことで。
すっぽりと覆われていましたので、レース場の向こう側の景色に捉えることはできませんでした。私たちは堀田議長からの案内もあり、宮島のほうまで足を運んできましたが、やはり私、ここでも注目したのは「おもてなしトイレ」。
私の撮影よりも、ホームページを見れば、よくわかるのですが、これ…いい!観光案内所と一体になっていました。
そして、「りらっくま茶房」。喫茶店にまで立ち寄る余裕の時間はなかったのですが記念撮影だけ。いいなあ。こういうの多摩センターにも欲しい(リラックマじゃなくていい)。おまけの写真です。なかなか充実した内容で行政視察ができたと思います。