12月定例会 一般質問続き

週末の「身近な環境地図作品展」。パルテノン多摩の市民ギャラリーと特別展示室で行われました。今年で21回目を迎えました。毎年レベルが上がり、力作が増えている気がしています。今日の一般質問、橋本議員が地球温暖化問題を取り上げ、二酸化炭素排出削減に市レベルではどう取り組んでいけるだろうか?…と問題提起をしていましたが、その質問応答を聞きつつ、受賞した作品のこと、印象に残った作品のことを思い出していました。学校として取組んでいるところ、市内にある多摩大聖ヶ丘中学校では夏休みの課題として中学1年生が取組んでいるようですね。私も別の私立の中学校の先生から問い合わせをいただいたことがありますが、「環境地図づくり」は非常にいい取組みなんだそうです。

さて、今日の一般質問は小林議員の台風による土砂災害、フードバンクへの支援について、折戸議員の学校跡地の民間事業者への貸付問題、増田議員の地域交通の充実のための実証実験、学校改修と平成37年に60周年を迎える多摩第3小学校の改築の件、渡辺議員の桜ヶ丘北地区の再開発やモノレール延伸、尾根幹線拡幅工事、そして橋本議員の環境問題と学校の事務員用務員に対する考え方、道徳教科化問題…と幅広い分野からさまざまな課題提起、そしてまた意見開陳が行われました。

いずれも、頷ける部分がとても多かったわけですが、「意見開陳」であるわけで、その意見を取捨選択し、咀嚼し、市政に取り入れるかどうかの主導権を握るのは市長であり、教育長・・・。予算権があるのは市長ですから、やっぱり市長ですかね。

増田議員の指摘からも改めて理解できたことですが、現在進捗中の学校の大規模改修について、従来のように申請すれば補助金をいただけるというような状況にはないそうです。ですので、これまで年に2校ずつ実施をしていたものを、1校ずつに変更していくそう。第3小学校は「蜂の巣校舎」と言われ、建築物としての価値もありそうですが、あのまま保存するというわけにもいかないでしょうし、今後、市教育委員会としてもというよりは、財布の紐を握る市長はどう考え判断していくでしょうね。学校は義務教育施設ですから、何にも優先して対応すべきだと考えます。

そのことを思うと、やっぱり・・・・それ以外の公共施設の改修問題含め、どう考えていくか?取り組んでいくか?いまいち、方針があるようで「なきもの」となっているやにも感ずる現状を懸念するばかりです。

折戸議員の質問では「事実上、桜美林学園との土地交換が成立しない見通し」との答弁があり、それを受けて、桜美林学園の小中一貫校が西落合中学校跡地に開校することに対する市の見解も併せて披露されました。折戸議員からは「土地交換を前提とする小中一貫校の開校だったはず。」と指摘されましたが、副市長はどうやらそのようには考えておられないようでした。こちらインターネット中継録画の1時間35分あたりのところからを数回繰り返して視聴し直しましたが、副市長によれば、「小中一貫の義務教育学校を整備・開校することに向けて、双方努力するもの」とあるから、これが大目的だと言うのですね。折戸議員は弁護士さんにも問い合わせをされ、今回の「確認書」をどう読み込むかについてアドバイスを受けたようですが、私にもその認識がどうしても理解できないのです。副市長は「土地交換が出来なくても努力義務がなくなったわけではない」というのですが、そう読み込めないのです…。

この際、「確認書」法的な根拠とか、法的な拘束力の有無云々にも関わらず、そもそもこの確認書の大目的は「互いに所有する土地を交換して、一方は小中一貫校を、一方は公共・公益目的(図書館ですけれど)に活用し、多摩センターエリアを活性化する」ことにあるはず。桜美林学園のHPでの記載事項を読み直しても、「多摩市が所有する旧西落合中学校跡地(現在は多摩市立図書館本館として使用)と桜美林学園が所有する多摩アカデミーヒルズ用地の一部を交換することによって、桜美林学園が創立100周年記念事業で計画している小中一貫の義務教育学校施設を整備し、互いに協力し多摩センター地区の魅力を高め、多摩市の魅力を向上させることを目的にするものです。」…と書いてあり、やはり「土地交換が前提」となっているのではないでしょうか?

問い合わせをいくつかいただいておりますので、確認書を掲載(多摩市と桜美林学園との土地交換についての確認書)しておきます。市民が理解できる「筋」をつくり、学校跡地の活用を進めていく、そのために努力することが求められるのではないでしょうか?折戸さんは副市長の答弁に対して、「わかりにくい」とおっしゃっていますが、私も同じように思います。副市長はパルテノン多摩大規模改修についての特別委員会の場でも「道義的責任」を強調されていましたが、「それはそれ」だと考えています。そのことと、「確認書」の件は、別次元の問題と捉え、対応していくべきことです。

もちろん、これまで数年来の経過の積み重ねもありますし、そこを否定はしません。今後の街づくり全体を考え、そしてまた市民的にも理解の得られる状況にするための努力が問われると言われれば、その通りだと思います。ただ、当該学校跡地施設の活用について言えば「土地交換」が前提であったことは否定できないでしょう・・・もちろん、これも考え方、立場などにより、見解を「異」にする方もいらっしゃるかもしれませんが、今までは「確認書」が拠り所になっていたことは確かです。引き続き、特別委員会の中でも論議が深まっていくことと思います。

さて、昨日と今日はお昼休みを挟み、次の休憩までの2時間を三階副議長に交代してもらいました。議長席に座ると、緊張するんですよね…「そうは見えない」と思われているようですが…すごく肩が凝ります。ですので、交代があると助かります。明日明後日は質問者が4名なので交代なし…議会事務局のみなさんにフォローしてもらえてホント、ありがたいです。