タブレット導入に向け…

ただいま9月定例会に向け、議会事務局主催で「タブレット端末導入にあたっての説明会」を開催しています。あっ…職員さん向けです。今後、タブレット端末を活用するにあたっては、私たちが利用するクラウド上の本棚(サイドブックス)に各種行政情報をアップロードしてもらう必要があるからです。

予定としては、9月定例会は試行段階と位置づけ、12月定例会は本格稼働…としています。「ペーパーレス議会をめざす」としても、100%はペーパーレスにはならないと聞いていますが、議会運営のために使用する「用紙」を可能な限り削減していきたいと考えています。9月はこれまでどおり「紙」使用の議会運営ですが、12月は「紙」は基本使用しない…をめざします。

今年の4月から庁内システムはセキュリティが強化されており、外部とのやりとりをする際のインターネット上の作業がひと手間ふた手間くらい増えております。ですので、職員の皆さんに行政情報などアップロードをするための作業をお願いするのもやや心苦しい感じ。というのも、議員は1人1台タブレット端末導入になっておりますが、執行部はもちろんのこと職員さん側には導入されていないため、結局のところ、「従来通り」紙使用での資料準備作業がなくなるわけではなく、タブレット端末を導入した議会のための事務作業が新たに加わった格好だからです。

実は議会では本来、来年度の「タブレット端末導入」をめざしていたのですが、予算化が1年前倒しされ、市長が今年度の予算をつけてくれたのですね。市長が1年早くタブレット端末の導入を認めてくれたということは、「ペーパーレス化に向けて取組みを進めたい」とする意図が理解されたと受け止めているため、その意味からすれば、早急に執行部、職員さんたちにもタブレット端末を活用できるような環境を作らねばならないと考えています。せめて、議会答弁のある管理職の皆さんには活用していただく環境が必要不可欠。

他市の事例を聞いていても、議会だけしかタブレット導入をしていない自治体ではペーパーレスの効果は全くとは言わないまでも、効果半減以下くらいのことで、やっぱり執行部、職員さん側にも導入をしてこそ求めていた効果が発揮されるというものです。しかし、何と言うか、議会運営に関わる「紙」の削減も重要ですが、それ以外の場面でも大量印刷が行われていることを思うと、「紙削減」の計画をちゃんと描いていくべきですね。民間企業などは「コピー機」利用にあたり、上司の許可が必要なところもあります。そこまでの徹底…ゆくゆくと言うか、いつかの時代にはそうなっているかもしれませんね。

ということで、議会事務局が鋭意進めている職員向け説明会に、私もできるだけ同席しております。業務多忙な中、時間を割いて説明会に足を運んでくださる職員の皆さんから出される「なるほど」と思う指摘もあり、今後の運用で活かしていくべきご意見もあるなと思うからです。議事係の担当者全員が交代でしながら説明者にもなっていて、それぞれ「聴く立場」にもなりながら、よりわかりやすい説明をと…説明会の回数を重ねるたびに工夫改善もしています。今日が終了して10回を超えておりまして、1回目よりもはるかに説明内容のクオリティが上がっております。

明日も4回の説明会。つまりほぼ1日…説明会に時間が割かれているので、その分、他の仕事にもしわ寄せがいくことなんだなと…これも今まで状に実感として感じております。「お願いするのは簡単なんですけど…」と過去から言われてきたことの意味が身にしみいるというか。時間が許す限り、こうした場にきちんと立ち合っていくことも議長の役割の一つなのではないか?と思う今日この頃です。