12月定例会 一般質問終わる。

今日も4名が質問を行いました。今日で一般質問は終わり、明日から補正予算の審議などへと続きます。議長の読み原稿で、「昨日」(さくじつ)と読まなければならないところを、ついつい「きのう」と言ってしまう私…今日は、隣で議事進行では時間管理やらアドバイスをくれる局長が「サクジツ」と呟いてくれたので、間違わずにすみました。

松田議員から始まり、次は飯島議員と自民党の会派の方の質問ですが、他市議会の状況を聞いていると…それと比較すると、多摩市議会の自民党所属の議員さんはとても真面目に質問されている気がします。松田議員は多摩センターの「パルテノン大通り(通称40メートルペデ…ペデストリアンデッキ)の活用に向けて、もう少し自由度を上げたほうが活性化やにぎわい創出につながるのでは?」という視点から、市の見解を質しておられました。

多摩センター地区の活性化については、「広域拠点として、より活性化を図り、多くの方々が訪れ、楽しんでいただける、賑わいのあるまちづくり」を目指し、企業立地の促進、情報発信の推進、にぎわい空間の創出の早期実現のための各種事業を展開しています。

この中で、ペデストリアンデッキは、にぎわい空間の創出において重要な役割を果たすものとして、「多摩センター地区活性化団体認定要綱」、「多摩センター地区活性化イベント事業補助金」などを活用し、周辺立地企業や市民団体・NPOなどと協働した取組みを積極的に進めています。

内容についても、四季おりおりの季節をとらえた、特色あるイベントとなっており、多くの来街者が楽しんでおられ、街の風景として定着しつつあります。
このような事業をとおして街全体に賑わいができることが、回遊性の確保の一手法となるものと考えています。
また、街全体の回遊性の向上については、各所に魅力ある施設が立地することが第一と考えており、東京都、公団など関係機関と協力しながら、積極的に業務・商業・アミューズメントなどの企業立地の促進を進めているところです。

また、「ハローキティにあえる街」事業については多摩センターのイメージアップと集客力の向上を目的に、周辺立地企業と協力し実施しています。今年度、ハローキティのイルミネーションを新たに設置するなど、ハローキティのキャラクターが街の話題づくりと賑わいづくりのための地域資源として、積極的に街なかに登場しています。

まちの賑わいづくりは、行政だけではなく、むしろ多摩センター地区に立地している企業及び多摩センター連絡会をはじめとする地域団体・市民・NPOなどの皆さんがお互いに協力しながら創出しようとする意欲が前提でなければならないと考えています。

市としては、地域の立地企業や市民団体の方々連携し、ペデストリアンデッキを活用した各種の自主事業が展開できる組織づくりや運営面での支援をしていくことが必要であると考えています。

今後ともペデストリアンデッキについては、関係機関との調整を図りながら、にぎわい空間の創出を進めてまいりたいと考えております。

…ってこれ、すごくよくできた答弁ですね。今日の松田議員に対する答弁内容そのもの…っていうか。私が2004年の3月に行った質問に対して、当時の渡辺市長の第一答弁。ここから何が進み、何が出来ていないのか…。考えさせられます。

飯島議員は英語教育と高齢者のごみ出し支援について質問。英語教育は、先般見学し、大々的プレスリリースも行った和田中学校での「オンライン英会話」を取り上げ、今後の多摩市の取り組み方針をていねいに質問されていました。オンライン英会話は中学校2年生で2回、中学校3年生1回と合計3回の体験?経験ができます。「回数が少ないのでは?」ということに対し、オンライン英会話に臨むための事前授業があり、準備もあるので、「ちょうどいい」そうです。私には「ちょうどいい」という意味が理解できませんが、誰が考えても「たったの3回」と思うのでは?…。「無いよりはあったほうがいい」取組みだと思いますが、導入したことの効果をどのように測定するのかしら?…「オンライン英会話」は単なる「お楽しみ」にしかならないと指摘する方もおられるように、大事なことは「オンライン英会話」ではない英語授業の展開ですね。やるからには、もっと徹底的に英語教育に力を入れるべく、それに対し必要な教員を多摩市に終結させるくらいしてもらいたい…。ちなみに和田中学校の英語担当の先生方は皆、英検準一級以上をお持ちなんだそうです。

「使える英語」を教える授業…今後の展開に注目です。飯島議員のごみ出し支援の課題については今後、考えていくべき重要な視点だなと思いまして。高齢者で分別が出来なくなってしまう人がいる…というのには思い当たることもあるので。健康福祉部と環境部で連携を図りながら、今後、フォロー体制を具体的に検討し、備えていくべき点かなと思いました。

次…板橋議員はニュータウンの高齢化、そして住宅問題。「階段の手すり設置」=板橋さん…という公式になっているのですが、今日もエレベーターのない集合住宅の問題を入り口に、「縦移動」への支援にもっと力を入れるべきという訴えから、最後は団地の大規模改修や建替えに向けた合意形成への支援を訴えておられました。「くらし」を取り巻く環境がお金的にもとても厳しく厳しくなっていくと思っています。そして高齢化も進んでいきます。集合住宅のリニューアルに関してはどう取り組んでくか、今以上に難しくなっていくかもしれない。そんな気がしています。

ということで、22名の一般質問の一番最後は本間議員。マイナンバーと災害時要支援者への対応、ペットの避難について取り上げておられました。マイナンバー・・・私もマイナンバーカードを持っていませんが、多摩市民の取得率は約10%です。これは全国、東京都でもだいたい平均並みの数値。マイナンバーカードを普及するためにいろいろ工夫をしている自治体もあるようですね。マイナンバーカードを絶対に持たなければならないとする状況でもないので、わざわざ発行してもらわなくても…という感じでしょうね。必要性に迫られる状況になって初めて「マイナンバーカード」の存在が認識されるのかもしれません。まだまだ「発展途上の段階」というのはその通りかと思います。

災害時の要支援者については名簿の作成、それを地域とどう共有するかなどなど個人情報保護もあり、非常に難しい。とは言え、要支援者の名簿を共有している自主防災組織が7つもあるというのが私には驚きでした。協定を結んでいるそうです。災害対策もいろいろ学んでいくと、本当に幅も広く奥も深くさまざまな課題がありますね。私もいろんな指摘を聞いていて、勉強になります。

 

今日は終了後、パルテノン多摩大規模改修の特別委員会がありました。そろそろ特別委員会も議論をまとめていく時期になっているので、どんな視点から結論を出していくか、問われますね。気持ちよく年末年始を迎えられますように…とは思っていますが、進行上の都合もあり、途中で「今日はここで議論は『割愛』」というのが傍聴席からも気になったようです。いつまでも議論をしていていいわけではない…というのは当然のことなのですが、「割愛」はないよね…という気持ちは私も理解するものです。議論の進めってとても難しい。でも、「みなが意見を言いやすいようにする」雰囲気を作ることが大切。なかなか大変…。