9月議会 一般質問4日目

今日のタウンニュースさんの1面に多摩市議会の「夏休みこども市議会探検」のことが掲載されました!市議会の話題が新聞などニュースになることは滅多にないというか、ほとんどないので、こうした取組みを掲載していただけることはうれしくありがたいことです。励みになります。

本日も、一般質問の続きです。5名が登壇いたしました。向井議員の「障害者スポーツ」に対する質問はとても説得力がありました。当事者の声をていねいに聞いていくことの必要性を主張されていました。今年からはじまった「スポーツ振興計画」の策定の過程にも障害当事者の視点をしっかりと取り入れていかなければいけないことを感じさせられるものでした。当事者参加と言えば、障害福祉課の「障がい福祉計画」。おそらく、計画づくりに直接関係していない職員さんは知ることがないだろうと思うわけですが、それこそ「当事者参加」の手続きにはものすごく時間をかけ、ヒアリングなどもていねいに重ねながら練り上げる・・・障害当事者同士も互いの違いを認め合い理解し合いという中で、議論を重ねて計画を完成させていくという緻密な取組みが行われています。ここに参加している市民の方も障害福祉課の職員さんたちは「本当に苦労されているし、とてもよくやっていただいている。」とおっしゃっているくらい、障害者の社会参加にある意味こだわった施策づくり、計画づくりをされていると私は思っています。
スポーツ振興計画の策定については、障害者スポーツの視点からも策定委員が選ばれているようですが、当事者に幅広く声を聴くことは考えていなさそうでしたので、今日の質問を受けて、所管がどのように取組むか問われる気がします。先日、ゲートボールの練習会におじゃました際、聴覚障害者の方が健常者の方と一緒に参加されていましたが、スポーツを通じても「共に」を実践できるような地域でありたいものです。そのために、スポーツ施設の改修にあたってもユニバーサルデザインをどう取り入れていくかも課題ですね。エレベーターをつければよい!というものではありません。

向井議員の質問に引き続く、飯島議員の質問では「パルテノン多摩の大規模改修」と、昨日の松田議員の質問とも重なる「受動喫煙防止条例」について。パルテノン多摩の大規模改修についてはいよいよ基本計画・実施計画の予算が提案される予定ですが、「工事費用の圧縮」がどこまでできたのだろう?…ということは気になる点です。また、多摩センターの活性化に資する改修にしていくとのことですが、改修しただけでは活性化はしませんし、そもそも、その運営にも問題があったのではないか?と思っています。改修しても従来通りの運営であっては、きっと何も変わらない。「運営をどうするか?」・・・ここについては、未だ答えが出ているとは言えず、「市民とともに考えていきます。」という返事以上のものはありません。もちろん、市民とともに考えることは大事ですが、市の主体性というのか、「こうしたい!」があまり伝わってこない。心配になります。「がんばります」とだけ吠え続けている感じで、具体的な形が全然見えてこないのです。もちろん、それについて議会側でも本来はもっと議論を深められるといいのですが…。

受動喫煙防止に関しては、昨日と同様のトーンで答弁がされていました。平成29年に「(仮称)多摩市受動喫煙防止条例」制定に受けた決議がなされたことがきっかけで、条例制定の取組みを行っていますということですが、決議がなければ条例を制定することはしなかったのかな…とふと思ったりします。

ここまでが概ね午前中。今日も午後から3時までの間は三階副議長に変わっていただき、その間、事務作業をこなしつつ音声で議場でのやりとりを聞いておりました。あらたに議員は「障害者差別解消」の視点からいくつかの厳しい指摘をされていましたが、当事者の立場に寄り添った仕事をいかに進めていくのか?…というのは、まさに向井議員の指摘した視点とも重なりますね。一人ひとりの職員の仕事の姿勢も問われますね。そしてまた、「仕事だから」…ではなく、その人自身のふだんのくらし、生き方そのものを映し出すのではないかと思います。

萩原議員は「農業振興」と「自転車ロードレース、シニアスポーツ推進」のこと。農業振興については頷きながら拝聴しておりました。市長は「生産緑地を守っていく。守りたい。」と(力強く)宣言されていましたが…。今回は、オリンピック・パラリンピックの自転車ロードレースコースが決定したこともあり、明日の一般質問でも取り上げる議員もいます。オリンピック・パラリンピックというお祭りの一時的な盛り上がりに浮かれている場合ではなく、自治体のスポーツ施策がさらにどう推進し発展されていくのか?という視点は欠かせないですね。向井議員の障害者スポーツの視点と同様に、シニアスポーツという観点はますます重視されていくのでは?と思います。誰もが気軽にできる「ニュースポーツ」などの普及にはスポーツ推進委員さんがいつも熱心に取り組んでくださっていますが、身近な地域でできる…そのための場所の確保も含め、スポーツ推進に地道な取り組みを重ねてほしいと思いますね。

最後は、折戸議員が「保育所入所」に関する問題と、「高齢者の肺炎球菌ワクチン」のことを取り上げておられました。私はワクチン接種などには慎重にあるべきと考えているのですが、私は医師ではありませんし、専門的なことはわかりませんが、ひとことで「肺炎」と言っても、高齢者の肺炎の多くは「誤嚥性肺炎」と言われていて、これはワクチン接種により防げるものではないという点は頭に置いておきたいです。「誤嚥性肺炎」を防ぐために日常的に気を付けておくべきこと等も併せて伝えていくことが必要だと考えています。

今日も盛りだくさん、いろいろなテーマで一般質問が行われ、やりとりを聞いていてとても学ぶことが出来ました。感謝。明日で一般質問は最終日。5名が登壇いたします。