9月定例会 ニュータウン開発への思いと子どもにやさしいまち

20160906

残暑厳しいですね。今日も市議会は本会議で一般質問でした。同じ会派の増田さんが、ずっと「持ちテーマ」でもある、「文化財」「資料」のことをとりあげていて、’郷土資料館’新設のことを訴えていました。ニュータウン開発からすでに40年越え・・・でも、やっぱり先祖代々の土地を明け渡すことになった当時のこと、市政に関わっている私たちは思いを馳せなければならないなと思います。私はこの土地のものか?って言われれば、きっと「地の人」って思いはそれほど持ち合わせておらず、かといって・・・じゃあ、「どこの土地の人なのか?」って言われれば、やっぱりそこも、今はよくわからない。とは言え、自分の原風景は学校の長期休暇などがあれば足を運んでいた兵庫県の田舎町かなあ。

そう考えると、じゃあ、娘はどうなのかな?・・・って思いますね。いつか、多摩市が「帰る場所」になるのかしら?

さて、これからのまちづくりがどうなるのか?・・・財政的なことも頭の片隅に置いて考えていかなければならないので、今までと同じような手法では前に進めないことは当然なのですが、それでも私が思うのは、「やるべきこと」を見失ってはいけないということ。パルテノン多摩の大規模改修のことをずっと考えて、まず、思っていることは「お金がなければやらなくていいのか?」ということ。私、やっぱり文化や芸術の振興は自治体のとても大事な役割だと思っています。「救われる人」が必ずいると思っているので。そんな私も・・・中学高校の時は演劇をちょっとだけかじっていたのでわかることなのですが、舞台をつくることが当時の私を救っていたなあと・・・今、振り返るとしみじみとそう感じるので。自分を表現するというのはとても難しいこと。私もどっちかというと苦手なので(って思われないかもしれませんけれど)。

自分の生い立ちを考えても、私は文化芸術の力・・・鑑賞だけに留まらず、ある意味、測定もできないし、可視化することもできないような力を「見る努力」をしたいなって考えています。先日、中野のセントラルパークのイベントに行ったとき、ンスパフォーマンスをしている子どもたちがいました。障害のある子どもと一緒に同世代が踊ってる姿を見ながら、これが「Artの力」って思いましたね。「違うよ・・それ?!」とか思われるかもしれませんが、言葉でのコミュニケーションはなかなか難しいとしても、「ダンス」でつながれる・・・「音楽」でつながれる・・・他にもあると思いますが、つなぐ力を持つのが「Art」・・・もしかしたら「Sport」もそうかなあ。でも私は運動は苦手なので・・・。

パルテノン多摩は立地を考えてみても、そしてまた、受け入れることができるキャパシティを考えてみても・・・ポテンシャルがありすぎて、あとは「ハコ」で飾っているだけではダメ、宝の持ち腐れになっていることを再認識して、「さあどうする?」を考えていかねばならないですね。行政的に言えば「都市景観的」にシンボルかもしれないけれど、単に飾って置いておくだけではダメで、ちゃんと「市民が使い倒せる」場にすること、伴うなかみを入れていくことは必須です。

とは言え、今示されている大規模改修事業スケジュールに合わせて、「伴うなかみ」のことまで議論するとなれば、これまたハードルが上がってしまい、短期集中で考えていかねばならないのがなかなかエグイ作業と言うか、辛いですが。けど、やってもらわないと困ります。それにしても、先立つのはお金の問題・・・財政的にどう対応していくかは、要検討です。ここばかりは私も素人なので、間違いのない数値をはじき出してほしい、偽りのない数値を示してほしいって思っています。正しく判断したいと考えているので。あとは、市長も昨日、答弁したように「パルテノン多摩がお荷物だ」と言われないように「説得力」をつけていくこと。本気でやっているか、真剣にやっているか・・その姿勢も必要ですね。残念ながら、今のままだと、少なくともこれまでの議場でのやり取りを聞いている限りは、とてもとても市民に顔向けできないような状況なので、私もきっとこのままでは納得できません。

 

今日は、生活者ネットワークの岩崎みなこ議員がユニセフの「子どもにやさしいまち」事業のことをとりあげていて、なかなか興味深かったのですが、子どもたちが「パルテノン多摩があって良かった」って思ってくれるように、私たちは、この機がチャンスと思って、立て直していかないといけない。どうすればいいか知恵を寄せることが肝要だと思っています。批判することは簡単だけれど、それだけだとみんなが疲弊してしまう。「こうしたい」「こうあったらいい」を徹底的に議論し合うことが出来たら理想なのにな。

というわけで、引き続き、パルテノン関係は向井かおりさんと大野まさきさんが質問してくれることになっています。質問が重なっていくことで、議論が深まっていくといいと思いますし、正直、ひどすぎる議場でのやり取り・・・行政側の答弁・・・・「リベンジする!」ぐらいの気合いを入れなおして臨んでもらいたいものです。