「ライオン」は檻の中にいますか?

20170112

とても楽しみにしていた「檻の中のライオン」のお話し会。今まで受けてきた憲法関係の講演会やら授業なんかよりも、ずば抜けてわかりやすく、なおかつ愉快痛快楽しく学ぶことが出来ました。こちら、ぜひおすすめです。語り手は、著書で弁護士の楾大樹さんですが、中央大学ご出身なのですね。年齢的に考えると同じ時に多摩キャンパスで学んでいたのかと思うと、一方的な親近感湧いております。「檻」=「憲法」・・・「ライオン」=「権力者」に見立てたお話しは、小学校高学年からも十分に理解できる内容。

「そもそも憲法を守らなければならないのは誰か?」

そういえば、小学校時代に私たちはちゃんと学んでいるのでしょうかね?・・・・途中途中で、小学校で使用されている教科書で「憲法」がどのように扱われているのか?など紹介もあったりで、会場には失笑も広がりました。あっ、ちなみに憲法尊重擁護の義務は99条にありますが、今一度確認しておかないとですね・・・。「国民が守るもの」とは書かれておりませんので。

教科書の中には「憲法の3原則の中で最も大事だと思うものを一つ選んで、その理由を書いてみましょう」という課題が書かれているようですが・・・・「3原則は切って切り離せないのに、その中から1つだけ選ばせる」・・・・何と言う見識でしょうか?・・・・とする楾さんのご指摘は言うまでもなく、子ども時代の私は「選べません」と回答したに違いないと思いました。

そんなわけで、「憲法改正」に賛成とか反対とかではなく、そもそも「立憲主義とは何か?」をみんなで考えていくための講演会で、「憲法改正NO!」と主張するような集会では全くありません。私たちが考えなければならないのは、「見えない『檻』」の存在ですね。

しかし、今の日本は・・・「檻の中にちゃんとライオンさんがいますよね?」・・・・檻は壊れていなくて頑丈なはずなんですけれどね・・・・見えない「檻」の存在を頭の片隅にでも止めておかないと、叩き壊されるようなことはなくとも、いつしか頑丈ではなく、やわらかい檻になっていたり、壊れやすくなっていたり、ライオンが自分で鍵をかけたり鍵を開けたりできるようになっていたり・・・なんてことになったら?

ちなみに議員も「ライオン」。市の職員も「ライオン」。市長ももちろん「ライオン」・・・とか思いながら、話を聞いていたため、余計に私たちちゃんと「檻」の中にいるよね?とか、檻の外から監視されていないことをいいことにやりたい放題になっていないよね?とか「いいライオン」とか「悪いライオン」とかってないのかもしれませんが、多摩市を動物園に見立てたら?・・・・なんてこと考えてしまいました。パルテノン多摩の問題一つ考えて、現状をなぞらえてみると、どうなるのか?とかとか。

20171112_1

それにしても達筆な方・・・。こうした企画をしてくれたママの会@たまのみなさんに感謝。