9月議会 一般質問5日目

議長室のカレンダーが9月になったので、絵が変わりました。「ブレーメンの音楽隊」。子ども心を思い出しながら、グリム童話を読むのは楽しいです。

さて、本日は昨日に引き続いての一般質問でした。1名以外全員が質問に登壇し、やっと一般質問が終了しました。板橋議員の「コミュニティセンターの課題」からはじまり、池田議員は「オリンピックパラリンピックで自転車ロードレース競技大会の決定についてと関連して自転車についての施策」、三階副議長は「熱中症対策」、藤條議員は「地震、水害」のことと池田議員と同じく「ロードレース競技」について。最後は渡辺議員で「都営住宅内駐車場問題、水害対策」という内容でした。

板橋議員のコミセン問題では、コミュニティセンターがいよいよ大規模改修に入ることを見据えた質問で、改修工事の際に全面閉鎖するときの対応をどうするのか?など、考えていかなければならない課題が指摘され、議会でも共有できた気がします。コミュニティセンターも複合機能になっているところもあり、併設している図書館や児童館などをどうするののか?の対応も考えておく必要がありますね。工事は全面閉鎖で行われることにもなりますし、その間をどうつないでいくか・・・地域との協議も必要でしょうね。すでに、落合にあるトムハウスでは児童館利用者へのヒアリングを進めているようでした。

池田議員は昨日の萩原議員に引き続き、オリパラで自転車ロードレース大会の競技会場になったことを踏まえた提案をされていました。お隣稲城市が「自転車のまち」を掲げ、とても戦略的な取組みをしているわけでして、私も気になっていましたが…池田議員からは稲城市からヒアリングした内容などを披露され、「多摩市ももっと頑張らないと!」と後押しされていました。

オリンピック・パラリンピックの開催そのものについての賛否は別とし、開催することは決定したわけですから…「やる気があるのかにないのかわからない」状態でぶらーんとなっている印象を拭うべく、市長のリーダーシップに期待したいですね。「都内では最長のコース」なんてことを誇りにし、PRしているダケ・・・にならないようにしたいものです。

藤條議員からは多摩市民であるパラサイクリングの野口佳子選手が世界一になったことも改めて披露され、市をあげて応援していくべきではないか?とする提案もありました。そうですね・・・・活躍する多摩市在住あるいは多摩市にゆかりのあるスポーツ選手の情報については総合体育館に行けば全部手に入る・・・あるいは図書館に行けばデータベースがある!・・・くらいの状況にしたいものです。

三階副議長の熱中症対策の質問を聞きながら、「限られた税金をどこに使っていくのか?」・・・その優先順位をどう考えるのか?を自分自身でも考えてしまいました。小中学校、子どもたちの環境整備の視点からすれば、同時に思い出すのは「学校トイレ」問題。「あれもこれも」と欲張れない時代に、「みんなが少しずつ我慢をしあう」…と言っても限度もありますよね。

一般質問最後は渡辺議員が登壇し、「都営住宅の空き駐車場の利活用」について質問されていましたが、行政というのは東京都も多摩市も「わかっていてもやらない」ということが往々にしてあるのだと感じた次第です。行政は「性善説」に立っていると主張することもあれば、時に「性悪説」との使い分けをし、最近はどちらかと言えば後者のほうが多いのではないのか?と思えることが何だか物寂しいですね。

今日は終了後、健康福祉常任委員会のメンバーで集まり、検討中の「(仮称)手話言語及び障害者コミュニケーション保障条例」に対し、文書法制課長からのコメントをちょうだいするという勉強会でした。条例をどのように制定していくのか、より実効性ある条例にしていくためにはどうしていくべきか、考えさせられました。議会が能力アップし、政策条例の提案をすべきだ…政策条例が提案できない議会は無能だ…くらいまで研究者の中には地方議会をこき下ろす方もおられるわけですが、その指摘を真に受けることなく、私たち多摩市の行政、議会、市民との関係性の中でどのような「かたち」にすることが望ましいのかについて、それこそ「多摩市」で考えるべきだなと思った次第です。「まちのルール」を決めるというのはとても重大なこと。大事なことは「市民のためにより良い」をめざしていくことであり、「政策提案条例をすべきであるから、何かやったほうがいい。」「行政ができないなら議会でやって、突きつけてやらないと!」みたいな感じではきっとうまくいかないでしょうね(これは、今、健康福祉常任委員会がそういう感覚でやっているというのではありませんので悪しからず。)。地方政治は行政と議会と二元代表制で動いていくわけですが、それは「対立構造」ではなく、でも、決して馴れ合いであってはいけない。緊張関係を保ちつつ、「どう市政を進めていくことが最善なのか?」を突き詰めていくことだと考えています。

というわけで、文書法制課長からのコメントを私たち議会はどう受け止められるのかが問われそう。個人的には、議会(私たち個々の議員)の条例づくりの技法をまだまだ磨いていかないと、ついていけないな・・・というのが正直な感想でした…。今週末は市内各神社で秋の例大祭が行われる予定。お天道様を見て…無事に終われますように…と祈。