一般会計、特別会計とも結果的には全会一致にて認定され、予算決算特別委員会は終了しました。このまま本会議最終日でも認定になるでしょう。ま、いろいろ指摘事項は合っても、無難な市政運営で乗り切ったということになるでしょう。とは言え、決算審査を通じて感じたことについて、会派でも少し議論をしたうえで以下のことを要望しました。
①何のために決算審査をし、そのための資料を作成するのかを改めて確認してもらいたい。
→市民に市政を理解してもらうための資料はよりわかりやすいことが大切。情報共有するツールとしてもっと活用しやすい内容にもうひと工夫が欲しい。
ここから枝分かれして、実は3つのことを考えていて、約10分内で発言することになっていたので選ぶ必要があったのですね・・・・で、私が選んだのは「親切」な市役所になってほしいということ。
①にも関わると思いますが、「より親切に」を心がけるとき、’ひと手間’かけて、記載内容を少し付け加えるだけでも、「もっとわかりやすく」なるというわけです。「親切に」と言うと、何でもかんでも親切に市役所がやればいい・・・と受け止められては趣旨と違ってしまいますが、「親切」を心がけることで、業務に臨む姿勢も変わってくるような気がします。
市役所職員さんの現場は「仕事量は減らず(むしろ増えている)」、「人員は増やさず(むしろ減らさねばならない)」状況であって、さらには財政環境も厳しくなっていて、より追い詰められているというか、深呼吸できない感が漂っています。何か、どこか「どよどよーん」としていて暗い・・・・。この雰囲気の中で、「前向きに!」とか「積極的に!」とか「果敢に!」とか「挑戦!」という言葉は生み出されないように個人的な印象ですが、感じてしまいます。ここを少しでも変えてもらいたいですし、そのためのリーダーシップを市長には期待したいのですね。
で、「親切」というのは、特に管理職にも求めたい。今回も「縦割り行政を変えて!」とする指摘は何度も飛び交っておりましたが、そもそも「縦割り行政」の壁を作るのは管理職。「それは、うちの仕事じゃない!」と互いに押し付け合っていては、いつになっても「縦割り行政の壁」はなくなりません。もちろん各部、各課によって「業務の範囲」があります。しかし、一つの部署だけでは解決しきれない複合的な課題がますます増えている時代。各部署が連携しながら、問題解決にあたることが求められる時代です。しかし、その時問題になるのは「では、どこが責任を持つ?」ということです。他部署との連携を取りまとめるのはラクチンではありません。しかし、最初から「これは俺んとこの仕事じゃないから」って発している人が意外に多いのではないか?と推察しています。もしかすると部下に仕事を増やしてはならぬという優しさから?防御反応で予防線を張っている場合もあるでしょう。
しかし、「チームで仕事をしていくことが大事」
って多摩市は掲げています。あるいは監査委員からもベテラン職員の退職に伴う組織力の低下を「チームワークでカバー」と言われています。一足飛びにチーム力が高まっていくわけではなく、日々の業務を進めながら職員同士の結束は育まれていくもの。まだまだ多摩市役所は「チームワーク」、結束力が弱いように見受けられます。でも、組織の「総合力」が求められ、その土壌を耕していかなければならず、管理職が「チームづくり」を意識し、各課から少しずつ固めていく作業をすべきですね。この要になるのが課長、課長を取りまとめるのは部長だ!って思います。とは言え、昭和時代に育ってきた部長や課長の発想を変えずして、平成時代の部下に接するのではなかなか難しいだろうと思います。「俺の背中を見てついてこい!」みたいなの・・・もう時代遅れ。「あんたの背中にはついていかない」と思われてしまえば終わりですからね。ですので、親切なコミュニケーションが大切だと思います。
②管理職は「親切」を心がけてほしい
→部下への接し方。そして、「それ、うちの仕事じゃない」とか最初から決めつけず、時には親切心を出し過ぎて、「範囲外の業務も引き受けてみてもいいのでは?」とも思います。
上司の姿勢は部下に伝わっていくもの。単に人が良くて、、何でもかんでも業務を引き受けてあとは部下にポンポン仕事を投げるだけであっては困りますが、しかるべき姿勢を持ち、魅力ある上司が引き受けてきた業務であるとすれば、部下は喜んで仕事をするでしょう。多少大変であっても、「上司が頑張っているなら、自分も!」って馬力を出すみたいな・・・・。課題が複雑になっていることは皆が認識している。その問題解決のために誰かがどこかで引き受けなければなりません。私が部下なら「また、仕事増やされた」と舌打ちしたくなるか、「新しい仕事に取組める」とわくわくするか・・・とまずはどちらかでしょう。上司の在りようがものすごく左右する気がします。私の性格に当てはめると、前者の場合にはとりあえず仕事はこなすけれど「良い仕事」につながるパフォーマンスは発揮されないと思います。
いずれにせよ、上司の態度が部下にも伝播し、その態度が市民にも伝わっていくものです。もちろん議員にも。ですので、市長を先頭にして管理職の皆さんにも今一度「チーム力up!」に向けてさらに頑張ってほしいものです。明るく前向きに仕事に取組めるかどうか・・・管理職がその雰囲気づくりができている部署かどうか・・・これ、部長答弁を聞いていて何となくわかるんですけどね。あっ、でも極めて主観的ですが。
そんなことで、決算審査が終了し、あとは最終日に向けて閉会準備に向かいます。